65.自分のキーを把握しよう!歌のキーを調節して自分に合わせる方法
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、自分のキーを把握する、というテーマでお送りします。
カラオケに行ったりして、よく、声が高すぎて出ないよ!と思った経験はありませんか?
逆に、低すぎる!こととか。女性が、男性ボーカルの歌を歌おうとするとおちいりがちですね。
こんなことにならないために。
自分のキーを把握しておく、ということをやっておきましょう。
65.1.自分が出せる音程(キー)の探し方、声域の把握
歌いたい歌が、自分の声のキーに合っているかどうか、というのを確認する方法。
それは単純に、自分の出せる音程と、歌いたい曲の音程の範囲を見比べるということしかないです。
では、まずは自分の声がどの音程まで出せるのか、の確認方法からいきましょう。
と言っても、たいそうなことではないのですが、
- 発声練習などで、自分の出せる音程を確認しておく
- 歌いたい歌を実際に歌ってみて声が出せるかどうか確かめてみる
という手段があるかと思います。
まずは試しに自分がどの音まで出せるのか、ピアノなどを使って確認しておきましょう。
ちなみに、出せる声の範囲を声域と呼んだりします。
自宅にピアノやその他楽器がある人はそれで確認してみましょう。
ない人は、こちらにあるピアノを使ってみたりして確認してみてください。
実際に、歌いたい曲を歌ってみて確認してみてもいいと思いますが、できればどの音まで出せたのか(最低音がmid1Cで、最高音がhiA、とか)を具体的に把握するようにしておいてください。
あるいは、過去歌った曲から判断してみてもいいかもしれません。
このとき大事なのが、高音の限界だけでなく、低音の限界もチェックしておくということです。
高音は目立ちやすく、声が出るか出ないかを気にする人が多いのですが、低音はあまり気にされない傾向がありますので気をつけましょう。
また、単に声が出るだけではなく、歌として使える声が出るかどうかも注意したいポイントです。
ギリギリなんとか出せたな!というのは、出せたうちに入りません。
楽に声が出せる音程と同じぐらいの声が出せているかどうかが大事です。
65.2.歌いたい歌の音程(キー)を確認する方法
こちらの方はもう少し単純で、歌を聞いて一番低そうな音と、一番高そうな音の音程を確認する、ということです。
だいたい、最低音はAメロかBメロ、最高音はサビにあることが多いので、そのイメージで聞いてみると良いでしょう。
見つけたら、ピアノなどの楽器で音程を確認しましょう。
ちなみに、曲によっては最後のサビで転調をする曲があるので注意です。
たいていの曲は、それまでのサビより半音上がることが多いので、そのイメージで聞いてみてください。
65.3.自分の声と、歌いたい歌のキーが合っているかの確認
自分の出せる声の範囲と、歌いたい歌の音程の範囲がわかれば、あとはそれがマッチしているかどうかを確認するだけです。
歌いたい歌が、自分の声域の範囲内なら、その曲は歌えるということですね!おめでとうございます。
逆に、範囲を超えていた場合にどうするのか。
こういうときは、歌の方のキーを変えてしまいましょう。
低すぎる、あるいは高すぎるというのであれば、うたいやすいキーに変えてしまえばいいと思います。
65.4.キーを変えるのって、ダサくない?
結論から言います。
キーを変えるのはダサくない!
