【ボイトレ書評】歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

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歌が上手くなるためのボイトレ本書評。
今回はこの本。

歌手ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

著者:メリージーン・アレン / クルト=アレクサンダー・ツェラー / メリッサ・マルデ
監訳:小野ひとみ
翻訳:若松惠子 / 森薫
出版:春秋社



ざっくりした説明

歌を歌うときに使うからだの部分の仕組みを、筋肉、骨等の解剖学的な見地からまとめた本です。
からだの部分、と言っても、頭から足元までほぼ全身にかけて解説されています。

図も多く、また、章立てもわかりやすいため、
専門的な内容を書いてある本としては、わかりやすく書かれている印象を持ちました。

本の内容

まず冒頭に、「この本を読みながら『マッピング』をしてください」という旨が書かれています。
つまり、からだの仕組みを読んで理解するだけではなく、実際にからだを動かして、筋肉、骨等がどのように動き、どのような位置にあるのか、実際に感じ取ってみることを実践してください、ということです。
このやり方によって、よりからだの仕組みを実際的に理解することができるかと思います。

個人的におすすめなのが、姿勢を取り扱った章と、声の響き(共鳴)を取り扱った章です。

姿勢を正す際には、足元から、頭まで、すべてを適切な位置に配置しなければいけません。
ただ「まっすぐ立つ」ということは、からだの各部位がどのようになっているのか、
意識してみると意外に難しいです。

また、共鳴の章では、口、顎、頭など、共鳴に必要な部位とその筋肉の動かし方が細かく解説されています。
具体的な発音の実践例と共に、そのときどのように筋肉が動いているのか、という細かい解説も記載されています。

付録の内容もなかなか面白い

本書の後半部分では、いわゆるパフォーマンス、歌っている最中にからだを動かして表現することについて書かれています。
具体例も交えながら、実際にはからだがどうバランスを取ればいいのか、というアドバイスも書いてあります。

また、付録として「あがり症」に対する対処法なども書かれています。
おおかた、慣れればなんとかなる、と言ってしまいがちな「あがり症」ですが、
できるだけ論理的に、どういう心理が働いているかを紐解いて書かれており、なかなか面白いです。

どんな人におすすめ?

  • 専門的な知識がほしいけど、読みにくい本はいや、という人
  • 感覚的な練習に頼るのがいや、という人
  • 歌を歌うとはどういうことか、俯瞰して全体像をみたい人

最後のポイントとして書きましたが、歌うという動作の全体像を俯瞰して見てみる、
ということができる本なのではないかと思います。

気になった方はどうぞ。


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