【歌声解説】久保田利伸さんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、久保田利伸さんを取り上げてみたいと思います。

久保田利伸さんと言えば、
あの曲。ですね。
特徴的な歌い方、歌唱力で有名な方です。

ブラックミュージックを取り入れた先駆けになった人、ではないでしょうか。

そんな久保田利伸さんの歌声解説。



LA・LA・LA LOVE SONG

では、聞いてみましょう。
久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」

久保田利伸さんの歌唱力1 抜群のリズム感

久保田さんといえば、これですね。
抜群のリズム感です。

体全体を使ってリズムをとっているように見えますね。
特に、手のひらを大きく広げて、上下に振る形。

0:14あたりの「LA・LA・LA LA- LA LOVE SONG」
で顕著にみられます。
他のライブ映像なんかを見ていても、よくこの形が出てきます。

このフレーズのリズムとして。
「LA・LA・LA 『LA-』 LA 『LO』VE 『SO』NG」
この3か所にアクセントが当たっていますが。
これ、すべて「裏拍」に当たってます。

このとき、手のひらが「上」に上がってますね。
この動きが意外とポイント。

はっきり、しっかり声を出したいところなので、
力んで手を下に動かして、踏ん張ろうとしてしまいそうなもんですが、
それだとおかしなリズム感になります。

あくまで「裏拍」にアクセントが当たっている感覚。
それがこの曲のノリの源泉でもあります。

久保田利伸さんの歌唱力2 歯切れのよい発声

先ほどの、裏拍に当てる、という話にも通じてきますが、
歯切れのよい発声をされるのも特徴のひとつです。

0:23あたりのAメロの出だし「ドシャ振りの」
この『ドシャ』、かなり歯切れよく『ドッシャ』ぐらいの感じで。

裏拍にアクセントを当てるため、
オモテ拍の『ド』をわざと素早く切って、『シャ』につなげています。

その後の「街に飛び出そう」の『街』の部分は
今度は『ま』を少し間延びさせつつ『ち』を歯切れよく強く。
この対比によって、裏拍がアクセントだ、と感じさせます。

いずれにしても、歯切れよく発声すること。
それには、思った瞬間に声を出して
そしてすぐに止める、という瞬間の動きが必要です。

声の出だしは、どうしても探りたくなるものです。
それが不要なしゃくり上げになったり、間延びした声になったりするのですが。

それを、意識的に「瞬間に出す」という練習をしていないと
この曲のような歌い方は難しくなってきます。
難易度高いことやってるなー。

久保田利伸さんの歌唱力3 ちょうどいいねっとり感

先ほどの「歯切れの良さ」とは逆のことですが。
ちょうどいいねっとり感も出せる人です。

違う曲を聞いてみましょう。
久保田利伸「声にできない」

 

0:26あたりからの出だし「こ『んな』想いの」
「んな」がつながって、ちょっと間延びさせたような発音。

0:40あたりからのAメロの2回し目「ふたりを招く」
全体的に音がつながって、ひとつながりにするような流れを作っています。
また、「招く」の『ま』すこししゃくり上げて、
ねっとりとした感じを出しています。
この感じのしゃくりも、随所に出てきますね。

先ほどの「LA・LA・LA LOVE SONG」にも、多少同じような歌い方が出てくるのですが、
やはりこういったゆったりしたバラードの曲の方が
特に効果として目立って聞こえるように思います。

リズム感を出すために刻んで歌う、
しっとり感を出すために繋げてしゃくって歌う、
両方ともできるハイブリッドさです。

しゃくりに関してはこちらの記事も参考にどうぞ。
テクニックを身につけ歌唱力を上げよう!しゃくり編

久保田利伸さんの歌声を例えると

久保田利伸さんの歌声を何かに例えてみようのコーナーです。

「カメレオン」ですかね。

いや、なんでもできるなーと思って。
いろんな色になれるカメレオンと似ているなと。

ファンキーですしね。雰囲気が。
なんか、亜熱帯に生息してるイメージですけど。
久保田利伸さんも、なんか亜熱帯って感じ、しません?

まとめ

ということで、久保田利伸さんの歌声解説でした。

リズム感がスゴイ、
バラードを歌ってもハマる。
なんでもできそうな感じに思えております。

もし、リズム感が無いんですー、と悩んでる歌い手さんがいたら、
「LA・LA・LA LOVE SONG」を課題曲にしてもいいんじゃないかしら。
難易度は高いですが、いい練習になるかと。
裏拍をとる意識、できるようになるんじゃないかしら。

それではまたー。


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