もちろん、自分が出せない範囲の声を出せるように練習する、というのは、やればいいことなんですよ。
それはそうなんだけど、今の実力でどうしようもないことを無理にやられても、歌を聞かされる方としてはたまっもんではないわけです。
ちゃんと歌えている歌を聞きたいわけで。
あと、ギリギリ出せる音程だから頑張って歌う!というのも、あまりおすすめはしません。
これは僕もよくやってしまうのであまり人には言えないのですが。。
少なくとも、成功率を上げてから人前で歌うようにしたほうがいいと思います。10回に1回しか声が出せない、と言う状況では、ちょっとね。。
なので、今の自分の実力を把握して、身の丈にあった歌い方をしましょう、という意味でも、キーは積極的に変えていけばいいと思います。
持ってる音源はキーが変えられないんだ、とか。
バンドでボーカルやってて、バンドメンバーがキーを変えて演奏できないんだ、とか。
避けようのない事態であればしょうがないですけど、なにか対策を考えた方がいいと思います。
65.5.女性曲、男性曲の音域の幅
世の中でよく歌われている歌の音域をみてみると、
あくまで平均的に、僕のだいたいの感覚値も含みですが、
男性は地声でだいたいmid1CからhiAまで。
女性は地声でだいたいmid2AからhiDまで。
となっています。
※mid1Aなどの音名がわからない方は、
こちらの記事も参考にどうぞ。
つまり、音域の幅は男性、女声ともに、約1.5オクターブということになります。
男性の方が少しだけ幅が広いですが、これは男性の方が低音が出しやすく、また低音を効かせた方が男性的なセクシーさも生まれるので、音楽的にも効果的に使われるからではないか、と個人的に推測しています。
ちなみに、このmid1CからhiA、mid2AからhiD、というのは、実際に一般的な人が出せる範囲なのか。
男性の場合、低音(mid1A)はまぁ出せることが多いですが、高音(hiA)に関してはなかなか高いです。
あまり訓練を受けていない人は、mid2Fあたりが限界の人が多いように思います。人によってはmid2Dあたりとか。
逆に女性の場合、低音(mid2A)、高音(hiD)ともになんとか出せる音域であることが多いと思います。
が、これも人によってはhiA、hiBあたりでしんどくなってくる人も。
こればっかりは個人差がありますし、トレーニング次第で出せるようになっていきます。
高音を出したい人は、出し方を知らないだけなのです。
練習すれば出せるようになるはずですので、やってみてください。
こちらの記事も参考に→「高い声を出すコツ」
65.5.異性の曲を歌う時のキー調整
キーを変える、という話になるとよく出てくるのが、
- 男性だけど女性の曲を歌いたい
- 女性だけど男性の曲を歌いたい
- 男性が、女性の歌を歌いたいときは、キーを7 or 8 下げる
- 女性が、男性の歌を歌いたいときは、キーを7 or 8 上げる
- キーを -8 にしたければ、+4に設定してオクターブ下で歌う
- キーを +8 にしたければ、-4に設定してオクターブ上で歌う
というもの。
いいと思います。キーを変えて積極的に歌っていきましょう!
よく、なんとなくオクターブ上、下で歌おうとする人がいますが、それはちょっと難しいかもしれません。
例えばあなたが女性で、男性の曲を歌いたいとして、そのまま1オクターブあげて歌うと、
「mid1CからhiA」だったのが「mid2CからhihiA」となり、hihiAというかなり高い高音まで出さないといけなくなってしまいます。
逆に、あなたが男性で、女性の曲を歌いたいとして、1オクターブ下げると、
「mid2AからhiD」だったのが「mid1Aからmid2D」となり、楽には歌えるかもしれませんが、低音すぎてこもって聞こえることになりやすいかと思います。
で、どれぐらいキーを調節すればいいのか。
諸説ありますけれど、
と、ちょうどいいと言われています。
個人差、曲にもよるとは思いますが、目安としてどうぞ。
ただ、カラオケでは+8、-8が設定できなかったりすることがあります。
そういうときは。
とすればよいです。
1オクターブは、キー設定でいうと ±12 なので、上記のようになるわけですね。
まとめ
ということで、自分のキー、声域を知っておこう、という話でした。
自分の声の幅を知っておくことで、この曲は歌えるのか、どれぐらいキーを上げ下げすると歌いやすいのか、というのを判断しやすくなります。
歌いたい歌は、積極的にキーを調節してやりましょう。
1オクターブ上げ下げるにはキー±12なので、上手く使って調整してくださいね。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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