44.声が響いて高い声がでる?「声を当てる」発声法

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ボイストレーニングについて調べたりしている方は、時折目にすることがあるのではないか、と思われる言葉の一つに、「声を当てる」というものがあります。

これ、なんぞ?
というのを今回は解説してみまーす。



44.1.声を当てる、ってなに?

声をどこどこに当てるように出す、という言い方、
時々耳にすることがあります。

これってなんなの?
実際にその部分に声を当てているの?

と聞かれると、実際には声がどこかに当たる、ということがあるわけではありません。
ただ、実際に人に教えるときにそういう言い方をすることはあります。

これは何かと言うと、単なるイメージの話です。

歯の裏に声を当てるイメージで!
とか。
頭のてっぺんに声を当てるイメージで!
とか。

わかりにくいかもしれませんが、そういうイメージの伝え方、です。
なんとなく、歯の裏に声が当たるように声を出してみたり、
頭のてっぺんに声が当たるように声を出してみたり、
してみてください。

44.2.どこに声を当てるのがいいの?

さて、じゃあ実際にどこに声を当てるイメージで歌えばいいんだいでんすけさん。
ということなんですが。

ものすごくざっくり書くと。

  • 高い声は頭のてっぺん
  • 低い声は胸、鎖骨あたり
  • 声を響かせたいなら、首の後ろから頭のてっぺん
  • 強い声を出したいなら歯の裏

に、それぞれ当てるイメージで声を出すといいよ、という感じです。
それぞれ目的に応じてやってみなはれー。

44.3.声を当てると、必ず良い声が出る?

さて、先ほどのようにまとめておきながらナンですが。
先ほどの場所に当てたら必ずその声が出るわけではない
というのも同時にお伝えしておきます。

よく勘違いされるのは、声を当てるイメージを持てば、必ず目当ての声が出せる、という考え方。

例えば高い声。
頭のてっぺんに当てるイメージを持てば、必ず声が出るのか、と言われると、そういうわけではないのです。

実際には、声を当てるイメージを持っておくと、目当ての声を出すのに必要な筋肉がつられて動きやすいということです。

なので、頭のてっぺんに当てるように出したからと言って、いきなりキーが3つ上がった!!なんてことは、あんまりないわけです。
あり得なくはないですけどね。出しやすくなる可能性はあります。

先ほど挙げたイメージで声を出してみて、声の出方が変わったなーと実感できればいい感じです。
あとは自然にその声の出し方、筋肉の動きができるように、何度も確認しながら練習を繰り返してみる、ということになります。

44.4.これ、誰が言い出したの?

誰が言い出したか、と言われるとわかりませんが。。
教え方としては昔から使われていたので、昔の偉い人なんでしょうね。

ただ、この声の当て方の話を、科学的な見地も含めてまとめた人がいます。

フレデリック・フースラーという人。
「うたうこと」という本にまとめています。

フースラーの本については、このブログでも一度取り上げました。
こちらの記事も合わせて参考にどうぞ。

「アンザッツ」という名前で、声の当て方の話が取り上げられています。
興味のある方は読んでみてください。
非常に読みづらい本ですが。。

この本の中で挙げられている大切な点として、
どれか一つの声を練習するのではなく、すべてをバランス良くやるべし、というものがあります。
高い声を出したいからと言って高い声だけ練習するのは、バランスが良くないですよ、ということですね。

まとめ

ということで、声を当てる、という「イメージ」について解説しました。

イメージなので、すぐに高い声がでたり響く声が出たりするとは限りませんが、何もないよりは上手くいきやすくなるはずです。
うまく声が出たときの感覚を、何度も繰り返してみましょう。

そして、高い声だけ、のように、偏った練習をするのではなく、
色んな声を、いろんな所に声を当てるイメージを、
少しずつ練習に取り入れてもらうのが良いですよー、という話でした。


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