聖飢魔Ⅱデーモン閣下の歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、悪魔にして聖飢魔Ⅱのボーカル、
ときに相撲の解説者となる、
デーモン閣下の歌声解説です。

歌唱力がすごいと評判の閣下。
そりゃ、約10万年前から生き続けている悪魔ですからね。
なんでもできそうだぜ。

でも、人間の体を借りてるのか。
だとしたら人間として歌っているわけだし、
じゃぁ人間としての歌なのか。

え、でも元は悪魔なんじゃ?
・・・??

そんなデーモン閣下の歌声解説。



蝋人形の館

それでは、聞いてみましょう。
聖飢魔Ⅱ「蝋人形の館」

聖飢魔Ⅱデーモン閣下の歌唱力1 しゃべる声と違う歌声

動画の出だしはMCから始まっています。
そのしゃべりは、少しどすの聞いた重たい声と言いますが。
人間が「悪魔」と聞いて想像するような声で雰囲気がありますが。

一転して歌になると、きれいな声を伸びやかに響かせる感じ。
変わりようがすごいですね。

どうすればそんなことができるのかというと。

悪魔と人間を切り替えるとこんな風にできますよ!

という冗談はさておき。。

のどの閉め具合の調節が上手い、ということかと思います。
しゃべる声は、低音です。
なので、声帯を短くすることで、張りをゆるめて低音を出します。
それに対して、歌声は高音になっているので、
声帯を短くすることで、張りを出すわけですね。

声帯のようすを絵で描くとこんな感じ。
絵、下手だけど。。

この声帯の動かし具合、上手く制御できると
低い声と、高い声を使い分けることができます。

特に、閣下のMCでのしゃべりでは、かなり低音になっているようで、
声帯の真ん中の暗いところ(声門といいます)が広めに開くことで
ガラガラとしたノイズが乗りやすくなります。
(実際には、あの絵ほどは開いてないと思いますが・・)

この時、開きすぎると、息が漏れ出すだけで声帯が震えず、
ささやき声のような、声にならない声になります。
低音ではどうしても声門が広めに開くため、
息が漏れ出さないレベルまで閉じるように動かさないといけません。
これが、意外と難しいのです。

閣下の歌声のすごさ、というのは、
歌で高音できれいに出せるのがスゴイ!というのももちろんですが、
キッチリと低音を出せるからこそ、
対比して歌声がスゴイ!となるのだと思われます。

聖飢魔Ⅱデーモン閣下の歌唱力2 歌声の切り替えのスムーズさ

低音がスゴイ、と書きつつも、
デーモン閣下の歌声の魅力は、なんといっても高音。
高音に上がっていくときの、声の切り替わりが非常にスムーズです。

2:02あたり「震えて眠れ 明日は『もうないさ』」

「もうないさ」のフレーズ、
mid2F#からmid2G#、hiA#、hiBまで上がっていきます。

mid2F#あたりだとまだ「中音域」と呼んでいいぐらいの音程ですが、
hiAより上は「高音域」と呼んでいいと思います。
人によっては、mid2G#からすでにしんどいかも。

(音名mid2F#やらhiA#やらが分からない方はこちらを参考にどうぞ)

高音域に入ってくると、
裏声と地声を混ぜた声と呼ばれる「ミックスボイス」が活躍します。

言葉だけで言ってしまうと、
ずっと地声で歌っていたのを、
高音にいくにつれて裏声を混ぜた声に変えて出すようにする、
ということをやっているわけですね。

閣下、きれいにスムーズに切り替えています。
さすが悪魔。

ミックスボイスに関しては、こちらの記事もどうぞ。

26.高い声が出せる?ミックスボイスの出し方を身につけよう

聖飢魔Ⅱデーモン閣下の歌唱力3 ノイズ混じりの声

きれいに響く声だけかと思いきや、やはり悪魔。
ドスの効いた、ノイズ混じりの声も使います。

3:35あたりからのフレーズ
「You shall never return home!」
絶望的に、家に帰れない雰囲気ですね。

これは、先ほどのMCでのしゃべり声の話と同じことですが、
歌の途中で瞬時にこの声に切り替えるのがまたすごいです。

要するに、
低音・中音域・高音
のそれぞれの声の出し方を
瞬時に切り替えて最適なものを使う、
この瞬発力がスゴイ、ということです。

やはり悪魔なのか・・・

まとめ

ということで、聖飢魔Ⅱデーモン閣下の歌声解説でした。

これだけスムーズに声を出せるのは、
きっと悪魔の魔力のせいなんだと思います。
僕も魔力が欲しい。

閣下の人間の体も50歳を超えているはずですが、
それでもなお歌声は衰えていない様子。
魔力があれば何でもできるのかもしれませんが、
やはり研究と鍛錬があったのだと想像します。

あと、MCもちょっと楽しいしね。
5:12あたり、ギターの人に「なんか言うか??」と急に振ったりして、
アドリブだったもんだから、一瞬呼吸が合わないというw
そういうアドリブならではの掛け合いもライブの魅力。

閣下の魅力に気付いた方は、
これを機に悪魔教に入るといいよ。

それではまたー。


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