人目を引く言葉を使え!小池都知事も有効活用するカタカナ言葉の威力


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

「いい詞を書く方法」シリーズ。
今回は、カタカナ言葉の威力、ということで。

「カタカナ言葉」と言われると、どんなイメージを持ちますか?
アンビエントなアトモスフィアでブリリアントなグリーン。
そんなイメージでしょうか。

え、よくわからない?
・・・そうですね。僕もよくわかりませんでした。

前途不安ですが、カタカナ語、見ていきましょう



最近話題のカタカナ語

最近話題に上がるのは、東京都知事の小池百合子さん。
カタカナ語を多用することで、こんな効果を狙ってると言われます。

  • 難しい意味の言葉を一言で言い切る
  • え、それなに?という興味を引く

「都民ファースト」だとか。
「ダイバーシティ」だとか。
「レガシー」だとか。
「サスティナブル」だとか。
「ファーストペンギン」だとか。

なんだか、わかったようなわからんような。

それぞれの意味はここでは解説しませんが。
(いや、僕はわかってるんですよ?わかってはいるんですよ!?)
カタカナ語を使う「理由」を深掘りしていってみたいと思います。

難しい意味の言葉を一言で言い切る

おそらく、小池さんが使った言葉で一番印象強いのが
「都民ファースト」
だと、僕は思ってます。

これは、なんとなく意味はわかりますよね。
都民のことを最優先に考える、というような意味です。

ところで。
政治家の演説で
「私は、都民のことを最優先に考えていきます!!」
と言われるのと
「私は、都民ファーストでいきます!!」
と言われるのと。
印象がかなり違いますよね。

これが一言で言い切ることの威力です。

言葉を読む、という動作って、結構めんどくさくないですか?
ブログやってる僕が言うのもなんですけど。

ブログの記事もそうなんですが、
長々と説明することが、必ずしも良いこととは限りません。
人が我慢して読める文字、我慢して聞ける言葉の長さには、限界があります。

なので、例えば、
「都民の生活、安全、社会保障、税金の使い道、すべてを都民が有利になるように!!」
と言われても、確かに正しいことを言ってはいますが、
「都民ファーストです!!」
と言われた方が、すっきりするし、なんとなく意味もわかった気になる。
短くてすぐ聞けるし、意味も分かる。

もう一度書きますが、これが一言で言い切ることの威力です。

特に歌詞を書こうとすると、メロディによって文字数が制限されます。
なので、言いたいこと、細かい意味まで書いてしまうと、
どうしても足が出てしまうことになります。

そこで、カタカナ語でまとめて言い切ってしまう。

日本語じゃだめなの?
「最優先します!」とまとめて言い切ってるじゃない。
という反論もあろうかと思いますが。

カタカナ語の方が新鮮味があるんです。
「最優先」を「ファースト」って言っちゃうんだ、という斬新さ。
新鮮な言葉で、一言で言い切る。ということですね。

別のたとえを出すと。
僕がすごく気になった楽曲に、家入レオさんの「サブリナ」という曲があります。

カタカナ語、というより、人名、なんですけどね。

本当の愛を追い求めている「女性」
強くて美しいけれど、うまく生きることができない「女性」

それを「サブリナ」と名付ける。

「サブリナ」とだけ言われても、誰なの?となりますが、
とにかく女性なんだろうな、ということだけはわかる。
「サブリナ」という言葉ひとことにまとめてタイトルにしてしまうことで
色んな女性像を想像しながら楽曲を聞くことになる。
このセンスって、すごいな、と勝手に感心していました。

え、それなに?という興味を引く

たとえば。
「彼らはファーストペンギンです」って言われて、意味わかります?
僕だけですかね、わかんないの。

これを例えば「彼らは勇敢な犠牲者です」と言われたら。
こまかい事情がよく分かりませんが、
なんか勇敢なことをして犠牲になったんだろう、
ということを類推して、わかった気持ちにはなりますね。

これが、カタカナ語を使うもう一つのポイント。
カタカナで言われると意味が類推しにくいのです。

「ファーストペンギン」って、意味わかんないですもんね。
一番目の、ペンギン?ぐらい。
思わずググりたくなる。

「ダイバーシティ」も「レガシー」も「サスティナブル」も。
「アンビエント」も「アトモスフィア」も「ブリリアントグリーン」も。

意味が分かる人にはいいんですけど、
わからない人には、類推することもできない言葉。

「ダイバーシティ」を日本語で「多様性」と言われると、
なんとなくわかる。
けど、なんとなくわかってしまう。
どうせこういう意味だろ、と悟られてしまう。

歌詞に使う言葉としては、簡単にわかられてしまうと面白くない場合があります。

例えば、タイトルに「多様性」と付けてしまうとどうなるか。

「いろんな多様性を認め合っていくのがいい、ってことを言いたいんだろ?」
と邪推されてしまったりする場合もあるわけですが。

「ダイバーシティ」というタイトルだと?
・・・ダイバー?潜るのか?・・・あ、お台場!?
と、元の意味がわかりにくくなります。

わからなすぎて無視されてしまう恐れもありますが、
え?なにそれ!?と興味を引くこともあります。
歌詞を読んでいくと意味が分かるようになっていると、
「あぁ、そういうことか!」とより興味を持ってもらえることにもなります。

ちなみに、ブリリアントなグリーンはこちら↓

まとめ

ということで、カタカナ語の威力、でした。

小池都知事がカタカナ語を多用する、ということで、
こんな記事を書いてみましたけれど。

意味の通りやすい、みんなが知っているようなカタカナ語は、
「一言で言い切る」という効果を狙いやすいです。

逆に、みんなが知らないようなカタカナ語は
「え、なんだろう?」という興味を引きやすい。

どちらの効果が狙えるのか、
検討してカタカナ語を使ってみて下さい。

それではまたー。

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