99.ボイストレーナー合う合わない?あなたにぴったりの先生とは

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、合うボイストレーナー、合わないボイストレーナーがいるのか、という話を書いてみたいと思います。

ボイトレの話でよく出てくるのが、
あの先生は合わなかったけど、こっちの先生は相性がいいみたい、
という話。

相性が合う合わない、って、本当にあるんだろうか。
というか、こういう場合の「相性」って、なんなの?
そんな話を書いてみたいと思います。



99.1.ボイストレーナーの相性とは

そもそも、ボイストレーナーにそんなに違いがあるのか。
そういう言われると、確かにあります。

  • 性別(男性か女性か)
  • 得意ジャンル
  • これまでの経歴(音大、専門学校、独学)
  • 教え方が理論的か、感情的か

よく言われるボイストレーナーの特徴(?)というのはそんなところでしょうか。

99.1.1.性別の違い

一番わかりやすいトレーナーの違いと言えば、性別です。
男性は、女性ほど高い声を出すことができませんし、
逆に女性は男性ほど低い声を出すことができません。

これは、LGBT的な話は関係なく、体のつくりによるものなので、
オネエが声が高いとか、オナベが声が低いとかということにはなりません。
手術してたり、男性ホルモンや女性ホルモンを投与されてる場合は体のつくりが変わっていくので、その限りではないですが。

そんなわけで、一般的には、
女性は女性のトレーナーに教えてもらう方が有利、
男性は男性のトレーナーに教えてもらう方が有利、
と言われてはいます。

言われてはいますが、個人的にはどちらでもいいんだろうと思っています。
僕は男性ですが、女性のトレーナーに教えてもらったこともありますし
女性を教えることもあります。

確かに、男性に教える場合は、自分の実感をそのまま伝えてほぼ当てはまるのに対し、
女性にはそのまま当てはまらない場合もあります。出せる音域も違いますし。
ただ、それは実際に声を出してもらって聞いてみれば、だいたいわかる話です。
このあたりはしんどそう、声質がこんな感じになってるからこうしよう、など。

強いて言うなら、女声と同じ音域で声を出して、例を聞かせてあげることができない場合があるということでしょうか。
同じような声をオクターブ下でやって見せたりとかはありますけど。

そういう意味では、少し効率が悪くなってしまう分、同性のトレーナーの方が若干有利かな、という感じはしますが、
同性じゃないとダメ、ということはありません。
気にしすぎない方がいいかと、個人的には思っています。

99.1.2.得意ジャンルの違い

音楽のジャンルは細かく分けると多岐にわたりすぎて、僕も把握できないんですけど。。
よく挙げられる主要なジャンルとしては

  • クラシック、声楽
  • ジャズ
  • ポップス、ロック

という感じですかね。

細かいジャンル分けの記事とか、そのうち書きたいな、と思いつつ。
ここでは、どれがどんな感じ、というのはいったん省略しまして。

よく、どのジャンルの先生に習うのが良いの?という質問をされるのですが。

極論、好きなジャンルにしたらええ。

というのも、どのジャンルにしても、声を出す、という基本は一緒です。
ジャンルの違いとは、
いい声ってこういう声だよ、の基準が違う。
いい感じのリズムの取り方はこうだよ、の基準が違う。
ということです。

いずれも、基本である「声をしっかりと出す」ということができてからの、応用編の話です。
なので、入り口はどのジャンルでもいいんじゃないかと、僕は思います。

僕自身が何が得意かというと、いちおうポップス、ロックということになります。
ポップスって、守備範囲があいまいなので、どこまでが範囲かよくわかりませんが。。
といいつつ、生徒さんの中には、ジャズっぽい歌い方をしたい人も、声楽っぽい歌い方をしたい人もいます。

本当に声を出すことが文句なしでできて、もう音楽性を突き詰めていくだけだ、という段階になったら、専門のジャンルのトレーナーさんにバトンタッチしてもらうことを考えてもいいと思うのですが、そこまで達していないのであれば、どのジャンルの人に教わってもいいんじゃない?というのが僕の意見です。

99.1.3.これまでの経歴の違い

ここ、僕はたたき上げの人間であるからゆえに、強く言いたい。
これまでの経歴なんて関係ない!!

