77.ボーカルも他の楽器を知っとこう!ドラムの仕組と役割、絡み方

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、他の楽器も知っとこう!ということで、他の楽器の話をします。
他の楽器がどんな理由で、どういう音を鳴らしているのか、簡単にでも知っておくと、それに合わせてボーカルがどう歌えばいいのかがわかってきます。

何事にも興味を持つことが大事ですね。
それでは参りましょう。



77.1.ドラム・パーカッションについて

まずはドラムについて見ていきます。
音楽のリズムの基盤を作ってくれるのがドラム、あるいはその他パーカッションの役割です。
ボーカルのみならず、他の楽器もそうですが、ドラムの刻むリズム、ビートに乗っかって演奏するのがとりあえずの基本です。

ドラムの各構成の名前は、この画像の通りです。
77_1_drum

ドラマー側から見た図は、こんなかんじ。
MTPowerDrumKit2という、DAWソフトのプラグインのキャプチャを使わせていただきました。
77_2_drummer

77.1.1.バスドラム

まず、バスドラムからご紹介。
一番正面ででかくて目立つ、アイツです。
略称でバスドラと言ったりします。
パズドラじゃないですよ。

ドラマー側から見た図を見ると、足元にペダルが置いてあるのがわかりますでしょうか。
このペダルを踏むことで、バチのような部品がドラムを叩いてくれる仕組みになってます。

足で演奏するため、別名キックと呼ばれることもあります。

低音でドスドスと響く重い音がします。
主にアクセントが当たる拍を示す際に鳴らされることが多く、わざとアクセントを外すシンコペーションをやるのにもこいつが活躍することが多いです。

こんな音。

77.1.2.スネア

続いてはスネア。
鋭い破裂音が特徴的な小太鼓です。
サブのアクセントの拍で鳴らされたり、連続でトコトコ鳴らしてノリを作ったりする、ドラムセットの中ではメインを張るキャラクターです。

また、わざとフチの部分を叩くことで「カッカッ」という音を出す叩き方もあり、リムショットと呼ばれます。

こんな音。
最後の3つの音がリムショットです。

77.1.3.ハイハット

ハイハット。画像ではちょっとわかりにくいのですが、シンバルが貝のように二枚重ねになった形をしています。

ドラマー側の画像を見るとこいつにもペダルが付いていますが、ペダルを踏むことで二枚のシンバルを閉じる、ペダルから足を離すとシンバルが開く、という仕組みになっています。
閉じてる時はミュートされるので、硬い金属的な「チッチッチ」という音が鳴ります。この音で一定のテンポを刻んでおいたり、細かいリズムを刻むのに使います。
開けた時は、通常のシンバルと同じように「シャーン」と鳴りますが、これを閉じて消音することでノリを作ることもできます。

こんな音。
最初はクローズ状態のハット。
後半で出てくる少し音が伸びた音がオープン状態のハットです。

77.1.4.シンバル

シンバル、薄い金属の板です。
クラッシュ、ライド、チャイナとありますが、少しずつ形と大きさが違い、音のニュアンスがちょっと違います。
画像には出てきてないですが、ひとまわり小さいサイズの「スプラッシュ」というものもあります。

基本的には、ここぞという時に景気付けに鳴らされます。
特に、Bメロからサビに行く瞬間など、場面が変わる時に鳴らされたりします。こういうのを場面転換をすると言います。少し大げさに煽って次の場面へつなげるわけですね。

また、ライドはちょっと特殊で、ハイハットの役割をしたり、真ん中の盛り上がったところ(カップと言います)を叩いて「カンカン」した音でリズムを刻んだり、景気付けに鳴らされたり、いろんな使い方をされることがあります。

各種シンバルの音はこんな感じ。
スプラッシュ、クラッシュ、ライド4発、ライドのカップ4発、チャイナ、という順番で鳴ります。

77.1.5.タム、フロアタム

最後はタムです。
タムは、大きさが少しずつ違うタムを数種類並べてあることが多く、特に画像のように手前にタムを二つ、サイドにフロアタムと呼ばれる大きめのタムがあるのが一般的なセッティングです。

大きさによって音の高さが違い、小さいものが音が高く、大きいものやフロアタムは音が低くなります。

主に装飾や場面転換の役割としてここぞという時に出てくることが多く、音程差があるため順番にタムを叩くと「ダカドコドン」というキメのフレーズを作ることができます。
連続してタムを叩いて回すので、通称タム回しと呼ばれたりします。

こんな音。

77.2.ボーカルはドラムの何を聞くか

基本は、ドラムに合わせる=テンポを合わせることが第一の目的です。
バスドラとスネア、ハイハットの3点セットで基本的なリズムを作ってくれていますので、そこに合わせるようにしましょう。

場面転換の瞬間も、ドラムのフィルインを聞くようにするとノリやすくなります。
フィルインとは、ダカドコドンとか、ダカドコシャーンとか、キメになる装飾的なフレーズのことです。
そこで、ボーカルが歌っていない間のテンポ感を補助してくれるのでそれに乗っかっていくこと。
また、ここからサビに行くぞ、みたいな雰囲気を作ってくれているので、それに合わせてボーカルもテンション上げていきましょう。

77.3.実際にドラムが無いとどうなるのか

実際、ドラムいなくても何とかなるんじゃね?
と思われるかもしれないので(思われないかもしれませんが。。)ちょっとやってみましょう。

Superflyの「愛をこめて花束を」
Aメロの一節だけ。歌ってみてください。どうぞ!

・・・と言われてもね。
どれぐらいのテンポで歌えばいいのか、なんとなくはわかるけど、という感じでしょうか。
アカペラで歌うのはとても勇気がいります。色んな意味で。

とりあえず、僕も歌ってみました。

どうでしょうか。ちょっと寂しい感じがしますね。
下手とか、音程微妙に外れてるとかもアカペラだとすっげー目立つけど、細かいことは気にしない!

さて、それに対して、ドラムはこんな感じになっています。

これを聞くだけでも、なんとなくリズム感がわかりますね。
いわゆる基本的な「エイトビート」がベースになっているリズムです。
一度、このドラムに乗って歌ってみてください。アカペラよりも歌いやすいはず。

んで、これにさっきの僕のボーカルを乗っけてみましょう。

リズムの取り方もわかりやすい。テンポが一定になってる感じもする。
聞いていると、ちょっと体を揺らしながら聞きたくなる感じも出てきます。
終わり際も、タムがちょっと出てきて、シンバルで締める、という感じで終わった感がわかりやすい。

ドラムがいるだけでこんなに違うんだよ、ということがわかっていただけたかと思います。

まとめ

ほんとはドラムだけじゃなくで他の楽器についても書こうと思ってたのですが、いろいろ説明していると長くなったので、今回はこのへんで。

仕組みを知らなくても歌は歌えますが、どの音がどういう順番で鳴っているのかを知っておくと、ノリやすさ、ノリの感じやすさが変わってくるはずです。
一度、自分の好きな曲のドラムだけを聞いてみると、新しい発見があるかもしれませんので、ぜひやってみてください。

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