28.パワフルに伸びる声を手に入れたい!ロングトーンの練習
今回はボーカリストの迫力を表現する技の一つ、ロングトーンについて解説いたします。
28.1.ロングトーンとは?
ロングトーンというのは、長く伸ばす声、です。
よく使われるのは、サビなどの終わりに、長ーく伸ばすフレーズです。
例えば、和田アキ子さんの代表曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」
0:48からのサビ。
「街はいまーー、眠りの中ーー、あの鐘をーー、鳴らすのはあなーたーー」
という歌詞の、伸ばす棒の部分です。
なんだ伸ばすだけか、と思われるかもしれませんが、これ、意外に難しいのです。
ポイントは、きれいに、長く、一定に伸ばすことです。
28.2.ロングトーンが決まるとかっこいい
先ほどの動画の一番最後3:15あたりから聞いてもらえると、かなり長いロングトーンで終わっています。
これだけしっかりとした声で、これだけ長く伸ばせるのは、さすがゴッドねぇちゃん。
このように、ロングトーンを決められると「カッコいい」わけです。
もちろん、曲の雰囲気によっても使えるかどうかが分かれるとは思いますが、ここぞ、というところでロングトーンがきれいに伸ばせると、表現力、とりわけ迫力を出したり、余韻をしっかり残すのに有効になります。
ただし先ほども書いた通り、意外に難しい技です。
しっかりした声が出ない、音程が安定しない、伸びが足りないなど、失敗しないように練習しましょう。
28.3.ロングトーンの練習方法、ロングブレス
さて、それではどうやって練習したら習得できるのか。
まずは、ロングブレスをやってみてもらえればと思います。
そういえば、一時期ロングブレスダイエットなるものが流行りましたが、そこまで大変なものではありません。
ただ、少しずつ息を吐き続けていく、それだけです。
やり方は、
- 腹式呼吸で
- スーっと軽く音を立てながら
- 細く、一定に息を吐き続ける
という感じです。
本当に軽く、スーッと音を立ててください。自分に聞こえる程度で。
そしてポイントは、一定に息を吐き続ける、というところ。息がなるべく揺れないように気を付けてください。
これを、30秒、続けて息を吐き続けてください。
たかが30秒と思われるかもしれませんが、かなりきついです。初めての人は15秒ももたない人も。
30秒が余裕な人は、40秒でも、50秒でも。長く続けられるようにしましょう。
息を吐ききって限界になったら、息を吸って、再度息を吐き続けます。
このとき、息を吸う際に肩が大きく動かないように。
これを、一日に数回程度、毎日やっていくと、次第に長く続くようになり、息が揺れにくくなってきます。
28.4.実際にロングトーンを出す
息のコントロールができるようになってきたら、実際にロングトーンを出してみましょう。
音源あります
ので、合わせて声を出してみてください。
前述した通りポイントは、きれいに、長く、一定にです。
28.5.ロングトーンを練習することの効果
ロングトーンが出せるようになると、前述したとおり「カッコいい」わけです。
特にフレーズの終わりぎわ、サビの最後、曲の最後にしっかりロングトーンを伸ばすことができれば、いい声が出せているな、という印象を残せること請けあいです。
またこの練習をしておくと息をコントロールしやすくなるため、ロングトーン以外の場面でも力強く張りのある声を出しやすくなることが期待できます。
息のコントロールはどんな声を出すためにも基本となりますので、しっかり練習しておいて損はないと思います。
まとめ
ロングトーン、伸ばせるようになりたいですね。
ロングブレスをしっかり、一定に、長く伸ばせるように練習してみてください。
力強い張りのある、綺麗な声が出やすくなってくると思います。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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