超!基本の音響機器。ミキサー、マイクの使い方を覚えよう!

mixer
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

スタジオに入って、いざマイクを使って歌ってみよう!と思ったとき。
なんか、見慣れないツマミだらけの機械の使い方がわからない・・・
という経験、ありませんか?

それ、ミキサーと呼ばれる音響機器です。
今回は音響機器の使い方について。

音響機器を使って音を出したい人は、必要最低限のことは知っておいてください。
また、実際にライブをやったりすると、
「どういう仕組みで音が鳴っているのか」を知っていることが音作りに役立つこともあります。
そのあたりも知っておきたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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音響機器の「やってはいけない」

さて、まず最初に、絶対にやってはいけないことを先に書いておきます。
これが一番重要だと思うので。

  1. ミキサーの電源を入れたりマイクを抜き差しするときは音量を必ず0にする!
  2. マイクはスピーカーに近づけない!

1番について。マイクの抜き差しの際には音量を0にしておくべし
音量が上がったまま抜き差しすると、ブツッという痛ましい音がでます。
たいしたことないと思われるかもしれませんが、これは音響機器を痛める原因となり、
最悪の場合、機材を壊してしまうことになりますので気をつけましょう。

また、ミキサーの電源を入れる時も、念のため音量を0にしておきましょう。
電源を入れた瞬間に爆音が鳴る!といったことがないように・・・

次に、2番について。
不用意にマイクをスピーカーに近づけると、けっこう衝撃的なハウリングが発生します。
スピーカーから出る音を、マイクで拾わないように注意しましょう。
耳を始めとする人体に影響が出るだけでなく、これも機材を壊してしまう原因になります。

ミキサーの使い方

では、ミキサーの使い方です。

そもそもミキサーってなんやねん、という方。
ざっくり言うと、マイクから入った音をスピーカーに出す前に調整してあげる機械のこと、です。

こういうやつ↓です。

ミキサー

この写真の上部のところにマイクケーブルが繋がっとるのですなー。
そこからマイクの音が入力されて、音量などを調節して、スピーカー等に出力する、
という流れです。

で、写真の一番下あたり一帯を見てください。
上下させる形式のつまみがたくさん付いているのですが。
こいう形式のつまみを総称して「フェーダー」と呼びます。

とりあえず、まだミキサーの電源が入っていない場合は、
全てのフェーダーが一番下に下がっているかどうかを確認してからONにしましょう。
これが先ほど書いた「やってはいけない」の1番、
ミキサーの電源を入れたりマイクを抜き差しするときは音量を必ず0にする!
ですね。

フェーダー、いっぱい付いてますね。
フェーダーの他にもいろんなつまみがあってわかりにくそうですが。。
でも、とりあえず音を出したければ、触るところはわずかなので大丈夫です。

メインのボリュームを調節する

まずは一番右側の「MAIN」と書いてあるフェーダーを見てみましょう。

15_mixer_main

これのことを、マスターフェーダーとか、メインフェーダーとか言います。
このミキサーから出力される全て音のボリュームを一斉に上げ下げするものです。

これを、とりあえず0dBに合わせておいてください。
とりあえず音を出したい、スタジオで練習したい、というぐらいであれば、
ここはそれ以降いじらなくて大丈夫です。

各マイクのボリュームを調節する

次、自分が使おうとするマイクの「縦の一列」に注目してください。
縦一列のことを「チャンネル」と呼びます。

大体どの機種のミキサーでも、
マイクの入力から縦一列が、そのマイクに関するチャンネルです。
縦一列に並んでいるツマミがすべてそのマイク入力を調節するものになります。

大体、マイクケーブルに色がついているか、
もしくはケーブルとマイクに同じ色のテープを貼ってくれていたりするので
それで判断するとわかりやすいと思います。

15_mixer_ch

ここでは、一番左のマイクを使うことにしましょう。

で、とりあえず音を出すには
GAIN(ゲイン)と、チャンネルフェーダーというものだけ触ります。
ほかのつまみはいったん置いときましょう。

ゲイン(GAIN)の調節

まずはGAINの調節。
音量を調節するためのつまみです。
もう少し正確にいうと、入力された音をどれだけ増幅させるかの調節をするものです。

15_mixer_chgain

調節のやり方ですが。
マイクに向かって、大きい声を出しながら
GAINを上げていってください。
このとき、まだ音はスピーカーから出ないはずです。
(フェーダーが0になっているはずなので)

