24.テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!ビブラート編

wave
ビブラートです。

これも、わりとみんなやりたがるテクニックの一つですね。
ビブラートをかけるとカラオケで点数が上がるとかなんとか。

ビブラートは何種類かに分類でき、
それぞれ使い方と、やり方が少しずつ違います。
では、さっそく見ていきましょうー。



24.1.ビブラートとはなんぞや?

そもそも、ビブラートとは?
ビブラートとは、声を揺らす歌い方のことです。

音楽的には、別に声に限った用語ではなく、
様々な楽器の奏法として、音を揺らすことをビブラートと呼びます。

さて、ゆらすゆらすと言っていますが、
では一体なにが揺れているのか?

大きく分けると次の二種類です。

  • 音の大きさ(音量)が変化している
  • 音の高さ(音程)が変化している

ただし、皆さんが一般的に想像されるのは、
ひとつ目の「音量が変化する」というパターンのことが多いかと思います。

では、実際にそれぞれの歌い方を見てみましょう。

24.2.音量をゆらすビブラート

まずは、音量をゆらすタイプのビブラートから。

色んな人が使うテクニックなので、
ビブラートといえばこの人!というのはあまりないのですが。

例えば広瀬香美「ロマンスの神様」

 

1:21あたりのサビに入る直前。
「思いませんかぁぁぁ」で揺れてますね。
こういう、フレーズの終わりに、余韻を持たしながら声を伸ばすときによく使われます。

それからもう一つ。
1:33あたり、「ロマアァァンスの神様」の「ァァ」の部分、
微妙に、小刻みに揺れているのがわかりますか?
これもビブラートですが、種類が違います
フレーズ中や、短く音を伸ばす所で、すこし強い印象を与える味付けのように使います。

ということで、音量ビブラートの中でも2種類あるのですね。
「思いませんかぁぁぁ」などの、フレーズの終わりに、長めでゆったりとかける揺れと、
「ロマアァァンスの」というフレーズ中や短い間にかける小刻みな揺れ。
それぞれやり方も違いますので、見ていきましょう。

・・・ちなみに、ここで2種類と断言していますが、
もっと細かく分類できるという説もありますし、
音量と音程の2種類の分類だけだ!と言い切る説明をしている方もいらっしゃいます。

僕は個人的に、長めにかける揺れと、小刻みにかける揺れの2種類に分類したほうが
いろんな意味で分かりやすいと思っていますので、ここではあえてそう説明しています。

24.3.音量をゆらすビブラートのやり方

さて、ではビブラートってどうやってやるの?
ということで、解説です。

長めのビブラート

まずは、長めにかけるビブラートのほうから。

イヌが「ハッハッハッハ」と息をしているのをイメージして、
同じように、「ハッハッハッハ」とやってみてください。

できましたか?

ほら、ビブラートができました!!

・・・冗談のようですが、ほんとです。
長めのビブラートは、そんなイメージでやるとやりやすいです。

要するに、息を吐く量を、「強、弱、強、弱、強、弱」と繰り返しているわけですね。
腹式呼吸の時に出てきた横隔膜を、小刻みに動かしているわけです。

もちろん、「ハッハッハッハ」と一音一音を区切ってしまうと
スタッカート気味になって不自然に聞こえますので、
音はつなげて出してくださいね。

小刻みなビブラート

こちらは、横隔膜ではなく、のどを小刻みに動かします。

では、誰でもやるおなじみの、「ワーレーワーレーハー、ウチュージンダ」
をやってみてください。
のどに手を当てて、とんとんと叩きながら「ワーレーワーレーハー」

できましたか?

ほら、ビブラートができました!!

・・・ふざけているようですが、ほんとです。
いや、正確には手で手伝っていますが、イメージとしてはそれです。

これを、手を使わずに、のどだけでやります。
どうやってのどを動かすのか、と言われると・・・
この力加減は、少々言葉では説明しずらいですが。

のどちんこのさらに奥あたりに力をかける、というか、
のどぼとけに力を入れるというか、
そんなイメージです。
「ワーレーワーレーハー」が揺れたら成功ですね!

24.4.音程をゆらすビブラート

今度は、音程をゆらすタイプのビブラートです。

音程を揺らしている例がこちら。
松崎しげる「愛のメモリー」

 

「染めてゆく」の「くぅうぅうぅう」です。
音程を小刻みに変えていますね。
声の響きと、息が乱れないようにするのが難しいテクニックです。

最近の曲で使っているのはあまり見たことがないですが、
演歌や歌謡曲で、ムードを出すときに使ったりするようですね。

24.5.音程をゆらすビブラートのやり方

これは、やり方がどうのこうの、というよりも、
出したい音程の音を出す、ということに尽きます。

愛のメモリーの例でいうと、
「ぅうぅうぅう」
の、小さい「ぅ」と、大きい「う」の音程を
それぞれしっかり取るということですね。

まずはゆっくりと、音が合っているかどうか確認しながら
「ぅーーーうーーーぅーーーうーーーぅーーーうーーー」
とやってみてください。

慣れてくれば、それを少しずつ早めていきます。

大事なのは、
なめらかに音を変化させること、
声の強さを一定に保つこと
です。

ちなみに、愛のメモリーの例では、
クレッシェンドがかかってるわ、最後の伸ばす所に音程のビブラートがかかっているわで、
かなりの複合技になっております。
さすが松崎しげる、おそるべし。

24.6.ビブラートの必要性

さて、ここまで見ておきながら、
そもそもビブラートって必要なの?という問題提起をしてみます。

ビブラートをかけないと歌がうまく聞こえないのか、というとそういうものでもないですし、
逆にかかってるから歌がうまく聞こえるのか、というと、曲によると思います。

ビブラートをかけると、音に広がりや迫力が出て、より感情的に聞こえます。
かけない場合、のびやかで素直な印象になり、ストレートに思いを伝えているように聞こえます。

どちらがいい、悪いではなく、
その曲のイメージ、ひいては歌い手のイメージによって
ビブラートをかける、かけないは決めていいと思います。

余談ですが、クラシックの声楽、合唱などで使う声については
ビブラートをかけずに歌う、というのが基本のようです。
声が揺れずに、まっすぐに伸びる声が美しいとされます。

また、合唱や輪唱などで声を重ねることも多いことから、
揺れが重なってしまうと音楽的にも聞きにくくなるのも、その一因と思われます。

実際、音楽の学校で習う声楽では、ビブラートを授業で教えることはあまり無いようです。
「ビブラートなんて、歌っているうちに自然に揺れてくるものだ」
との説もありますので、ビブラートひとつ取っても、なかなか奥が深いようです。

まとめ

ビブラートの種類を分類すると、

  • 音量を長めに揺らす
  • 音量を短く小刻みに揺らす
  • 音程を揺らす

という3種類があります。
それぞれにやり方、使った時の効果、および使いどころが違いますので、
一番しっくりくるものをチョイスしてもらえればと思います。

それではまたー。

こんな本もあるみたいですよ。


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