38.こんな人は伸びません!歌が上手くなるためにジャマな考え方3箇条
前回、こんな人は伸びる!という話を書きましたが、逆に、こんな人は伸びにくいなー、というのも書いてみます。
前回の記事と通じる内容もあると思いますが。
38.1.歌が上手くならない心構え3箇条
それでは発表します。
じやーん。
- トレーナーに頼りっきり
- 歌を歌うことは簡単だと思ってる
- 筋肉や声帯の動きに変に詳しい
もうちょい深掘りして説明しますので、もうちょいお付き合いください。
38.2.トレーナーに頼りきってはいけない?
誤解のないように言っておきますが、トレーナーに頼ってもらうこと自体はいいんです。
ただ、こちらが「こういう声ばダメ、こういう出し方で」と言ったことをそのまま実行する「だけ」の人は少し考えモノ。
何が問題かというと、
- 自分で声を出して練習しない
- どういう声がいい声か自分で判断できない
ということ。
38.2.1.自分で声を出して練習しない?
よくあるのが、こういう出し方をするのがいい、という知識は覚えているけど、実践できない、実践しようとしないパターン。
知識として知っていても、実際に実行できないとダメですからね。
ある程度レッスンの中で必要な発声練習はやりますが、最終的には本人が本人の体で声を出さないことには始まりません。
それには、ある程度試行錯誤と繰り返し練習をやってもらうことが必要です。
38.2.2.良い声の判断ができない?
これは、トレーナーが「こういう声はよくないよ」と伝えても、そのあともう一度歌ってみても自分で声の良し悪しが判断できない、判断しようとしないパターンです。
もちろん、最初のうちは判断できないと思います。
なので、良い悪いをまずは知ってもらうため、
「そういう声は良くない、こういう声がいい、なぜなら・・・」
とお伝えはするようにしてます。
ただ生徒さんの中には、音を聞き分けるのって難しいからトレーナーさん任せでいいか、と考える人もいます。
でも、それだといつまでたっても卒業できませんよね。
一生頼り続けるつもりならいいですが。。
前回の記事で、より良い音を追求するのが大事、と書きましたが、
それに通じるものがあります。
38.3.歌を歌うことは簡単?
前回も何度か書きましたが、
「歌を歌うのは簡単ですが、上手く歌うのは難しい」です。
もうね、これにつきます。
時々いらっしゃるんです。
「こんな声になってるから、こういう発声を練習してみましょう」と僕が言うと、
「あぁはいはい、できますよ」みたいな顔する人。
違うんです。できないんです。
できないからそんな声になってるんです!
大事なのは、できないことは恥ずかしいことじゃないということ。
何度も言うように、上手く歌うのって難しいんです。
だから、できないことは恥ずかしいことではありません。
前回も書いた、素直に実践してみること、というのにもつながります。
自分ができないことを素直に受け入れてみましょう。
38.4.体のつくりに詳しすぎる?
誤解しないで欲しいのですが、体のつくりに詳しいこと自体はいいんです。
ただ、中途半端に詳しい人は、かなり困ります。
輪状甲状筋とか、甲状披裂筋とかがあるんですよねー、とか。
うん、まあそうだけど、で、だからどうすんの?ってなります。
もしその筋肉の動きを知っていて、思い通りに動いていないと気づいているのなら、極論、自分で治せちゃいますよね。
その治し方を教えてくれ!と質問してくれる人はまだいいのですが。
この手の知識は、知っておいてもいいけど、知るとなると、正確な情報を細かく知っておく必要があります。
ある筋肉が動くには、一緒にどんな筋肉が動くのか、そのバランスをどうすればいいのか、そうしたらどんな音が出てくるのか。
中途半端に体の一部分のことだけを知って、そこだけに注目して練習すると、失敗します。
また、それを知ったからと言って、その筋肉を動かせるか、というのはまた別の問題。
この筋肉を動かしましょーと言っても、意識して動かすのは難しいので、
「こんなイメージで声を出しましょう!」とわかりやすくまとめたものが「なんたらトレーニング」と呼ばれるようになっていくわけですね。
どこの筋肉がどうとか知らなくても、とりあえずこの「なんたらトレーニング」を試せば無意識にその動きができるようになるよ〜、ということです。
38.5.喉を開く?
体のつくりに変に詳しい、ということに関してもう一つ。
「今日は喉が開いてないみたいですー」、と言う人。
かなり多いんです。
うん、だったら開いたらいいじゃない。ってなります。
というか、喉を開くって、どういう状態のことを言ってるの?と。
こういう人は、「今日は」ではなく、いつもそんな声なんです。
なので、こんな感じで声を出しましょうねー、とボイストレーナーは誘導をしてあげる。
そして「のどが開いたー」となります。
これは、喉が開いた、のではなく、正しい声の出し方ができた、です。
喉が開いただけの問題ではないんですよ。
ちなみに、喉を開く、ということに関しては
こちらの記事
にまとめましたので、併せてご覧ください。
まとめ
なんだか批判的な記事になりましたが。。
まとめていうと、謙虚になりましょう、ということですね。
なんども書きますが、
「歌を歌うのは簡単ですが、上手く歌うのは難しい」です。
難しいんだから、できなくて当たり前、なんです。
自分が、何ができていないか、
冷静に分析できるようになると、必ず結果はついてきますともっ!
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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