ボーカルエフェクターってどんなもの?エフェクトを積極的に使って声を作ろう!

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

さて、今回は、ボーカルエフェクターについて書いてみたいと思います。

エフェクターというと、エレキギターを弾いている人が使うイメージが強いかと思います。
今回のアイキャッチ画像みたいなちっこい箱が足元に並んでいて、
演奏中に足でスイッチを踏んで切り替えて使う、あれです。

ギターがエフェクターを使って、ボーカルがエフェクターを使っちゃいけないわけはない。
ということで、ボーカルもエフェクターを使おうの巻。

関連記事:
声をより良く聞かせたい!用途別おすすめボーカルエフェクター6選



目次

ボーカルエフェクターってどんな種類があるの?

ボーカルエフェクター、
大きく分類すると2種類ありまして。

マルチエフェクターと呼ばれるものと
コンパクトエフェクターというものがあります。

1台で多機能「マルチエフェクター」

マルチエフェクターは、その名の通りマルチな機能を持っているもの。
例えば、こんなのがあります。

マルチな機能、つまり、いろんなエフェクト、
リバーブやディレイ、コーラスなど様々な効果をかけることができます。
そしてそれをペダルを踏むことで切り替えることができるわけですね。

他にもいろんなメーカーのいろんな種類があるので
楽器屋さんで探してみるのも面白いかも。

コンパクトエフェクターと比べるとすこし大きいですが、
その分、たくさんの機能が1台でまかなえちゃう。
扱いやすさがウリのエフェクターです。

必要最小限の機能に絞った「コンパクトエフェクター」

マルチエフェクターよりも、
マルチじゃないけどコンパクト。
そんなエフェクターです。
例えばこんなの。

上側の紫のやつが、ひずみを出すエフェクター、
下側の赤いやつがリバーブをかけるエフェクターです。

マルチエフェクターと比べて機能が少ないのですが、
コンパクトで持ち運びやすい。
機能がわかりやすい。

マルチの場合だと、
リバーブの場合はこのツマミで調節、
ディレイならこのツマミを使って、
コーラスだとまた別のつまみで・・・
と繁雑になりがちなのですが。

コンパクトの場合、
リバーブならリバーブのみ!なので、
配置されているすべてのボタンやツマミがリバーブのために存在するわけです。

シンプルでわかりやすい、というのが
コンパクトエフェクターの特徴です。

ボーカルエフェクターでかけられる効果(エフェクト)の種類

エフェクターでかけられる効果(エフェクト)には、どんな種類があるの?
ということで、簡単にご紹介。

  • リバーブ
  • ディレイ
  • ディストーション
  • コーラス
  • フランジャー
  • ピッチコレクト

などなど。

それぞれがどんな音か、動画にまとめてみましたので、こちらをどうぞ。

 

エレキギターをやったことがある人は、なんとなく想像がつくと思います。
やってることは大体おんなじなわけですね。

建物に音が反響した感じを出すのがリバーブ、
似てるけど、声が遅れて重なってくる感じになるのがディレイです。

ディストーションは、音がひずむ、ちょっとロックな感じになるやつ。

コーラスは、その名の通りです。一人で歌っててもハモってくれる、友達いらずのアイテムです。

フランジャーは、ワウワウしたふわふわした感じにするやつ。

ピッチコレクトは、ちょっとだけずれた音程を、強制的に正しい(と思われる)音程に修正しちゃうもの。
Perfumeなどのエレクトロな音楽に、わざと使われていることが多いです。
いわゆる、ケロケロボイス、といわれる独特な音程感が出ます。

コンパクトエフェクターの使い方

コンパクトエフェクターというのは、先ほど挙げた通り、リバーブなり、ディストーションなり、一つだけの効果を持った、小さな箱型のエフェクターです。

どれぐらい効果をかけるかの度合いを決めるつまみがついているのと、
ON/OFFを切り替えられるスイッチがついている、非常にシンプルなつくりになっています。

接続の仕方としては、
マイクからケーブルを通して、エフェクターにつなぎ、
エフェクターからミキサーへつなぎます。

でも、コンパクトエフェクターで心配なのは、
「リバーブだけしかかけられない!」となってしまうのでは?ということ。
1台につき、ひとつしかエフェクトがかけられないので。

いえいえ、ご安心ください!
こういうエフェクターは直列につなぐことができるようになっています。

マイク → リバーブ → ディストーション → ピッチコレクト → ミキサー
というように、各エフェクターをケーブルでつないで、音をリレーしていくことができるわけですね。

こんな感じ。

あとは、ディストーションを効かせたくない曲になったらディストーションだけOFFにする、とか、リバーブだけをONにするとか。
ON/OFFの切り替えスイッチで切り替えられます。

