33.歌を上手く聞かせるためにマイクと友達になろう!マイクの仕組みの話

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ボーカリストとしては、マイクは必須アイテムですよね。
マイクのことは知っておいて損はないので、今回は種類と構造について解説します。

マイクはいくつかの種類に分類できるのですが、
今回はその中でも特に知っておくべき種類のマイクについて書きます。

ちなみに、モンスターズインクのマイクとは関係ありません。
友達になりたいかもしれませんが、今回は違うよ。



33.1.マイクの種類

ざっくりとマイクを分けると、2種類の分類があります。

  • ダイナミックマイク
  • コンデンサーマイク
33.1.1.ダイナミックマイクの概要

ダイナミックマイクというのは、一般的にはこんな形のやつ。
33_1_dynamicmic
カラオケやライブなどで、手で持って、もしくはマイクスタンドに固定して使うことが多いマイクです。

特徴。
コンデンサーマイクと比べた場合ですが、
ちょっと丈夫です。強い子。
多少ぶつけたりしても大丈夫。といって無茶はしないように。。

手軽に扱える分、コンデンサーマイクほどは繊細な音を拾いにくいという特徴もあります。
勘違いしやすいところなので強調しておきますが、性能が悪い、という意味ではありません
あくまでそういう「特徴」です。

33.1.2.コンデンサーマイクの概要

コンデンサーマイクは、一般的にはスタジオのレコーディングに使われるマイクです。
だいたいこんな形をしていることが多いです。
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とはいいつつ、さきほどのダイナミックマイクの写真のような手持ち型とか、いろんな形のコンデンサーマイクがあったりするので一概には言えないのですが、
だいたい手で持つのはダイナミックマイク、レコーディング時に固定してあるのがコンデンサーマイク、と思っていただければ、とりあえずは大丈夫です。

特徴。
ダイナミックマイクと比べた場合ですが、
ちょっと壊れやすいです。繊細な子。
扱いにはお気を付けください。
ぶつけたりしないようにするのと、片付ける時もちゃんとケースに入れてしまっておきましょう。

ひと昔前はコンデンサーマイクの方が高い、というイメージがあったようですが、
最近は比較的手ごろなお値段のコンデンサーマイクも多いです。

音質的には、ダイナミックマイクより繊細な音をしっかり拾いやすい、というのが特徴です。

あと、ダイナミックマイクにはない重要な点として、
ファンタム電源と呼ばれる電源を必要とするところです。
マイクからケーブルで接続するミキサーやオーディオIFなどに、ファンタム電源が搭載されていなければ使うことができません。
だいたいスタジオなどには対応した機器があると思いますが、自分で機材を買うときはご注意を。

33.2.ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの構造

概要としてざっくりと説明はしましたが、
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの決定的な違いはというと、音を拾う仕組みが違うということです。

仕組みが違うがゆえに、ファンタム電源が必要になったり、
拾う音の音質が変わってきたりするわけです。

細かい仕組みに興味がない人もいるかもしれませんが。。
一般教養として知っておいて損はないので、ちょっと我慢して読んでみてください。

33.2.1.ダイナミックマイクの構造

ダイナミックマイクの中身は、こんな感じになっています。
33_3_dynamicmic
すごくデフォルメした図ですが、基本的なつくりはこんな感じ。

声が発生すると、音の振動によって振動板が揺れます。
その先についているコイルが、振動板に押されて揺れます。

その先に磁石がついています。
コイルが磁力の中を移動すると、電流が発生します。

あれです、電磁誘導、というやつです。
右ねじの法則。物理の時間に習った人は知ってるはず。

なんにせよ、コイルと磁石が近づいたり離れたりすると電気が流れる、という物理法則を使ってます。
そうして発生した電気がケーブルを伝わって、スピーカーから音が流せる、ということです。

そしてつまり、自分で電流を発生させているから電源がいらない、ということです。

また、振動板にコイルがついている構造になっていますね。
振動板だけにした方が軽くて理想的なのですが、コイルがついちゃってる分、少しだけ重くなって振動しにくくなってしまいます。
つまり、ごくごく小さい音では振動してくれないわけです。
これが、コンデンサーマイクと比べると繊細な音までは拾えない、その理由になっています。

33.2.2.コンデンサーマイクの構造

コンデンサーマイクの中身は、こんな感じになっています。
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みどり色の板が2枚ありますが、これが「コンデンサー」です。
コンデンサーについては、物理の時間に習った人は知ってるはず。

間に空洞を開けた2枚の板に電圧をかけると、電気をためることができるんです。
そういう、蓄電できる性質の電子部品を「コンデンサー」といいます。

で、このコンデンサー、2枚の板の距離が変わると、貯められる電力容量が変化します。
距離が短いほうが、容量が増えます(!)
逆なような感じがするでしょ? でも、そうなんです。

まぁいずれにせよ、板同士の距離が変化すると、蓄電容量が変化する、
つまり、音で振動板が振動すると、距離が変化するので、蓄電容量が変化するわけです。
蓄電容量が少なくなるとあふれた電流が流れ出ていく、
逆に多くなると電流が流れ込んでくる。
こうして電気信号を作ることができるわけです。

先ほどのダイナミックマイクと比べて振動板を見てみると、コンデンサーマイクはコイルがついていないただの板ですね。
その分軽くなって振動しやすい、つまり、ごくごく小さい音でも振動しやすい、ということです。

また、コンデンサーに電気をためるために、電圧をかけておかなければいけませんでしたね。
そのため、ファンタム電源と呼ばれる電源が必要になるわけです。

まとめ

長くなりそうなので、一旦まとめまーす。
本当はマイクの使い方、とか書こうと思って書き始めた記事だったのですが、仕組みの話で終わってしまいました。。

マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。
それぞれの仕組みを解説しましたが、ざっくりいうと、
ダイナミックマイクはファンタム電源いらないくて丈夫で手軽だけど、繊細な音までは拾えない、
コンデンサーマイクは繊細な音まで拾いやすい、その分ファンタム電源が必要で、丁寧に扱う必要あり。
という感じですかね。

ちなみに、繊細な音が拾えるから良いマイク、とは一概に言いきれないのでご注意を。


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