まあ、しょうがないんですが。
僕の様に独学で学んできてボイストレーナーやりたい、という人間がそもそも数が少ないのと、
日本人は(僕も含めてなんですが)有名な音大出てるとか、売れた歌手とか、経歴をすごく気にします。
だいたいみんな、音大とか、専門学校とか出身ですからね。

その方が、わかりやすいのでね。
〇〇音大出身とか、CD10万枚売った歌手だとか。
そんなすごそうな人ならレッスン受けてみたい!ってなりますもの。

でも、そんな人がみんな教えるのがうまいとは限らないんだぜ。

・・・と、口で言っても説得力がないので、
実際にこうやってブログを公開していたり、現場に出て生徒さんに教えてたりするわけで。
実績がないなりに、こういう実績があります!というのを作ろうとしています。

大事なのは、学歴があるかどうかではなく、教える熱意があるかどうか。
そこで選んでみて下さい!はい!

99.1.4.教え方が論理的か、感情的か

腹式呼吸というのは横隔膜の収縮によって胸腔を広げたり狭めたりする呼吸法です。
声門を閉鎖したところに呼気が当たって声帯が振動することで咽頭原音を発生させ、
その原音が咽頭部分や口腔、鼻腔に共鳴することで発声しています。
音高を変化させるには輪状甲状筋を動かすことで甲状軟骨が動かされて声帯が引き伸ばされたり
披裂間筋によって披裂軟骨が動かされることで声帯が収縮されることで実現されます。

というような説明をする人が、論理的な人です。
・・・しんどいですね。

いや、ここまで具体的な体の動きの話をするかどうかは別として、
思ったように声が出せなかった場合、なぜそうなるのか、という理屈を説明する人がいます。
僕もどちらかというとそっち。

今のは喉に力が入ってた、響きが足りなかったから声がこもってた、
支えが足りなくて音程が届いていなかった。

理由があって、結果がある。だから直しましょう。という教え方。

一方、感情的に教える人は。
はーい力を抜いて遠くに向かって「アーー!」そうでーす。
しっかり踏ん張って、頭から抜けるように「オーー!」そうでーす!
みたいな感じです。
理屈で理解したってしょうがないし、どんどん体でやってみて覚えちゃえ、という感じでしょうか。

ボイトレではないですが、かの有名な長嶋茂雄さんなんかは、この感情型の典型の人のようで、
「バッティングって、こう、グーンと振ればいいのよ、こう、グーンと」
というような教え方をされる、と誰かがテレビで言ってましたが。
わかるような、わからんようなw

腕の振る角度がどうで、バットがどういう向きでボールに当たって、
という理論的な話はあまりされなかったそうです。
あくまで噂話なのでどこまで本当かはわかりませんけど。

ま、そんな話はさておき。
これは、どっちがいいとか悪いとかではないと思います。
まさにこれこそ、合う合わない、の話かなと。

僕自身は、
なんでこの声が出せないんだろう?理由さえわかれば、自分で考えながら練習して克服できるのにっ!
と考える人間です。

一方では、理屈分かったってしょうがないし、
ちまちま考えるより先生の言う通り声出してた方が楽しいし、練習になるよね!
と考える人がいるのも確かです。

結局のところ、理由はどうあれ「しっくり」くるわー
というトレーナーさんに教えてもらうのが一番だと思います。

まとめ

ということで、どんなボイストレーナーが合う、合わない?という話でした。

経歴もジャンルも教え方も、いろんな個性があります。
結局、レッスンを受けてみないとわからないんですけどね。。
合うなー、というトレーナーさんに巡り会えれば一番いいのでしょうけど、合わなかったとしても、この人のこういうところは参考にできるな、という内容が必ずあると思います。

合わない!と決めつけてしまうよりは、吸収できるものはないか、考えながらレッスンを受けるようにするのが建設的な考え方ですね。
あなたも良いトレーナーに巡り合えますように。

あ、僕にレッスン依頼するならこちらです。

それではまたー。

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