西野カナ「パッ」の歌い方を解説

howtosing
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、西野カナさんの曲「パッ」の歌い方を解説します。
メッセージで解説リクエストいただきました。
ありがとうございます。

「パッ」というタイトルですが。
タイトルを一言にしてしまって、パッとはじける感じにしているのが
西野カナさんらしい表現ですね。

2017年5月3日リリース。
炭酸飲料の「MATCH」のCMソングとしても使われております。

西野カナさんは、2016年にレコ大とりましたからね。
今後ますます活躍していくのではないかと思います。

そんな「パッ」の歌い方解説。



「パッ」を聞いてみましょう

ということで聞いてみましょう。
西野カナ「パッ」

西野カナさんの「パッ」の歌い方

西野カナさんの歌い方については、
以前こんな記事も書かせていただきました。

【歌声解説】西野カナさんの歌い方、歌唱力を解説

で、この「パッ」という曲も同様に、
均一な声で歌っている、という印象です。

出だしの「Oh baby baby Uh Uh」の歌い方なんかそうですが、
音程はきれいに取れていっているのですが、
まじめに音程をなぞっていっている、という感じになっています。
なんというか、西野カナさんらしい歌い方です。

でも、そういう歌い方だからこそ、
現代の「普通の」女の子、という感じがして
共感が持てるのかもしれない、と思ったり。

そういう意味で言えば。
みなさんがカラオケでこの曲を歌うときは、
気負わず、自分らしい歌い方で
気持ちよく歌えばそれでいい、という歌かもしれません。
楽曲全体の雰囲気も明るくノリのいい曲なので、なおさら。

では、気持ちよく歌うためのポイント、
つまり、西野カナさん本人が押さえられているポイントを
いくつか書いてみたいと思います。

西野カナさん「パッ」の歌い方1 意外と低い

意外にも、音程が低い。
Aメロの部分ですね。

例えば、0:10あたりからのフレーズ
「毎日毎日『朝』起きて」
この『朝』の音がmid1F#です。
(mid1F#などの音名についてはこちらの記事を参照

女性にとっては、出せなくはないけど、
ちょっとしんどい人もいるかも、という音程。
結構この音程がよく出てきます。

特に、「毎日」が少し高い音程だったのから
「朝起きて」が急に低くなるので、
いきなり出鼻をくじかれるようにバランスを崩しやすいところかと。

このあたり、西野カナさん本人は
バランスを崩さずに音程を変化させています。
安定感がありますね。

では、どうやって歌えばいいかというと。

何も考えずに歌うと、案外つまづくので、
「ここは低いから落ち着いて対処しよう」と意識しているだけでも違います。

どうしても低音がしんどい人は、
キーを1つ2つ上げててしまってもいいかもしれません。
サビの音程がちょっと高くなりますが。

また、こんな記事も参考にどうぞ。
低音に関して解説した記事です。

29.低音が出せるから歌はうまくなる!低音の練習方法

西野カナさん「パッ」の歌い方2 テンポに負けずはっきりと

西野カナさんの歌い方の特徴としてもうひとつ。
発音がはっきりわかりやすい、ということがあります。
この曲もはっきりと発音していますね。

言葉数も多く、テンポも遅くないので、
発音を崩さないように注意しましょう。

また、例えば
0:31あたり「メイクも落とさずベッドにダイブ」
ちょっと言葉数が多く、早口になるところなので
その後のフレーズ「はい、お疲れさん」が走りがちになります。

同様に、サビの最後のフレーズ
1:14「頑張った自分に乾杯」の後「Oh Baby baby」と続きますが、
このあたりも走りやすいかと。
そこまでサビで早口になっていますのでね。

はっきりした発音を意識する必要はありますが、
リズムに乗せながら発音していかないと
すぐにずれていく原因になりますので気を付けましょう。

逆に言えば、西野カナさん本人は落ち着いて対処できている、ということです。
良いところはマネして歌いたいですね。

西野カナさん「パッ」の歌い方3 急激な音程変化

0:47あたりからのサビのフレーズ
「パッとはじけたい『の』」
ここ、急に音程が上がります。大変。

はじけた『い』がmid1F#、
その後の『の』がhiA#
で、急に1オクターブちょいだけ上がります。

もうちょっと正確に言うと、
「パッとはじけた『いーのぉー』」というように発音しています。
『い』がmid1F#、
『の』がmid2G#
『ぉ』がhiA#
ということで、実はmid2G#が一瞬だけ間にはさまっています。

急激に音程を上げる時によくやるんですが、
ちょっとだけ低い音程を間に挟んでおいて、
声をちょっと出してから、最高音にもっていく。

テンポも早めなので素早くやらないといけませんが、
一気に最高音を狙うよりは出しやすくなります。
手すりを用意してあげると登りやすくなるわけですね。

急な音程変化に悩んでいる方はお試しあれ。

まとめ

ということで、西野カナさん「パッ」の歌い方をパッと解説してみました。
パッとしましたか?

低音を安定させて歌うこと、
発音をはっきり聞かせること、
早口になっても落ち着くこと、
急激な音程変化もうまく対処すること。

このあたりが、「パッ」を歌う際にポイントになることでしょうか。
ぜひカラオケなどで歌ってみて下さい。

それではまたー。

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