「好きなことだけで生きていく」の「だけ」がクセモノかもしれない


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

前回、「好きなことだけで生きていって何が悪いんだ!」
という話を書いたのですが。

でも、やっぱり好きなことだけで生きていくのって難しいよね。
実際にやってみたら、やっぱり稼げないし、
結局廃業して別のことやり始めました、なんて話もよく聞くし。

それって何がダメなんだろう。
ということを考えてみようと思います。



好きなこと「だけ」をやりすぎ?

好きなことをやる、と言ったときに、
どうも「好きなこと『だけ』をやる」という言葉のイメージが強い気がするのです。

つまり。
例えば、ラーメンが好きで、ラーメン屋をやりたい!という場合。
その人は「おいしいラーメンを作る」ということが好きなわけです。

(実際には「おいしいラーメンを食べる」ことだけが好きな場合もありますが、
 それはまたちょっと別のパターンなので置いといて)

で。
ラーメン屋をやりたい、という場合って、
「おいしいラーメンを作る」ということがもちろん大事なのですが、
それと同じぐらい
ラーメンを「売る」という行為も大事なわけです。
なぜなら、作っても売れなければ稼げないから。

・・・考えてみれば当たり前なんですけど、
これが意外と盲点になっていることが多いように思われるのです。

「好きなことだけ」の中に「売る」という概念が抜けている

つまり。
世に言われている「好きなことだけで生きる」というような売り文句を見て、
「あ、ラーメンだけ作ったら生きていけるんだ!」
と勘違いしてしまうと、失敗します。

先ほども書いた通り、「売る」という概念が抜けているから。

通常、みんなが思う「好きなこと」には「売るという行為」は大体は入ってないわけです。
でも、実際には必要。

もっと言うと、「売る」にまつわる事務作業も必要になります。
伝票を切ってみたり、お金のやりとりしたり、
年末になったら確定申告をしたり。

そんなわけで、「好きなことだけ」の「だけ」にごまかされて
実は必要な「売る」という行為、それにまつわる行為に関して
気付かないケース
が失敗につながるのではないかと思うのです。

知っておくべきは「営業」と「事務処理」が必要なこと

「好きなことだけ」の「だけ」に勘違いをしないようにするには、
実際には何をする必要があるのか、を知っておく必要があります。

例えば、こんな図で整理してみるのはどうでしょうか。

商売、仕事に必要なこと

いわゆる「好きなこと」と言われるのは
右下にある「ものづくり」の部分です。
これ「だけ」で生きていけると思っていると、
いまの社会の仕組みでは上手くいかないことになります。

必要なのは、営業事務処理です。

モノを作ったところで、
まずはそれを知ってもらうところから始めないといけません。
どれだけいいモノでも、知ってもらわないと始まらない。
そらが「営業」という行為です。

近所にビラを配るのか、
直接電話でアポを取りまくるのか、
SNSで拡散してもらうことを狙うのか、
お金を出してネット広告を出すのか、
やり方は人それぞれだとは思いますが、
「知ってもらう」という活動が必要なわけです。

そして、それを処理する「事務処理」も必要です。
お金をやり取りする場合は、「領収書」を発行する必要があり、
確定申告をするためにそのやり取りを「記帳」しておく必要があります。
ものづくりを受託する場合は、契約書を交わす方が良い場面もあるでしょう。
いわゆる「商取引」の作法が必要になってきます。
なぜなら、世の中がそういう仕組みになっているから。

実際、具体的にどんな営業方法、事務処理が必要になるのかは
それぞれが始める事業内容にもよるとは思いますが、
これら「営業」と「事務処理」が必ずついて回るということは
念頭に置いて考えておかないといけないのだと思います。

まとめ

ということで、「好きなことだけで生きる」の「だけ」に惑わされない!という話でした。

実際には、モノを作っているだけで売れる、という話はなくて、
それを売るために必要な行為は必ず必要だよ、ということで、
そこが抜け落ちると失敗するんじゃないか、という話です。

音楽や芸術で食っていく、という話も同じで、
いくら天才的な演奏技術や絵の才能なんかがあっても、
それを活かす場所、必要とされる場面がなければ
そもそもお金にすらならない。
お金のない音楽屋さんは、みんな同じような考え方に陥っているのかもしれない。

これがいわゆる「独立はそんなに甘いもんじゃない」という言葉の正体ではないかと。
でも、「甘くない」の中身って、あんまり誰も教えてくれない。
冷静に考えると「売る行為」なんだよね、ということです。

・・・ほかにも「甘くない」の中身はいろいろあるかもしれませんが。
今回の話はその一端である、ということで、
ひとつの考えるヒントにして頂ければよいかと思います。

それではまたー。


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