21.テクニックを身につけ歌唱力を上げよう!しゃくり編

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歌のテクニックって、細かく分けるといくつもあるので、
何章かに分けてお送りしてます、テクニック編。

今回は「しゃくり」です。



21.1.しゃくりとはなんぞや?

そもそも、しゃくりってなんだ!
しゃくれちゃう!しゃくりや!

しゃくりとは、決められた音程より低い音から発声し始めて、
すぐに決められた音程に戻すように歌う歌唱法のこと、です。

音楽用語でいうと、ポルタメントと言います。
正確に言うと、滑らかに音程を変化させることをポルタメントといいますので、
低い音から高い音に上げる時も、
高い音から低い音に落とすときも、
どちらもポルタメントと言います。

歌の場合は、上げるときだけを分類して「しゃくり」と呼んでいるのですね。
落とすときは「フォール」といいます。これはまた次の章で。

21.2.しゃくるとどんな感じになるの?

実際に例を聴いてみましょう。

スキマスイッチの「奏」を挙げてみます。

 

この1:20からのサビの部分。
「きみがーおとーなにー」の伸ばす棒の部分。全体的に「しゃくり」です。
全体的にしゃくりあげるように歌うことで、切なさが出ていていいですよね。

僕もやってみました。
しゃくりがある版。

しゃくりがない版。

しゃくりがない版は、素直な印象というか、面白みが無い印象に聞こえませんか?
特にこのフレーズは同じ音程が続くので、余計にそんな印象になるのかと思います。

どんな曲にもこういうしゃくりを入れるのがいいかというと、
そういうわけではないことにご注意ください。
あまりやりすぎると、くどくなったり、いきがっているように聞こえたりします。
また、しゃくりの無い素直な感じが曲調に合うこともよくありますので、有効に使いましょう。

・・・録音してから気づいたんですが、
僕の「奏」キー間違ってますね。。

21.3.しゃくりをうまくするポイント

しゃくりを入れるポイントは3つ。

  • 高低差
  • 低音から高音に上がるスピード
  • ちゃんと最後まで上げる!
高低差について

しゃくりは低い音から始めて、高い音(決められた音)に上げていく歌い方です。
ということは、始まりの音と、終わりの音があるわけです。

始まりの音をあまり低すぎる音、あるいは高すぎる音に設定してしまうと、印象がかなり変わってしまいます。

低すぎる音から上げる場合。
なにか、妙な力強さというか、持ち上げる感じを受けますね。
ねっとりしすぎてて、うざい。。

スピードについて

今度は、しゃくり上げのスピードについて。

これは、基本的にはリズムに合わせて、が正解です。
しゃくりを含めて楽譜に起こしてみたのがこんな感じ。
20_kanade_score
スラーの記号(音符の上についてるカッコみたいな線)がついているところが、しゃくりのところです。
一般的に、しゃくりは音符に起こさないので、
「きみがーおとーなにー」の部分は、すべて八部音符のレで書かれることが多いと思います。

こんな感じで、あくまでリズム感を崩さない程度に入れるのがいいでしょう。
もちろん、なにごとも例外はつきものなので、崩してやるのがダメと言い切るつもりはないですが、
自然にやるならリズムに合わせて、というのが基本です。

ゆっくりやっちゃった版はこんな感じ。
わざとらしくやってはいますが、くどい!ですよね。

ちゃんと最後まで上げる!

これが意外とできていない人が多い。

出だしの音が低い音から始まるので、そこで油断して口を開き切らないで発音してしまったり
終わりの音まで届かない人がいたりします。

基本、聴かせたい音は終わりの音です。
しゃくりを入れても入れなくても、決められたメロディを、決められた音程で聴かせたい。
なので、終わりの音までしっかり発音してあげましょう。

音が届いてない版。
音程が外れちゃってる感が出ますね。いや、実際に外れてるんですが。

21.4.しゃくり過ぎに注意

最近は、カラオケの採点機能なんかでもよく登場するようになって、
しゃくったら点数が上がったりなんかしますけれど。

あれですよ。なんでもしゃくればいいってもんじゃないんですよ。
そうなんです。

どんなテクニックでもそうですが、なんでもやればいいってもんじゃありません。
その曲に合わせて、場合によってはその場の雰囲気に合わせて、
適切な量のテクニックを盛り込むことが大事。

また、上で挙げたようなダメなパターンのしゃくりを入れてしまうと、
一気に歌が下手な印象を与えてしまいますので、しっかり練習してから使いましょう。

まとめ

しゃくりというのは、低い音から発声し始めるテクニックです。
出だしの音と終わりの音をしっかりと取ること、リズムよく音を上げることで
自然なしゃくりになるはずです。
しゃくり上げた後も最後まで油断せずにしっかりと発声しましょうね。


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