声を出しながらGAINを上げていくと、
「OL」とか、「PEAK」とか書かれているランプが点灯するタイミングがあるはずです。

これはピークランプといって、これ以上音を大きくすると音割れしちゃうよ!
という時に光ってくれるランプです。

最大の音を出した時に、ピークランプがギリギリ点灯しないぐらいのところまでGAINを上げてください。
そこが、ちょうどいいゲインの位置、と一般的に言われています。

ちなみに、ここで紹介しているミキサーの場合は、
次に出てくるチャンネルフェーダーの近くに「ピークランプ」がついています。

チャンネルフェーダーの調節

チャンネルフェーダーというのがこちら。

チャンネルフェーダー

その名の通り、特定のチャンネル(縦の列ですね)の音量を調節するフェーダーです。
写真の上のほうに、「OL」と書いてあるランプがありますが、それがピークランプです。

チャンネルフェーダーを上げると実際にスピーカーから音が出るはずですので、
ゆっくり確かめながら上げていってくださいね。
0dB前後でいい感じだと思います。

あとは、周りの楽器との兼ね合いなどでチャンネルフェーダーを微調整してください。
GAINで音量調節をしても良いのですが、
あまりGAINを上げすぎると音が歪んでしまったり、
GAINの方が音量変化が大きくなってしまうことがあるため、
基本的に周りの音との調整はチャンネルフェーダーだけを上げ下げするのがわかりやすいと思います。

まとめますと。

  1. 全てのフェーダーが下がりきってるかを確認してミキサーの電源ON
  2. メインフェーダーを0dBに合わせる
  3. 最大の声を出したときにピークランプが付くか付かないかぐらいまでGAINを上げる
  4. チャンネルフェーダーを上げ、スピーカーから音が出るのを確認、微調整

という感じです。

では、そのほかのつまみ、スイッチについても見ていきましょう。

ミュート(MUTE)スイッチ

まずは、ミュートボタン。
大体チャンネル毎に付いています。

先ほどのチャンネルフェーダーの写真で
「MUTE」と書いてあったボタンがそれですね。

これはもうそのまま、
押すとミュートされ、音が出なくなります。
それだけです。

たとえば、練習中にボーカルの声が入ると困るときにはミュートにします。

また、休憩でマイクを使わない、スタジオの外に出るとき等も、
僕はいちおうミュート状態にしています。

ときどき、どうやっても音が出ない!というときに
ミュートがONになったままの時があるので、確認してみましょう。

Hi(ハイ)とかLow(ロー)とかMiddle(ミドル)とか

次は、HI、MIDDLE、LOWと書かれたつまみについてです。
15_mixer_cheq

これは、イコライザー(EQと書かれていることが多い)と呼ばれるもので、
高周波数の音を増減させるのがHI、(だいたい12kHz以上の音)
中間周波数の音を増減させるのがMIDDLE、(だいたい2kHz周辺の音)
低周波数の音を増減させるのがLOW、(だいたい200Hz以下の音)
です。

ちなみに、周波数の値はミキサーによって違うようなので、
だいたいこれぐらいかーと思っておいてください。

増幅させる場合、時計回りにつまみを回します。これをブーストすると言ったりします。
逆に減衰させる場合、反時計回りにつまみを回します。これをカットすると言ったりします。

で、基本的には、すべて0時の方向(0dB)に合わせておくのが無難です。
どうしても音質にこだわりたい!という場合だけいじればいいです。

スタジオに入ると、極端なセッティング(どれかを最大とか最小にしてる)
で放置されているのをたまーに見かけることがあるのですが、
とりあえず0時の方向に戻しておきましょう。
あまり極端な設定だと、どうやってもハウリングする、という現象に悩まされたりします。

このイコライザーの使い方は、
こちらの記事でも解説しています。
ここでは大まかな使い方を書いておきます。

HI(ハイ)の調節

HI(ハイ)をブーストしてやると
・ボーカルの音が聞こえやすくなる(抜けが良くなる、という言い方をします)
・息の音や、歯擦音(サ行やツァ行などに出る摩擦音)が聞こえやすくなる
という感じになります。

