【歌声解説】May J. さんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回はMay J.さんを取り上げてみたいと思います。

May J.さんと言えば、
カバーソングを中心に
歌唱力が話題になることが多い方ですね。

とくに有名になったのは、
アナと雪の女王の「Let it go」を歌ったことでしょうか。

小さい頃から声楽をはじめ音楽の英才教育を受けていたとか。
なるほど。高い歌唱力もうなづける。

そんなMay J.さんの歌声解説。



Sparkle –輝きを信じて–

あまりオリジナル曲のイメージがないMay J.さんですが、
ちゃんとあります。

「Sparkle –輝きを信じて–」

 

ちなみに、この曲は
ニンテンドー3DSソフト
「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピーライフ2」
のタイアップ曲にもなってるらしいですよ。

May J.さんの歌唱力1 伸びのある声

僕が思う、May J.さんの声の一番の魅力は、
なんといっても「伸びる声」だと思っています。

0:33からの出だしのフレーズ「太陽が今ー」
のように低めの音程で柔らかく伸ばすパターンや、

1:34あたり、サビのフレーズ「心の中にはー」
のように高音で突き抜けてくるような伸びのあるストレート。

どこをとっても、ミスなく着地している、
これがMay J.さんの一番の強み、だと思います。

とくに、柔らかく伸ばすパターンは難しくて、
息の強さと声帯の締め具合がきちんとコントロールされていないと
音が出ない or 強すぎる音になってしまいます。

May J.さんは、そのあたり、
シーンに合わせてうまくコントロールすることができる、
それがMay J.さんの歌唱力の支え、なんだと思います。

自分でも練習してみたい!という方は
こちらの記事も参考にどうぞ。
歌が上手い人はブレずに落ちない!ロングトーンの注意点

May J.さんの歌唱力2 鼻に引っ掛ける歌い方

歌唱力、というか、特徴のひとつとして。
鼻に引っ掛けるような歌い方をときどき混ぜています。

1:03あたりからのサビ前のフレーズ
「さぁ見つけに行『こ』う」
『こ』を発声する直前に、少しだけ鼻にかける、というか
力を溜めるような声が一瞬出ているのがわかるでしょうか。

1:29あたりの
「奇跡を起こす『の』」
のところでも、ちょっと言葉を飲み込むように引っ掛けた声が出ています。

おそらく、純粋に声楽をやっている人はこういう声は出さないようにするはず。
たぶん。たぶんね。

May J.さんはポップスの歌い方として、
感情の高まり、力の入り方を表現する手法として
この声を混ぜているのだと思います。

May J.さんの歌唱力3 高音の迫力

もう一曲聞いてみましょう。
ご存知、「Let it go」
オーケストラがバックになっています。

 

「高音の迫力」が聴けるのが
3:40からの、最後のフレーズ。
「Let the storm rage 『on』」です。

言わずもがなですね。
ここまでの歌い方も、うまくまとまっていてすごいのですが、
最後の最後でこの高音の抜け方!
迫力がスゴイ。

ある意味、この場所にクライマックスを持ってくるという
曲の構成のうまさ、ということもあるのですが。
それを歌いこなせるMay J.さんがすごい、ということです。

May J.さんの歌唱力 ダメなところ・・・?

さて、ここまで完成度が高い人を見ていると、
なんとなく細かいところを指摘したくなる。
僕の良くない性格です。

ということで、May J.さんの良くないところを指摘してみようと思います。

先に言っておきますが、僕自身はMay J.さんの歌唱力はスゴイ!と思っているのですよ。
だからこそ、ここはどうなんだろうと気になる部分があるということです。

息を吸う音

まず一つは、
息を吸う音がちょっと大きすぎるかな、という点。
毎回ブレスのたびに「スッ」という音が聞こえる。
僕、これ結構気になるんですよね。。

自分があまり鳴らないタイプなので、
何ゆえにそこまで音が鳴るのかが分からないのですが。。

できれば鳴らないように気を付けたほうがいい、
と僕は思っています。

低音の弱さ

「Let it go」の方が顕著でわかりやすいのですが、
出だしのフレーズ、結構低い音程が続きますが。

この低音があまり聞こえてこないな、と。

確かに、女声にとっては少し低い音程なのですが、
出せないことはない音程です。

ここが有効的に響かせられるようになると
より表現力が付いて良くなるんじゃないだろうか。

ちなみに、低音に関してはこんな記事もどうぞ。
低音が出せるから歌はうまくなる!低音の練習方法

走る!

いや、これは完全に揚げ足取りでしかないのですが。

「Let it go」、後半の方、走りすぎでしょ!
(走る=決められたテンポより早く演奏してしまうこと)

1番、2番のサビの高音のフレーズでも、
May J.さん、すでに走りそうになっているんですが、
何とか踏みとどまっています。

2:39あたりからの間奏のフレーズ。
オーケストラの方もかなり難しいフレーズなので
危うく走りそうになっているのですが、
そこも何とか踏みとどまって、

2:52あたりからMay J.さんが再登場するのですが、
そこからどんどんテンションが上がっていって・・・
という感じです。

まぁ、生なんでね。
ある意味、本気でテンションが上がって
思わず走ってしまった!という様子が見られるのも
生で演奏する醍醐味みたいなところもあります。

僕も、ライブをやって必死で突っ走っていくこと、ありますからね。
それも含めて生演奏、なんでしょうけども。

情熱的に演じる、のは大事なことですが、
頭の中は常に冷静に歌えるようにしたいものです。
>僕自身に言ってます。

May J.さんの歌声を例えると

May J.さんの歌声を何かに例えてみようのコーナーです。
急に思いつきで始めました。

例えるなら、
「きれいに磨かれたガラスの箱」
という感じでしょうか。

どこにもスキが無いように見える、
透き通って輝くきれいなモノ。
そんな例えです。

ただ、不用意にさわると指紋がついて汚れる。
すこし無茶をすると割れる。
今のままで完成形に見えるだけに、
扱いを丁寧にしないとダメ、という感じがします。

・・・ネット上ではMay J.さんの歌声は
「上手いけど心に響かない」
なんてことを言われますが。
それは、「完成形すぎる」からではないかと思います。

今回例に挙げた「Sparkle –輝きを信じて–」
という曲に関しては、僕はすごくしっくりきています。
こういうオーケストラ曲にはすごく合う歌声だな、と。
「楽器としてしっかり鳴っている」という感じ。

それが、ほかの曲をカバーすることで
歌声が勝ちすぎて、上手く雰囲気に合ってないところもあるんじゃないかと。
なんというか、扱いを丁寧にしないとダメなんじゃないか、
という「触りにくい」イメージが出てしまうのではないかと。

何をどうすればいい、というわけでもないし、
改善しなければいけない、というわけでもないので
本人は気にず活動すればいいと思うのですが、
周りの反応を分析して考えると、そういうことかな、ということです。

まとめ

ということで、May J.さんの歌声解説でした。

単純に、うまい、ですよ。
正直それだけなので、何を書けばいいか迷いましたが。

のびやかな声と迫力。
彼女の歌声の魅力です。

「完璧」かと思いきや、そういうわけでもない点もあるので、
そこもMay J.さんの「味わい」として
聞きこんでみるのもいいのではないでしょうか。

それではまたー。


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