76.ボイトレ本はこう読もう!本やブログの選び方、活かし方

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、ボイトレ本の活かし方、というテーマでお送りします。
ボイトレ関連の本については、これまでいくつかご紹介してきていますし、世の中にいっぱいありますよね。

色んな人が色んな本を出して、いろんなことを言っていますが、
どれを選んで、どれを信じて練習すればいいのか!
というのはかなりの悩みどころ。

今回は、そのあたりについて、僕の持論も含めて書いていきたいと思います。



76.1.ボイトレ本のテーマを選ぶ

ボイトレ本には何が書いてあるのか。
そりゃぁボイトレに関することでしょ、ということなんですけどね。
とはいえ、基本的には、ポイントや方向性をしぼったものが多いわけです。

  • 高い声を出す!というテーマの本
  • 体の仕組みを学術的に書いた本
  • 音源CDも付属して、練習をがっちりやる本
  • 気持ちの持ちようなどの精神論を説く本

などなど。

一口に「ボイトレ」と言っても、語ることはたくさんあります。
なので、1冊の本にまとめられている情報は、なにか方向性を絞って作られています。

いま、あなた自身が、何を知りたくて、何を練習したいのか、というのがはっきりすれば、
どんな方向性の本を選べばいいか、ということが決まってくるかと思います。

あとは、内容をみて、自分に合った本を選んでみてください。
タイトルだけを見て惑わされないように。あれはわざとキャッチーなフレーズにしてあることが多いので。

76.2.ボイトレ本から何を学ぶ、どう学ぶ

僕もブログをやっていて思うのですが、不特定多数の人が読んで理解される内容、しか書けないのです。
本の場合も、きっとそう。

理論的な話や、からだの仕組みの話、精神的な話など、色んな話題はありますが、
変な言い方をすると、あたりさわりのない内容になっていることがほとんどです。
これは僕のブログもそうですが、広く一般化した知識しか文章に残すことはできません。

レッスンであれば、あなたはこういう声になってるからこうしたらいいよ、と言えるのですが、
「一般的にはこういうことが言えるんだよ」という内容を読んだ側は、それを自分に当てはめ直す、という作業が必要になります。
腹式呼吸が必要らしいぞ → 自分は腹式できてる? → できてないからどうする? → 本にはこうすればいいと書いてある → 練習してみよう!
という具合。

トレーナーに習う場合は、歌声を聞いて、いきなり「こういう練習してみよう!」を提示してくれたりするわけですが、
本やブログなどから知識を得ようとすると、それ以前のプロセスを自分でたどる必要が出てきます。

ある意味、それがトレーナーに習う利点でもあるのですが、
裏を返すと、本やブログで学ぶことで、自分の現状を把握するというプロセスを自分でたどる、という習慣をつけることができます。
トレーナーからいきなり答えをもらうのではなく、一般的な知識を基にして自分を見直してみる、ということですね。

なぜ歌うと疲れるのだろう、なぜ高い声が出ないのだろう、なぜ喉が傷むのだろう、なぜ・・・
これを考える下地の知識として、本やブログを活用できるといいのではないかと思います。
僕も、実際のレッスンをする際には、できるだけ考える習慣というのをつけてもらうように気を付けているつもりです。

76.3.あの本とこの本、ボイトレに対する意見が違う?

色んな本を読んだり、ブログを読んだりしている人は感じることがあるかもしれませんが、
あっちとこっちで言っていることが違う?という場面に出くわすことがあるかと思います。

前回の記事でも取り上げた、声区やミックスボイスの話。あれもそうです。
ミックボイス最強、という人から、そんな声はねえよバカタレ!という人まで。
いったいどっちが正しいのか。

正解は、どっちも正しい、でいいと思います。

基本的には、多少の差はあっても、人間の体はみんなほぼ同じように作られているはずです。
なので歌い方なんてものは、根源的には一つの方法論だけあれば全員に適用できるはずなんです。

ところが。
ある方法論を持ち出しても、理解ができなかったり、勘違いしてしまったり、単に練習量が足りなかったりして、
結局うまく歌えなかった、という挫折を味わう人が出てきます。
そういう人が「別の考え方でやった方が上手くいくんじゃない!?」と思いつきます。
それが新しい方法論を生み、また違う方法論を生み・・・

これが、いろんな方法論を生み出す元凶になっていくわけです。いや、僕の想像ですけどね。でも大きく外れてはないと思います。

要するに、表現の仕方が違うだけで、やりたいことは一緒なわけです。
それがミックスボイスだろうが何だろうが、きれいな声が出てればいいわけで。

なので、新しい方法論に出くわしたら、あぁそういう考えもあるのかぁ、と思うぐらいでいいと思います。
こないだ読んだ本の方法と、ここは同じだけど、ここはちょっと違うな、とか。
実際に取り入れて声を出してみるのもいいと思います。実践しないとわからないこともありますから。
それで合わないな、と思えば、頭の片隅に置いておけばいいのだと思います。
やってるうちに、そういえばあの方法ってこういう意味だったのか、と分かる日も来るかもしれませんし。

76.4.そもそも、本である必要はあるのか

僕も、こういうブログをやっている手前、「dn-voiceだけ読んどけば間違いないよ!」と言いたいところ。
ある程度、それを目指してやっているところもありますが、個人でやってるもので、限界もあります。
僕の知識不足だったり、ブログ越しなので細やかなフォローなんかできなかったり。

さて、その弱点は、本だったら解消されるのか。

答えは、半分Yesで、半分No、だと思います。

正直なところ、情報量だけで言えば、Webの方が圧倒的に有利だと思っています。
文章が読める、サンプルの音源や動画も用意しようと思ったらできる。
本でなければできないこと、というのは、ない。

ただ、本の唯一最大の利点は、パラパラめくることができること、だと思っています。
どれだけブログが便利になろうと、この点は本の方が強い。

あれ、そういえばあれってどういうことだっけ?と思ったときに、パラパラとページをめくると情報が出てきます。
Webだと、検索窓に文字を入れて、画面の読み込みを待って、「あ、このページじゃなかった」と思ったらリンクを探してクリックしてまた画面の読み込みを待って・・・
そういう意味で、情報へのアクセスの速さは、やはり本、なのだと思います。

また、なんやかんやで、お金をかけて作っているのが本です。
ブログは、企業がやっていることもありますが、まだまだ個人のチカラによるものが大きい。
そういう意味で、金をかけてる分、情報の質が高い、ということは言えると思います。
(中にはそうでもないものもありますが・・・)

フースラー本もそうですし、「からだ」のことという本や、通称ロジャー本など、有名になった本は、質の高い情報、わかりやすいCD音源の作成など、やはりそれなりにお金と時間とヒトをかけてやってるだけのものはあります。

まとめ

ということで、ボイトレ本の活かし方についてでした。
・・・なんだか説教じみた記事になってしまった。。

世の中、色んな本やブログがあって、いろんな意見が書かれているのですが、
いまの自分に必要な情報は何か、ということを見極めるのと、
多すぎる情報に振り回されないようにしよう、ということです。

意見の違いは多様性の現れなので、あまりとらわれ過ぎず、それとなく覚えておいて参考にすればいいかと思います。


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