【ボイトレ書評】身体で覚える! 自然な歌声

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歌が上手くなるためのボイトレ本書評。

今回ご紹介するのはこんな本。
身体で覚える! 自然な歌声: 田中式発声法の手引き

著者:田中 房子
出版:音楽之友社



ざっくりした説明

御年80歳を超えた著者が、声楽の勉強をしていたころの経験を交えて、歌はどのように歌うのか、ということを解説した本です。
僕がなんとなく、ほんとになんとなく本屋さんで手に取った本です。

活字の多い本になっていますので、ボイトレのための本、というよりも、声楽のことを語った読み物、だと思って読んでいただければよいのかなと。

本の内容

歌を歌うときに、体のどの器官がどのように動いているのか、非常に細かく解説されています。
といっても、ボイトレの本でよくある解説とは少し趣が違います。
どこの筋肉がどう動いて、声帯がどう閉まっていって、ということも書かれてはいるのですが、
眉間やこめかみ、果ては髪の毛までをもどう動かしているのか、観念的な内容も含めて細かく描写されています。

おそらく、科学的にそう、というわけではなく、観念的にこう動かしているイメージ、ということだと思うのですが、
描写が細かく、なにか文学作品を読んでいる気持ちになります。

また、再三書かれているのは、「声は出すものではなく、自然と出るもの」ということ。
体全身を使えば、声は自然と出てくる。
その感覚を、いかに体得していくかが大事なんだ、ということが切々と語られている、そんな感じの内容です。

著者が声楽の先生から教えられていた時の様子も織り交ぜられていましたが、
なんというか、いまだと「しごき」みたいな表現になるんでしょうか。
こんな授業だったら、ちょっとつらくて泣きそうになります。。

関係ないですが、「セッション」という映画を思い出しました。
ドラマーが過酷なレッスンを受ける、という映画なのですが、人間の怖さを感じた映画でした。


左はBlu-ray、右DVDです。

名言があります

こういう名言がいくつかちりばめられております。

・声は出すものではなく、自然と出るもの

・声を身体から放すようにして歌う

・歌はスポーツである

どんな人におすすめ?

非常に観念的な話が多く、ちょっと実践に使うにはどうか、という内容ですが。。
ただ、声楽を専門的に勉強している人はこういうことを言われているのか、ということはわかりました。

なので。
いわゆるボイストレーニングの類はだいたいやってきたし、
理論的な話もいろいろ学んできたし、
でもどうしても思った通りに声が出せないんだ、
とお悩みの方に、一度、読み物として読んでいただくのが良いかと思います。

これを読んで、もっと知りたいやってみたい!と思った方は、
素直に音楽学校で声楽を専攻するのがいいのかも。

ということで、気になった方はどうぞ。

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