85.息継ぎ一つで歌のリズム改善?前前前世で考えるブレスについて

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こんにちは、ボイストレーナーのでんすけです。

息継ぎのことを、専門用語でブレスと言うのですが、
今回はそのブレスの大切さについて語ります。

呼吸って大事。
呼吸しないと死んじゃうしね。



85.1.ブレスの位置を考える

以前こんな記事を書いたことがあります。

19.1曲を歌いきる作戦を立ててワンランク上の歌を目指そう

曲全体を俯瞰して、切れ目になるところに息継ぎ、ブレスを入れるように作戦を立ててから歌いましょう、ということを書きました。

大体はアーティストさんが歌っている原曲があるはずなので、それをそのままコピーしてあげればよいのですが、

  • 息が続かない場合
  • 原曲では重ね録りをしていてブレスをしてないように聞こえる場合
  • 自分で作詞作曲をした場合

などの場合は、自分でブレスの位置を考えなければいけません。

このブレスの位置だけでも、曲の印象に影響を与えることがあるので、ポイントを押さえて考えてあげる必要があります。

85.2.ブレスすると音が途切れる

当たり前といえば当たり前なのですが、息を吸おうとすると、息を吸ったその瞬間だけ声が出せなくなります
この原則は、すごく大事。

つまり、ブレスをしようとすると音が途切れる、ということです。

音をつなげて伸ばしておくか、途切れてしまっていいのか。
これは曲のノリ、グルーヴ感を出す上で非常に大事な話です。

今話題のRADWIMPS「前前前世」。
サビの一節だけDAWで演奏してやってみました。
まずは普通に歌った感じ。

ブレスを途中に入れちゃう感じ。

ブレスを入れている箇所は
「君の前前前世から僕は」(ブレス)「君を探し」と
「そのぶきっちょな笑い方」(ブレス)「をめがけて」です。

普通に歌ったときの流れよりも、すこし途切れ途切れに聞こえるのがわかりますでしょうか。
とくに「ぶきっちょな笑い方」の方がわかりやすいかと思います。
息をコントロールするのに必死な感じが出ているというか。

今回の場合、短めにブレスをするなら影響がない場所にブレスを入れているため、
大崩れしてしまっているわけではありません。
が、音の切れ目というのはかなり目立ちやすいものです。
流れを壊さずに歌える場所にブレスを入れるようにしましょう。

さきほどの前前前世の場合だと、ブレスを入れていいのは「君を探し始めたよ」の後だけです。

85.3.必要以上のブレスは悪影響

先ほどの例の様に、必要以上にブレスを入れてしまうと逆効果です。
息をコントロールするのに必死な感じがしてしまいます。
ひいては、歌が下手に聞こえてしまう。

中には、息が続かないから仕方ない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、以下のようなことになっていないか確認してみて下さい。

  • やってみたら実はできる
  • ブレスするときにあまり息が吸えていない
  • 発声時に息を吐きすぎている

やってみたら、意外とできるかもしれません。いや、ほんと。
まずはブレスを入れずに歌い切ってみることを意識してみて下さい。

それでもダメな場合、ブレスで息を吸えていないか、無駄に息を使った発声になっている可能性が高いです。

まずは腹式呼吸。
それを、短い時間でたくさん吸う、という練習をしてみて下さい。
「スッ」という間に必要な量を吸う感じです。

4.歌の基本!腹式呼吸をマスターしよう

また、無駄に息を使った発声というのは、息漏れ声になっていることが多いです。
以下の関連記事では歌の表現としての息漏れ声を紹介していますが、
ずっと気付かずに息漏れ声のまま歌ってしまうと、息が足りなくなってしまいます。

46.声色を変えよう!歌が上手くなるための表現力のヒント

85.4.良いブレスは体勢を立て直してくれる

先ほどのように必要以上にブレスをしていたり、本来ブレスしようと思っていた箇所と違うところで吸ってしまったりするのを、悪いブレスと呼ぶことにしましょう。僕が勝手に呼んでるだけですけどね。

それとは対照的に、思っていた通りの箇所で、ある程度発声で息を使った状態で、
歌の切れ目などで余裕をもって息を吸うブレスを、良いブレスとします。しましょうね。

悪いブレスが入った後は、大体くずれます。
音程やらリズムやら、何かしらがくずれてしまってよくない感じになります。

反面、いいブレスができると、呼吸のリズムが上手く整っているような感覚になります。
高い声を頑張って出した後や、難しいリズム、速いテンポで歌った後など、
何とか頑張って歌った後にいい位置でブレスができると、体勢が整えられる感覚ができます。

次のブレスまでは何とか頑張って歌い切れば次で体勢が整えられるんだ、と考えておくと
体の呼吸のリズムが歌のリズムに合ってくる。
君の呼吸のリズムを、この歌のリズムに合わせるんだ!

・・・なんかちょっと怪しげな話になってきましたが。
僕の感覚知(暗黙知?)なんですけどね。
科学的に正しいかどうかはわかりませんが、そういう考え方からしても、良いブレスだけができるように心がけるのが鉄則ではないかと思います。

まとめ

ということで、ブレスの話でした。

ブレスをすると音が途切れてしまうので、余計な切れ目を作ってしまうということに注意しましょう。
適切な位置、歌の流れを切らない位置で良いブレスを入れることで、歌の流れも壊さずに、自分の呼吸のリズムも整っていくと思われます。
ブレスの位置、気をつけてみて下さい。


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