ライブでいろんな曲をやりたくて、エフェクターもいろんな種類が使いたい、
あるいはその場のノリでかけるエフェクターを決めちゃいたい!なんてときも、
コンパクトエフェクターを使うといいかもです。

マルチエフェクターの使い方

マルチエフェクターは、一台の中にリバーブもディストーションも色々かけられる機能が備わっている、万能タイプです。

つなぎ方は
マイク → エフェクター → ミキサー
となり、エフェクターが一台で済むので、
コンパクトエフェクターよりも機材構成がシンプルで済むという特徴があります。

どのエフェクトをかけるかの設定をプリセットしておける機種がほとんどですので、
本番前に事前にプリセットを用意しておくことで、スムーズにエフェクトをかけることができます。

いくつもプリセットを用意しておいて順番に切り替えられたり、
エフェクトのON/OFFをまとめて切り替えられたりもするので、非常に便利です。

ボーカルエフェクター購入時のポイント

ボーカルエフェクターの購入を検討する際のポイントとしては、
まず、欲しいエフェクトを備えているかどうか、です。
当然と言えば当然ですが。

そもそも、リバーブをかけたいのに、
ディストーションのエフェクターを買ってもね、、ということです。

で、あとは、
コンパクトエフェクターを選ぶのか、
マルチエフェクターを選ぶのか、
というところです。

コンパクトエフェクター購入時のポイント

コンパクトエフェクターを選ぶ利点としては

  • 足元で細かくON/OFFを切り替えたい
  • 機材が少ないと持ち運びが楽

というところでしょうか。
逆に、コンパクトエフェクターのマイナス点としては

  • ON/OFFの操作で足元が忙しくなる場合がある
  • 複数のエフェクトが欲しければ機材の数が多くなる
  • エフェクター同士をつなぐケーブルも必要
  • 好みの設定をプリセットしておけない

という感じ。

エフェクターが増えると、連結用のケーブルが必要になります。
こういうやつね。

 

また、プリセットができないので、
エフェクターのON/OFFをまとめて切り替えられ、記憶させられる
「スイッチャー」という機材があると便利です。

こういうの。

こだわり始めると機材が増えすぎるのが、
コンパクトエフェクターの大変なところです。

マルチエフェクター購入時のポイント

スイッチャーとかめんどくさい、
シンプルに一台で済ませたい、という方は
マルチエフェクターが良いかと思います。

マルチエフェクターの利点としては

  • 複数のエフェクトも一台で済む
  • 足元でまとめてON/OFFを切り替えられる
  • プリセットを覚えておける機種が多い

というところでしょうか。
逆に、マルチエフェクターのマイナス点は

  • 細かい設定はやや煩雑になる傾向あり
  • フットペダルがない機種あり

フットペダルがない機種の場合、足で踏んで切り替えられないため、
曲が終わるたびにしゃがんでボタンを操作するか、
小さな机みたいなのにおいて手が届くようにしておくか、
工夫が必要になる場合もあります。

宅録などであれば机上で作業するので、
フットペダルが無い方がコンパクトで良いかもしれませんが、
ライブ等ではすこし使いにくいかも。

例えば、フットペダルが無い機種でいうとこういうの。

 

フットペダルがあるのはこういうの。

用途に応じて検討してみて下さい。

関連記事として、こちらもどうぞ。

声をより良く聞かせたい!用途別おすすめボーカルエフェクター6選

ボーカルエフェクターは必要か

ボーカルエフェクターは必要なのか。
僕はボーカルエフェクターは必要!と答えておきたいと思います。

どうせ趣味でバンドやってるだけだしそんな大げさな、とか、
ちょっと宅録したいだけだし・・・
などと言われるかもしれませんが、
こういう、エフェクトも含めて自分の声を作ることができる
というのもボーカルの実力かな、と最近は思ったりします。

生声で勝負したい!!という方もいらっしゃるかと思いますが、
カラオケやライブハウスでマイクを通して歌っている時点で
もう生声ではなくなっていますからね。
少なからずEQ、リバーブはかかっています。

エレキギターほど、あからさまに音色を変える必要はないと思いますが、
曲に合ったリバーブの具合や、
自分に合ったEQの具合、
曲の構成に合わせてコーラスをタイミングよく入れる、など、
ボーカルエフェクターで曲を豪華にする方法がたくさんあります。

もちろん、必ず使わないといけない!というわけではありませんが、
楽器のひとつとして、選択肢に入れておくと良いかと思います。

まとめ

といことで、今回はボーカルエフェクターをご紹介しました。

基本はエレキギターなんかで使われているエフェクターと一緒です。
ギターを触ったことのないボーカルさんにはあまりなじみがないかもしれませんが、
こんなものもあるんだー、と知っていただいて、一度遊んでみてはいかがでしょうか。
歌をより効果的に聞いてもらうための楽器のひとつとして、
有効活用して頂ければと思います。

それではまたー。

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