10.リズムを基礎から理解しよう(音符の長さ編)

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

歌を歌うには、リズム感が必要です。
うまく歌うにはなおさら。

リズム感があると思っている方も、そうでない方も、
リズムを理解するのに必要な基礎知識を確認しておきましょう。

ちなみにこの章では、超基礎的な音符の長さの話を書きます。
リズムだけを語るにしても、細かい分類とか、
音楽ジャンルにおけるリズムとか、
書けることはたくさんあるのですが、
そういうのはまた別の章で書きます。
まずは基本的なことから、ということで。

関連記事

リズムを基礎から理解しよう(拍子について)
リズム中級編(三連符、変拍子)
リズム感を養う、鍛える!ボイストレーナーがおすすめするリズム練習ツール8選



10.1.音符の長さは聞きながら覚えよう

まずは、各音符の長さ、四分音符とか、八分音符とか
の長さを覚えましょう。

実際に楽譜と音源を用意しましたので、
それを聞きながら合わせて、声を出してもらっても、手をたたいてもらうでも、
やってみてください。

10.2.基本の音符

まずは四分音符から。
score_4notes
これを実際にやってみるとこうなります。

はい。大丈夫ですね。
これだけでも、意外とうまく合わせられない人はいます。
基本は馬鹿にできませんね。
何度もくりかえしやってみましょう。

 

じゃ、次。八分音符
score_8notes

これもわかりますね。

 

では。十六分音符
score_16notes

だいぶ早くなってきました。
連続して同じ音だと、ノイローゼになりそうですね。。

 

少し落ち着いて。全音符二分音符
一緒にやっちゃいます。
score_2notes
 

では、全音符、二分音符も混ぜてみましょう。
score_4typeNotes

音符が変わるタイミングが特に合わせづらいので、注意してやってみてください。

発声練習動画もあります

実際に、各音符の長さを体感するための
リズム練習の動画もあります。
「発声練習動画」としてありますが、
楽器の練習等にもお使いいただけるかと。

10.3.基本の音符の実例

四分音符、八分音符、十六分音符がメインになっている曲の実例を挙げてみます。
実例があったほうがわかりやすいし、飽きにくいかなとおもいましたので。

四分音符

「きらきら星」ですね。
score_kirakira

簡単にみんなが歌いやすい曲、という感じですね。

八分音符

「おもちゃのチャチャチャ」
score_omocha

すこしアップテンポな雰囲気が出て、楽しげな感じですね。

十六分音符

あまり十六分音符をボーカルが刻み続ける曲を思いつかず。。
奥田民生さんの「愛のために」という曲の歌いだしの部分を挙げてみます。
score_ainotameni

どうでしょう。
ちょっと駆け足気味で、なんなら少しコミカルな印象も受けるような。

原曲を知らない方はこちらを。

 

もちろん、それぞれの曲の印象は音程の並べ方によるところもあるので
一概にリズムが変わったから、音の長さが変わったからだけで曲の印象が変わるわけではないですが、
ある程度の作用はしているんだなと感じてもらえればいいと思います。

10.4.付点音符

今度は付点がついた音符です。
まずは付点四分音符
四分音符+八分音符の長さですね。
1.5拍、というこの微妙なずれ感が苦手な方もいるかも。
とりあえずやってみましょう。
score_dotted4note

 

つぎ。付点八分音符
八分音符+十六分音符の長さですね。
0.75拍です。これまた微妙なずれ感ですね。
とりあえずやってみましょう。
score_dotted8note

 

なお、上の実例のように、楽譜上は八分音符と四分音符をタイでつなぐ
(もしくは十六分音符と八分音符)
という書き方を併用することも多いようです。

付点音符が拍の頭(メトロノームが鳴るところ)で始まらない場合、
八分音符で鳴らし始めて、タイで繋がってる四分音符のところが拍の頭になるんだよー
というのを表しているのです。

発声練習動画、あります。

こちらも、リズム練習動画があります。
付点音符と、裏拍の練習です。
ボイトレから、楽器の練習まで幅広くお使いください。

10.5.付点音符の実例

ということで、付点音符も実例を挙げてみます。

SMAP「世界に一つだけの花」

付点八分→付点八分→八分が繰り返されています。
前半部分に注目してもらう方がわかりやすいですね。
後半のほうは言葉の節回しのせいで少しややこしくなっていますので。
score_sekainihitotudake
「小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから」のところですね。

 

spitz「ロビンソン」

spitzの「ロビンソン」、サビの部分も挙げてみます。
下の譜面でいうと、2小節目と4小節目に付点八分の繰り返しが出ていますね。
score_robinson

1小節目の八分音符の連続から、2小節目の付点八部の連続に行くところが
違いが分かりやすいかと思います。
3小節目から4小節目も同様ですね。
こういう例で「ノリ」が違うと感じてもらえるといいのですが、いかがでしょう。

 

Mr.Children「名もなき詩」

Mr.Childrenの「名もなき詩」のサビなんかも。
score_namonakiuta
付点四分と付点八分が一緒に出てきて違いが体感しやすいかと。

 

まとめ

今回は、音符の長さを紹介し、
それぞれ具体的に耳で聞くとどうなるのか、
また、歌になるとどうなるのかを体感してもらいました。

まずは頭で、こういう長さなんだ、というのを理解したら、
実際に音楽にしてみるとどんな「ノリ」なんだろうというのを
体で実感して覚えてもらえるといいと思います。

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