yucat(加藤有加利)さんの歌い方、歌唱力を解説【歌声解説】


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回はyucatさんを取り上げてみます。

yucatさん、ゆきゃっと、と読むみたい。
ほんとの名前は加藤有加利さん。

2011年に解散したRYTHEM(リズム)という女性デュオで活動後、
ソロのアーティストとして活動されています。

—YouTube説明欄抜粋—
声優の堀江由衣さん、Flower等に楽曲提供をしながらyucatとして歌手活動を再開。
スチームパンク・ゴシックをテーマにダークファンタジーな世界を創造している。
—抜粋ここまで—
とのことです。ほえー。

そんなyucatさんの歌声解説。



狂々撫子

それでは聞いてみましょう。
yucat「狂々撫子」

 

クラウドファンディングで資金を募って、PV作ったらしいです。
今風!!

yucat(加藤有加利)さんの歌唱力1 口の中で転がすような発音

yucatさん、ちょっと口の中で転がすような発音をされています。
曲調もあいまって、特にこういう歌い方になっているのだと思いますが。

そのため、大人っぽさよりも、
どちらかというと「おぼこさ」が勝つ印象になっています。

わかりやすい現象が、
1:00あたりからのフレーズ「その代わり一つだけわが『まま』聞いて」
の『まま』の発音に現れるのですが。

『まま』、「ま」の連続、しかも早い連続なので余計にそうなんですが
「めめ」みたいな発音になっているように聞こえますよね。

これ、口の奥の方で発音しているときの特徴的な発音の崩れです。

この発音のしかた、功を奏していると思うのが、
1:04あたりからのBメロ、

すこし音程が低くなりますが、
低いが故の息の吐き方と、発音の崩れ方によって、
甘えながら誘惑してくるような、曲調に合った雰囲気を醸し出してきます

こういうの、女性ボーカルならではの効果だと思うんですよね。
男性ボーカルだと、上手くエロくならない気がするんだ。たぶんだけど。

レプリカパプリカ

で、その辺を踏まえて、
ちょっともう一曲聞いてみてください。
yucat「レプリカパプリカ」

 

これも、クラウドファンディングで資金を募ってPV作ったらしいです。
今風!!

yucat(加藤有加利)さんの歌唱力2 前に出す発音もできる

レプリカパプリカを聞くと、狂々撫子とは歌い方が違うのがお分かりいただけるかと。

今度は、前に声を飛ばすような発音に変わっています。
曲調に合わせてこういう発音に変わっているのだと思いますが。

1:40あたりからのBメロ(というべきか)、「鏡よ鏡」のフレーズ。
ここでまた「口の中で転がすような」発音に切り替わります。

このあたりの、前に出す、奥に引っ込める、の切り替えを
曲調やフレーズの雰囲気に合わせてできる
、というのはポイントになるかと思います。

yucat(加藤有加利)さんの歌唱力3 フォールの雰囲気作り

これは歌唱力、というかメロディライン作りの話かもしれませんが、

1:53あたりからのサビのフレーズ
「レプリカ パプリカ 魔女るか? スパイシー」

この「レプリカ⤵」「パプリカ⤵」のちょっとしたフォールがポイント。

「レプリカ」の後の「パ」の音程が低いので、
「パ」に向かって音程を緩やかに下げながらつなげていく、
というフォールですね。

メロディライン的に、完全にフォールさせたくなるフレーズですが、
このフォールが文字通り「スパイシー」に効いて
クセになる雰囲気づくりに一役買っています。

雰囲気づくりには、
発音や声の雰囲気だけじゃなくて、音の繋げ方も大きな要素のひとつだな、
と感じさせてくれる、面白いフレーズでした。

でも、もうちょっとなんかこう、
怪しい妖術を使ってくる魔女的な、感じがしてるんですが、
PVのダンスは、なんというかポップすぎて、なんか違う。。。
ぼ、僕だけですかね、そう思うのは。。。

まとめ

ということで、yucat、加藤有加利さんの歌声解説でした。

発音のさせ方を曲調やフレーズによって変えるのと、
音の繋げ方を考えることで、
その曲の雰囲気を引き出す。

ボーカルとしては、そんなことを考えながらできるといいですよね。

yucatとしての活動が5周年(at 2017年)、ということだそうなので、
これからのyucatの活動にも期待です。

それではまたー。


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