【歌声解説】spitz 草野マサムネさんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

歌い方、歌唱力解説、と題しまして、様々なアーティスト、シンガーの歌い方を解説してみようというコーナーです。
今回はspitz(スピッツ)の草野マサムネさん。

僕が小学校、中学校時代に全盛期だった時代なので、
そのころの曲を聞いたりすると思わず口ずさんでしまうぐらいです。
最近の若い子たちの印象はどうなんだろう。

そんなことはさておき、参りましょう。



spitz(スピッツ)とは

スピッツって、どんなバンドかというと。

草野マサムネ(Vo)、三輪テツヤ(Gt)、田村明浩(Ba)、崎山龍男(Drms)の4人バンド。
1991年にメジャーデビューし、以来
「空も飛べるはず」、「ロビンソン」、「チェリー」などのヒット曲をリリースしている
日本を代表するロックバンドのひとつです。

チェリーなんて、いまだによく歌われたりするもの。
練習曲としてもいいと思います。
コードも簡単なので、弾き語りにも。

2007年に20周年を迎え、
2011年にメジャーデビュー20周年となったとのことで、
すると、今年(記事更新時は2017年)は30周年!
2021年にはメジャーデビュー30周年となるのですね。

もうそんなに長くなるのか。
月日が流れるのは早いものです。

草野マサムネとは

で、そのスピッツのボーカル、草野マサムネさん。

福岡県出身、O型。
本名は草野正宗さんで、読み方は一緒です。
CD、アルバムなんかを見ると「草野正宗」の名義で載ってたりします。

スピッツでの活動ももちろんのこと、
ほかの人に曲をプロデュースすることも。

一番有名なのは、
PUFFYに提供した「愛のしるし」でしょうか。

セルフカバーで、スピッツの「花鳥風月」にも収録されていますが、
ノリの良いかわいらしい曲で、PUFFYっぽい曲です。

spitz(スピッツ)の代表曲、ロビンソン

さてそれでは、スピッツの曲を聞いてみましょう。
代表曲と呼び声の高い曲。
スピッツ「ロビンソン」

 

はい。
最低音がmid1F#(Aメロ「『か』わらの道をー」)
最高音がhiC#(サビ「『ル』ーララー」裏声で)
ですね。

裏声でhiC#の最高音ですが、
地声でもhiBあたりまで出している(サビ「ふた『り』だけの『く』に」)
という、どっから声出してるんだぐらいの声です。

これだけの高い声を、それほど力を入れずに出せているような声をしているので、
僕も子供ながらに衝撃を受けて、声変わりして高い声が出せなくなったことを嘆いたりしました。

草野マサムネさんの歌唱力1 高い声の出し方?

どうやってこんな高い声を出すんだ、ということなんですが。

Bメロからサビに上がっていくところ「作り上げたよ」、そしてサビの入り「誰も触れない」にかけて、
それまでのAメロ、Bメロよりも声のトーンが上がっています。
Aメロ、Bメロはほんとに力を抜いて歌っている感じがありますが、
サビに入ってからは声の張りが出てきているような。

要は、声の出し方が明らかに変わっているわけですね。
世間に通りやすい言葉でいうと「ミックスボイス」が出せている、ということになるでしょうか。
無理にのどを締めずに、芯のある響きが豊かな声です。

例えばこれを、声を当てる位置、ということで説明すると。
Aメロ、Bメロは顔の前に声を当てるように
目の前の人に語り掛けるような感じで声を出しているのに対し、

サビに入ってからは頭のてっぺんに声を当てるイメージ
天井に声を響かせて、反響させて周りに声を届けようとするイメージで出す。
そんな感じでしょうか。

ロビンソンという曲の凶悪さ

この曲の何が凶悪って、
サビの「誰も触れない」のひとフレーズ取ってみても、
「だ」が高音になったと思いきや、「れも」が下がって「触れない」でもう一回上がってくる。
音程の上下運動の激しさよ。

あげく、hiBが何度も出てくるから裏声に逃げよう!と思っても
その後すぐに低音に落ちるから、裏声に逃げるのも難しいという。

よくこんな歌作ったわ。神か!

草野マサムネさんの歌唱力2、アンニュイな歌い方

草野マサムネさんのもう一つの特徴として、アンニュイな雰囲気の歌い方です。

特にAメロ、Bメロは力を抜いているように歌っている、と書きましたが、
気だるい、悪く言うとぼんやりとした歌い方になっています。

これは、いい感じに息を漏らしているのと、声の響きをこもらせていることによります。

そのあたりは、こちらの記事も参考にしてみて下さい。

47.表現力の幅を広げよう!かんたんに声色を変えて声を出す方法

声を出す際に多めに息を吐くことで、声質を柔らかくしてあげている、というのと、
口の開け具合によって、明るく響くような声というよりも少し暗めに響く開け方をしている、ということです。

フォールの多用

アンニュイな歌い方に付随してですが。
フォールを多用しています。

「河原の道を⤵」「自転車で⤵」
という感じ。

また、サビでも「ふ⤵たりだけの国」
など、要所要所に入ってきます。

これ、マサムネさんの歌い方でよく勘違いされがちなんですが、
全部が全部フォールしているわけではないということです。

また、次の音へなめらかにつなげているため、不自然なフォールになっていません。
この絶妙な落とし具合、繋ぎ具合も、草野マサムネ流という感じがします。

最近の草野マサムネさん

最近の曲でいうと
「醒めない」

 

ロビンソンの頃ほど高音!!という印象は最近はなくなったような気もしてます。

最低音:mid1D#(出だし「『お』ぼえていて」)
最高音:mid2G#(サビ「まだまだ『さめな』いあた『まん』なかで」)
という感じですね。

昔ほど高くはない、とは言え、
それでもmid2G#は低くない音程です。
一般男子にはなかなか届かない音域。

ずっと30年近く、印象変わらず歌い続けられる草野マサムネさんがスゴイ。と僕は思いますです。はい。

まとめ

ということで、spitzの草野マサムネさんについて書いてみました。

高音がすんなり出て、でもアンニュイな雰囲気を出せるという、
スピッツの雰囲気はなかなか簡単にまねができるものではなさそうです。

それでは、また次回、誰かの歌声解説でお会いしましょう!


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