いい詞を書くための下準備、まずはテーマを決めよう
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
「いい詞を書く方法」シリーズ。
今回は「詞のテーマを決める」ということについて。
いざ詞を書こう、としても、
まずはテーマが決まらないことには書き始められないかと思います。
とはいえ、テーマってどうやって決めたらいいの?
歌詞のテーマはなんでもいい
いや、なんでもいいんですよ、実際。
例えば、
- 恋愛について
- 人生について
- 日常の思うこと
- 地球と宇宙の成り立ち
- 歴史上の人物の偉業
- 学校の先生に叱られた話
- 行儀よく真面目なんかできやしない
- 夜の校舎、窓ガラス壊して回る
- この支配からの卒業
後半の方は、もう完全に尾崎ですけどね。
いちばんよくある、恋愛や人生についてでもいいし。
日常のこと、犬の散歩行ったよー、ということとか、
そろそろ風呂に入りたいよー、でもいいし。
ま、とはいえ、
なんでもいい、というのが逆に範囲が広すぎて決められない、ということもあるかと思います。
確かに、範囲が広い。
だからこそ。
テーマとの出会いは、運命です˚✧₊⁎(n‘∀‘)η⁎⁺˳✧༚
ということで、運命的にテーマに出会うための方法について。
日常の些細なことを拾う
なんでもいいので、日常の些細なことを拾ってみましょう。
たとえば。
タンスの角に小指ぶつけた!
↓
痛くてうずくまる
↓
ちょっとしたミスが怪我につながる
↓
これが、火の不始末だったりしたら・・・
↓
もっとちゃんとしないと大切なものも守れない
ということで、「ちゃんとしないと大切なものも守れない」というテーマが得られました!やったね!
途中の過程は、僕が勝手に考えたものなので、あなたなりの過程をたどって、全然別のテーマにたどり着いてもいいと思います。
タンスの角に小指ぶつけた!
↓
「塞翁が馬」、次はきっといいことある
↓
これから人生バラ色かもしれない!
かもしれないし。
タンスの角に小指ぶつけた!
↓
部屋でたった一人うずくまる
↓
孤独。。。
↓
このまま一人で死んでいくのだろうか。。
という、悲しいテーマになる人もいるかもしれません。
いずれにしても、なにげない日常の出来事を深掘りしていくと、作詞に使えるテーマが出てくることがあります。
やってみてくださいな。
なんとなく思いついた、詩っぽい言葉を使う
日常、ふっと、詩っぽい言葉が浮かぶ時って、ありません?
なんとなーくかっこいい言葉。
そんなの思いつかないから困るんでしょ!
と言われるかもしれませんが。。
そんなに、たいそうな言葉じゃなくてもいいんですよ。
たとえば、何気なく空を見て
「あぁ、晴れ渡る空だなぁ」
みたいな。
これでたとえば、こんな感じで書いてみるとどうでしょう。
〜〜〜〜〜〜
いつもの朝
いつもの朝食
いつものコーヒー
いつものテレビ番組
いつもの靴を履いて
いつものドアを開ける
晴れ渡る空!
僕はアスファルトを蹴って駆けだす
〜〜〜〜〜〜
みたいな。
他にもたとえば、布団に入ってて
「このままでずっといられたら・・・」とか。
小さな子供を見て
「この子が大人になったら・・・」とか。
なんとなくそのまま歌詞に使えそうなフレーズって、意外と身の回りにあったりするので、そいつを捕まえて使ってあげればいいと思います。
言葉を組み合わせてみる
なんでもいいから、ふたつの言葉を組み合わせてみる、というのも面白いです。
有名なので言うと、椎名林檎さんは昔、よく「漢字+カタカナ言葉」という組み合わせを使ってました、
「勝訴ストリップ」、「無罪モラトリアム」、「丸ノ内サディスティック」、「発育グリコゲン」、「天才プレパラート」などなど。
あるいは、少し毛色が変わりますが、ピコ太郎さんのPPAP。
あれも、ペンとアップル、パイナップルを組み合わせています。
この、組み合わせる効果ってなにかというと。
- 意味の似た言葉を組み合わせ、意味を強化する
- 全然違う言葉を組み合わせて化学反応を狙う
- 語感の良さを狙う
という感じ。
先ほどの椎名林檎さんやピコ太郎さんの例でいうと、
全然違う言葉を組み合わせて独特の印象を出しつつ、語感の良さを狙っている、というところでしょうか。
この、全然違う言葉を組み合わせるパターンの方が、化学反応が起きやすくて面白いのですが、
同じような意味の言葉を組み合わせてみてもいいと思います。
例えばこんな感じ。
「キリンのっぽ」、「うるおい目薬」、「ナンアンパン」、「ヘモグロビンと白血球」、「妄想大暴走」、「阿蘇山大噴火」
などなど・・・
最後、阿蘇山大噴火さん出てきましたけどね。
まあ、こんな感じで、何か似たような言葉、もしくは全然違う言葉を組み合わせてひとつの言葉っぽくしてみると、新しい着想が生まれるかも。
いっそシンプルに好きなものをテーマに
もういっそ、シンプルに考えて。
好きなものをそのままテーマにしちゃうとかね。
例えば、アロマオイルが好きなら、アロマオイルというテーマで。
〜〜〜〜〜〜
「アロマオイル」
部屋には僕と君
白い壁にYシャツ
寄り添う君と甘い香り
重なる手
ソファはたった二人
沈み込むクッションの鳴き声
口づけ
〜〜〜〜〜〜
こんな感じでどうでしょうか。
アロマオイルは部屋で使うもの、香りのいいもの。
なので、部屋の中、香り、というテーマが「アロマオイル」という言葉に集約されています。
僕は、恋人同士のロマンス的なことを想像して書きましたが、
もう少し違うイメージ、例えば「癒し」をテーマにしてもいいだろうし、もっとスピリチュアルなことを考える人もいるかもしれません。
どんな方向性にするかは、あなた次第です。
たったひとつの言葉ですが、それだけでひとつのテーマになる力を持っていたりします。
好きな言葉をテーマにして詞を書き始めても良いかもしれません。
まとめ
ということで、テーマの決め方でした。
テーマを決めるだけでもいろんな決め方があります。
今回の例に挙げたような決め方に限らず、いろんな決め方があっていいかと思いますが、参考にしていただければ幸いです。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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