98.「知識として知ってる」と「出来る」は違う!歌の練習での注意点


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、「知っている」と「出来る」は別もの、という話です。

なにやら難しい話をし出したぞ、という感じかもしれませんが。
まあ、そう言わずに読んでみてくださいな。

たとえば、腹式呼吸ってどうやりますか?とか、
高い声はどうやって出しますか?とか、
ミックスボイスってなんですか?とか。

なんとなくは答えられるかもしれません。

じゃあ、それ、できてますか?



98.1.知識とはなんのために

先ほど挙げたような
腹式呼吸ってどうやりますか?とか、
高い声はどうやって出しますか?とか、
ミックスボイスってなんですか?とか
そんな知識。

別にそれだけじゃなく、僕のブログを読んで頂いたり、他の情報に当たったりしていろんな知識を吸収してこられたかもしれません。

ここで、注意しておきたいこと。
「知っていること=自分ができている」と思い込まないこと。

割とやってしまいがちなんですけど、
知識として吸収した、納得した!
と思った知識を、自分はできていると思い込んでしまうこと。

納得した、理解した!という小さな成功体験みたいなものが、そのまま歌の技術が成功したように錯覚してしまう、というのは、案外あるような気が、僕はしています。
「知識」にとらわれ過ぎないこと。それが大事。

98.2.思い込みをなくすには「客観性」

例えば、なんですけど。
以前こんな記事を書いたりしました。

66.音程変化に対応しよう!歌の音程を外しやすいメロディ傾向と対策

で、この知識を理解した人が、
「あー、この曲のこの箇所、音外れやすいよね」
という分析までできたとします。
その分析自体は、間違ってない、と。

ところが、実際に歌ってみると、音程が曖昧だったりする。
「ここ音程外しやすいから、気をつけて歌いました」
と言い出したりする。

いやいや、できてないぞ!

と、なにやら批判的な書きぶりですが、
こういうことって割と多いんです。

本当の意味での「理解」というのは、その知識を頭で理解して、なおかつ誰かの歌、あるいは自分の歌がそうなっているかどうかを正しく検証できるところまでできて、初めて「理解」です。

もちろん、正しくできる、正しく歌える、ところまで行けば一番いいのですが、そこまでできるにはある程度練習、試行錯誤が必要な場合もあるでしょう。
少なくとも、ちゃんとできたのか、できていないのか、自分が持っているその「知識」できちんとチェックしてみましょう。

そういう意味で、自分の歌を客観的に聞ける、というのは大事なことです。

42.歌が上手くなるために自分の歌を客観的に聞こう!

98.3.音楽って頭を使う

音楽って、自由に音を奏でる才能のある人が、なにも考えず好きなように音を鳴らしてる、と思われがちだっりする。そんな気がしています。

でも、実際にはそんなことはなくて。
例えば、この音カッコいいな、いい声してるな、歌上手いな、と思った時。
それは、知識として「カッコいい音、いい歌」がインプットされた瞬間です。

その知識を活用するため、実際に自分でもやってみる。
でも、初めは思ってたほどカッコよくならないわけです。
「『知識』通りにならないぞ?」と。

そこで、試行錯誤をするわけです。
ちょっと口の開け方を変えると声質が似てくるな、とか。
真似しようとすると音程が外れやすいな、とか。
のどを締めるようにして無理やり出してるのかな?でもやりすぎると喉いたい、とか。

そういう意味で、音楽って頭を使います。すごく。
なにも考えずに最初から思った通りの音を、思った通りの声を出せているわけではありません。

よく「練習を続けてると上手くなるよ」という言い方をされますが、それ自体は間違ってはいないと思います。
もう少し正確にいうと、考えながら練習を続けてると上手くなるという感じでしょうか。
やみくもにやっても、効率が悪い練習になってしまいます。

やりたい音楽、出したい音を「知る」ということと、
実際にその音を「出せる」ということには、隔たりがあります。
知った音を、実際に出せるように考えて練習するようにしましょう。

まとめ

ということで、「知ってる」と「できる」は違う、という話でした。

知識として得たことを、できた!と勘違いしないように、自分の歌を客観的に聞いてみましょう。
なんなら「どうせできてないだろコイツ(自分)」というぐらいの気持ちで聞いてやるのがいいのかもしれません。

しっかり考えながら練習をすること。
上手くなるためには、頭を使っていきましょう。

それではまたー。


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