よく使われるコード進行、カノン進行、王道進行、小室進行
よく使われるコード進行をご紹介。
いろんな進行あるんだな。
カノン進行
ザ、王道のコード進行。カノン進行です。
Ⅰ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ
です。
ヨハン・パッヘルベル作曲の「カノン」の進行として有名です。
カノンってどんな曲だっけ、という方のために。
ざっくり作ってみましたので聞いてみて下さい。
本来はニ長調ですが、わざとハ長調にしています。
C G | Am Em | F C | F G
という進行です。
あー、これね。と思いました?
このカノン進行、安定して好まれる進行と言われるだけあって、
使われている曲はたくさんあるようです。
例えば、スピッツ「チェリー」のAメロは完全にカノン進行です。
ちょっと歌ってみました。
うちのブログ、メインはボイトレブログなんですけど、
最近は音楽理論のことばかり更新しているので、たまには歌ってみようと思いまして。。
で、この曲もハ長調です。
先ほどのカノンの調をハ長調にしておいたのは、この曲に合わせてみよう、と思ったからなのですが、
聞き比べてみてどうでしょうか。
テンポもリズムも違いますし、
カノンは1小節に2つのコードが進行するのに対し、
チェリーの場合は1小節に1つのコードで進行していきます。
そんなわけで、同じコード進行でも印象は変わってくると思いますが、
例えばⅢに向かって少しずつ暗い印象になって、
最後のⅤに向かって少しずつ明るい印象に戻っていく、
といった流れは同じ感じです。
では、ほかのコード進行も見てみましょうか。
王道進行
王道の進行です。
いわゆる、J-Popでの王道の進行、ということで王道進行と呼ばれます。
具体的には
IVM7→V7→Ⅲm7→VIm
という進行。
ハ長調で書くと
FM7→G7→Em7→Amです。
少し不安定な情緒を感じさせつつ、トニックのⅥに着地する感じです。
一旦終止するんだけど、なんとも終わりきらない、そんな感じ。
偽終止、というやつですね。
先ほどと同じくスピッツの曲で挙げると、「ロビンソン」のサビなど。
ト長調です。
DM7 | E7 | C#m7 | F#m
原曲は最初のDにM7は付かないみたいですが、進行としては同じということで。
小室進行
むっちゃ個人名やん。
一時代を築いた感のある、小室哲哉さんの名前をそのまま使った進行。
小室さんの曲によく使われている、ということで小室進行です。
具体的には
Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
という進行。
ハ長調だと
Am→F→G→Cです。
別に、小室さんの曲に限らず使われているんだと思うんですが、
特に小室さんがよく使ったということと、小室さんの曲がそれだけ売れた、ということなんだと思います。
懲りずにスピッツでやりますと、「楓」のサビ。
変ト長調ですかね。
D♭ | E♭ | Fm | A♭
王道進行、小室進行の参考動画
と、一生懸命、例示するための曲を作ってみてましたが、
やっぱりこういうのは誰かがやってますね。
王道進行、小室進行を使った曲をメドレーでまとめてくれてる動画がありました。
まずは王道進行。
つづいて小室進行。
結構いろんな曲ありますねー。
まとめ
ということで、カノン進行、王道進行、小室進行でした。
定番のコード進行は、積極的に使えばいいと思うのと、
そこから、代理コードや、7th、9thの音を加えたりなど味付けをすると
さらに違った展開を作ることもできるので、下敷きとして使うといいと思います。
そのまま使ったとしても、リズム、メロディの乗せ方を変えるだけでも全然違う曲になります。
同じコード進行でこれだけ違う曲が生まれるのですからね。
まずはド定番のコード進行で遊んでみる、という練習のしかたもアリかと。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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