色んな言葉を思いつくためのテクニック?ダジャレを有効活用しよう!


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

「いい詞を書く方法」シリーズ。
今回は、ダジャレを使おう、という話。

ダジャレ=オヤジギャグ、
だと思っている方、いらっしゃいませんか?
そう思っている方、

その通りです!



オヤジギャグから生まれる発想

いや、あながち冗談でもないんですよ。
何もないところから新しい発想を生み出すのに、ダジャレというツールを使ってあげるのも、方法の一つとして、全然アリですよ。

例えば。

いまちょうど、僕の目の前にみかんがあるんですけどね。
みかん。
これ、みかん、だけでなにか詞っぽいものを書け、と言われると難しそうなんですけど。
ただのみかんだし。果汁たっぷり!とか書いたらええんか?

でも例えば。
みかんと民家って似てるよね。みたいなオヤジギャグがあったとしましょうよ。
「『みかん』みたいな『みんか』」
どうよ。ただのオヤジギャグ!

でもなんか、「みかんみたいな民家」って言葉、良くないですか?
みかんみたいに、どこにでもある、コタツとともにある暖かいイメージ、昔から好まれている、庶民的、食べやすくてお手頃、気取った高級なものではない感じ。
そんな「民家」、だと思うと。

「みかんみたいな民家」って言葉、良くないですか?
何かしら、書けそうですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふるさと」

山あいを走る列車に乗って
僕は何年かぶりのふるさと
朝靄に寝ぼけた木々の間に
鳥たちのさえずり

風を切り取る車窓から
流れる田園のパノラマ
みかんみたいな民家が
ポツン、ポツンと置かれてる

いつも見てた景色
でも、久しぶりの景色
「ただいま」と誰に言うでもなく
ふっと口をついて出た
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

な感じでどうでしょう。
「みかんみたいな民家」という言葉のおかげで、ちょっと田舎の、田園風景の中に広がる家々のイメージがでてきました。
「みかん」だけでも発想できたかもしれませんが、どちらかというと家の中で食べるイメージが先行するので、外から眺める田舎の風景を思いつきにくかったのではないかと。

ダジャレで出てきた言葉が新しい発想を生むこともあるんだ、と実感していただければと思います。

ちなみに、「みかんみたいな民家」ってそのまま使ってみましたけど。
あからさまにダジャレになってるので、「みかんみたいな家々」みたいにちょっと形を変えるとか、
あるいは、他の所にもいろんなダジャレをちりばめておくことでダジャレ推しにするとか、
ちょっと使い方を工夫する必要はあるかもしれませんが。

韻を踏む、というリズムの作り方

ダジャレには、新しい発想を生む、という他に、
リズム感を生み出す、という効果があります。
いわゆる、韻を踏む、というやつですね。

例えば、懲りずにみかんを使うとすると。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミカン
キンカン
アルミ缶

土管
鈍感
ドラム缶

悪寒
敏感
空気感

オカン
そんなん
聞かんやん

フトン
トントン
叩くやん
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うん、なんのこっちゃ分かりませんがw
韻を踏んでるのはわかっていただけたかと。

悪寒とオカンがかかっているのと、
オカンだからフトンを叩く感じ。

何か伝えたいことがある訳ではなく、
単純に語呂が良かったから言葉を並べてみました、という感じです。

そんな中でも、悪寒とオカン、とか、オカンとフトンとか、意味的にも繋がっているものが含まれていると、何か意味ありげな雰囲気になって、ちょっと読んでしまう、口ずさんでしまう感じになるかと。

さらに、もうちょっと意味が通るように肉付けをしたのが「ラップ」になっていくのだと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オレが産まれたこの街
汚れた奴らがはびこり
Yeah-
このまんまじゃオレの感覚が
カンカンになって唸りそうで
ガンガン歌って蹴散らそうぜ
Yeah-
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

・・・てな感じですか?
ちょいワルな感じのラップとか書いたことないからわからんけど。。

いずれにしても、ちょっと似たような響きの言葉を並べる、というのは、発想としてはオヤジギャグなわけですよ。
でも、うまく使うとリズム感が産まれます。
とりわけ、たくさん並べることで、意味のある言葉の束を作ってリズムよく聞かせることができるわけですね。

オヤジギャグをそのまま使わないひと手間

ダジャレを使うことで、響きが似た言葉を組み合わせることができました。
みかんと民家とか。
ミカンとアルミ缶とか。

大事なのは、おやじギャグを思いついたとしても、
ただそれだけを口に出してしまうと「寒い」、ということです。

ダジャレは、いろんな発想の「入り口」にしかすぎません。
それをそのまま言ってしまうと、ただ面白くないダジャレに過ぎない。
その時点で「入り口」が閉ざされてしまいます。

そうではなく。
「みかんのような民家」なら、そこから田園風景を思い浮かべて、
ふるさとに帰ってきた青年が見た田園風景、まで思い浮かべれば
「立派な歌詞」という出口が見えてきます。

ただただ、「みかんのような民家wwwぷぷっwww」とか言っててもキモいのでね。
うまく活用する方法を考えようよ、ということです。

話は変わりますが、みなさんは「レキシ」というアーティストをご存知でしょうか。
あの人の歌詞は、特にダジャレから入っているものが多いです。
「きらきら武士」とかね。

歴史関連の言葉を多く使う「レキシ」だからこそ、
「きらきら星」→「きらきら武士」というダジャレを発想したんだと思うのですが、
そこから、きらきらした武士ってどんなん?とか、
武士といえば刀を持っていて・・・とか、
いろんな発想をしたから歌詞が書けている、のだと思います。
本人に聞いたんちゃうから知らんけどね。たぶんそう。

まとめ

ということで、オヤジギャグを使おう、ということでした。

オヤジギャグとはいえ、
新しい発想を生むためのヒントになったり
リズム感を生むための材料になったり
割と使い勝手がよろしいので、使ってみてください。

普段からオヤジギャグを思いついていると、使いやすいですよね。
すぐ口に出しちゃうと、面白くないオッサンだと思われる可能性もあるので、自重しましょう。

ダジャレは発想の「入り口」。
本日の名言でした。

それではまたー。

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