逆に歯擦音が気になる場合はカットするといいです。
ブーストしすぎるとハウリングしやすくなりますので、上げても1時、2時の方向ぐらいが無難でしょうか。

MIDDLE(ミドル)の調節

MIDDLEをブーストすると
ボーカルの音が明瞭になりやすい(芯のある音、という言い方をします)です。
なんかはっきり聞こえないなーと思ったら少し上げてやるのがいいかも。
上げすぎるとうるさくなったり、ハウリングしやすくなりますので注意です。

また、人間の声の周波数はこのMIDDLE付近の周波数になりますので、
MIDDLEの増減で音を明瞭にしたり、深みを出したり、という効果もあります
ただし、ギターの音ともかぶってくることがあるため、
上手く調節しないと音がごちゃごちゃする可能性があります。

MIDDLEのつまみで、どのあたりの周波数をいじるのか、を指定するつまみが付いているミキサーもあります。
さっきの写真の上から3番目、白いヤツがそれです。
今の状態だと、MIDDLEのつまみをいじると600Hzの音を増減させることになるよー、ということです。

LOW(ロー)の調節

LOWをブーストすると
低音が増幅されて深みのある音になる
という特徴があります。
逆に低音が効きすぎてぼやけているときは、カットする方がいいかもしれません。
こいつも、上げすぎるとハウリングしやすくなりますので注意です。

どのつまみも、ブーストしすぎるとハウるよ!と書きました。
やりすぎは禁物ですね。
場合によっては、例えばHIをブーストしたいからと言ってHIをブーストするのではなく、
HI以外をカットする、という考え方をするのも有効です。

また、カットしすぎると、声に深みがなくなったり
スカスカな声になって聴きづらくなったりするのも注意です。

AUX(オグジュアリー)

次はこれ。
え、AUX・・・?

15_mixer_others

正しくは「オグジュアリー」と読みます。
といいつつ、「エーユーエックス」とそのまま呼ばれていることも多いですが。

スタジオで練習するぐらいであれば、あまり気にしなくていいと思います。
が、時折、リバーブ等の音響効果をつける際に使っているところもあります。
その場合は、たぶん説明書きが貼ってあると思います。

そのため、AUXはリバーブをかけるためのつまみだ、と思う方もいらっしゃるのですが、
正確にはそうではありません。
サブ出力に音を出力する、というのが正しいです。

ミキサーには出力端子がメイン出力、サブ出力の二系統ある、と思ってください。
前述してきた操作で、メイン、チャンネルフェーダーとGAINを上げると音が出ましたが、
あれはメイン出力に音が出力され、メイン出力端子につながっているスピーカーから音が出る、
という流れになっていたわけです。

AUXのつまみを上げてやると、今度はサブ出力の方に同じ音が出力されるようになります。
そのサブ出力の端子にほかのスピーカー、あるいはリバーブをかける機械などが繋がっており、
そこに音を送り出すことになるのです。

基本的には音響屋さんが使うつまみではありますが、
基礎知識として知っておきましょう。

PAN(パン)

PAN。パン。
パンです。
これも、とりあえず音を出したい、という場合にはまず使うことはないです。

スピーカーがステレオで鳴っているとき、
左右の音量のバランスを変えたいときに使う設定です。

バランスが良いと、左右のスピーカーの真ん中から音が出ているように聞こえるのですが
逆にバランスが悪いと、左右どちらかに偏って聞こえます。
なので、左を大きく、とか、右を大きくするときに使うものです。

ライブ等になると、ライブハウスのスタッフさんがやってくれるのであまり気にしなくていいです。
練習時によほど気になったときにいじるぐらいです。

まとめ

いろいろと書きましたが、音を出す、というだけならば、
GAINとフェーダーをいじるぐらいですので、
それほど難しいことはないと思います。

あとはいろいろなつまみやスイッチがありますが、
全てを使いこなす必要はないと思います。
一般的な知識として、こういうのがあるんだーというのを知っておいて、
慣れてきたらこだわってみる、という感じにするとよいかと思います。

それではまたー。

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One thought on “超!基本の音響機器。ミキサー、マイクの使い方を覚えよう!”

  1. 匿名 says:

    初心者老人です。懇切丁寧な説明有難う。よくわかりました。早速購入します。

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