【ボイトレ書評】ジャイアンだって歌がうまくなる!音痴も直る♪奇跡のボイストレーニング

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

歌が上手くなるためのボイトレ本書評。
今回はこの本。

ジャイアンだって歌がうまくなる!音痴も直る♪奇跡のボイストレーニング

著者:AKIRA
出版:つた書房



ざっくりした説明

ジャイアンでも歌がうまくなる!というキャッチフレーズのもと、
ボイストレーナーのAKIRAさんが提唱している
「VoiceerF Method」というトレーニング方法を紹介されています。
「ボイスィーフメソッド」と読むらしいです。

色んな練習方法を、包括的に含んだメソッド、という印象です。

「音痴」を3つのパターンに分けて説明

まず、音痴を3つのタイプに分けて解説しています。

・聞き取り苦手タイプ
・リズム苦手タイプ
・発声苦手タイプ

で、それぞれの特徴に合わせて、どんな練習をするのが効果的か、というのを深掘りして書かれています。

タイプに分類するのもわかるし、僕自身もこの生徒さんはどこが弱いから・・・と考えながらレッスンをしたりしますが、
自分自身でどのタイプに当てはまるのか、を決めるのは難しいかなあと、個人的には思ってしまいます。

本を読む場合には、便宜的に分類されてるんだな、ぐらいの気持ちで、
全部通して読むのが良いんだと思います。

腹式呼吸、声の響きの説明がちょっと疑問

ちょっとだけ疑問のある表現のしかたがあるのですが。。

腹式呼吸について。
「おしりの穴を締めるように」と書かれていますが、
これは、個人的には実感と違う気がしている。。
腹式呼吸をするだけなら、そこまで意識しなくていいんじゃないかと思うです。

あと、声の響きの説明。
舌根を下げ、軟口蓋を持ち上げ、鼻腔、咽頭、喉頭を全部広げて
共鳴腔を全部広げる!という書き方をされています。
要するに、鼻の奥とか、のどの奥も全部広げる、と。
・・・イメージはわかるんですが、ほんとに全部動かします?
意識しても動かせない部分もあるし、
全部を意識すると、ちょっと変なことになる感じがします。

メソッドとしてはまとまりきってないかも

「~メソッド」という名前が付いているので、
「これだけを、この順番でやりさえすればいい!」というイメージを持ちそうですが、
そこまでのまとまり感はないように思います。

たぶん、いい意味でも悪い意味でも、説明過多なんだと思います。
こういうことも気を付けて、ここも意識して、ということがいろいろと書かれているので、
「メソッド」としてまとまってるなー、という感じがしないのだと思います。

どんな人におすすめ?

「広くボイトレの知識を知りたい」という方に。

・・・なんだか批判的なことばかり書いてしまいましたが、
決して、内容が悪いわけじゃないんです。
ちょっと細かいところが気になったなー、ということと、
「~メソッド」という名前を付けられてしまうと、もっと簡潔にまとまって欲しかったなーという印象になってしまったことと。

でも、幅広く色んな知識を詰め込んで書かれているので、
しっかりと読んで練習すると、幅が広がるかな、という気はします。

あと、著者のAKIRAさんのオリジナル曲も収録されてますよっ!

気になるかたはこちらからどうぞ。

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