連符【わかりやすい音楽理論】【楽典】
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は連符の話。
連符。れんぷです。
三連符とかの話です。
目次
連符とは
例えば、三連符(3連符)という音符の種類がありますが、
これはある長さの音符を三等分しましょう、という意味になります。
つまり、音符の長さを等分したもの、これが連符というわけです。
図で書くと、こういうことです。
図では、3つに等分しているので、「3連符」だということです。
5等分すれば「5連符」、7等分すれば「7連符」です。
理屈が分かったところで、
実際に楽譜で書くとどうなるか、
音を鳴らすとどうなるか、具体的に見ていきます。
三連符
では、まずは三連符から見ていきましょう。
連符の中では比較的お目にかかりやすいヤツです。
三連符の書き方はこんな感じです。
呼び方 | 譜面 |
---|---|
四拍三連 (4拍3連) |
|
二拍三連 (2拍3連) |
|
一拍三連 (1拍3連) |
|
半拍三連 (半拍3連) |
音符の上に「3」と書く感じですね。
二分音符、四分音符は音符がつながっていないので、かぎかっこみたいなのでまとまりをわかりやすく書くのが一般的なようです。
四拍を三等分してるから「四拍、三連」と呼びます。
二拍を三等分してるから「二拍、三連」と呼びます。
以下同文。
三連符の書き方のルールとしては、
三等分した後の音符を一つ短くなった音符で書くということです。
つまり。
「四拍三連」の例でいうと、
全音符を三等分したら、
ひとつ短い二分音符を使って三連符を書く、
ということですね。
では、実際に演奏するとどうなるか、聞いてみましょう。
よく使われるのは、真ん中の「二拍三連」「一拍三連」なので、これは理解できるようになっておくといいと思います。
リズムの話では、よく語感のいい言葉を当てはめると感覚をつかみやすいと言われるので、何でもいいので当てはめてみるといいと思います。
「一拍三連」はさかなとかいいんじゃないでしょうか。
「さかなさかなさかなさかな」という感じ。
「二拍三連」は観音さんとかどうでしょう。
「『か』ん『の』ん『さ』ん」です。「ん」は発音しない、休符っぽいイメージで。
「四拍三連」はちょっとリズムがとりづらいですが。。
肉まんアンまんピザまんとかどうでしょう。
「『に』くまん『ア』ンまん『ピ』ザまん」です。言葉の最初だけが音が鳴る感じです。
「半拍三連」はどうしましょうね。。
早口でカリオストロとかどうでしょう。
・・・まあ、これで覚えやすいかと言われるとアレかもしれませんが。。
一回口に出して言ってみて下さい。
単純に音だけで聞くよりはわかりやすいかと思います。
五連符、七連符
ごれんぷ。ななれんぷ
先ほどの三連符とルールはほぼ一緒です。ある長さを五等分、七等分しようということですね。
ただし、三連符と違うのは、
五等分、七等分した後の音符を二つ短くなった音符で書くということです。
2個もレベルが下がります!
呼び方 | 譜面 |
---|---|
二拍五連 | |
二拍七連 |
二拍を五等分しているので「二拍、五連」ですね。
あと、四拍五連とかもできますが、ルールは一緒なのでここでは省略しちゃいます。
音を聞いてみましょう。
ずっと同じ音だとわかりづらいかと思って前半と後半で音程を変えています。
五連符は「ドラえもん、のび太君」
七連符は「源しずか、骨川スネ夫」
あたりで覚えるのは、どうでしょうかねぇ。
まあ、三連符と違ってたまにしかお目にかからないですが、いざという時は頑張って練習するしかないかと思います、はい。
理屈で考えてもわかんなくなるので、言葉に当てはめたりして、感じて覚える!しかないと思います。
四連符、八連符
ちなみに、四連符、八連符というものがあるのか、と言われると。
もちろんあります。
ただし四拍子の曲だと、音符を四等分するメリットはありません。
通常の音符を使えば同じ長さを表現できますので。
(全音符の1/4は四分音符だし、1/8は八分音符です)
そんなわけで、一般的な曲には四拍子が使われることが多いため、あまり四連符、八連符を見る機会はありません。
が、たとえば三拍子の曲中に四連符、八連符を使おうと思えば、使えます。
例えば、こんな感じですね。
さっき出てきた三連符の、メトロノームとピアノが逆になった感じです。
六連符
つづいて、六連符について。
三連符を半分にすると、六連符になります。
こういうことです。
一拍三連がふたつ、なので二分音符の長さです。
音も聞いときましょうか。見た通り、一拍三連ふたつと一緒ですが。
「さかなさかな」と言ってあげるといいと思います。
「白身ざかな」などに応用してもいいかも。
九連符
もういいんじゃないの?と思うかもしれませんが、九連符もあります。
もちろん、さらにその上も10、11、12・・・とありますが。
九連符以上になると、九等分した後の音符を三つ短くなった音符で書くことになります。
みっつもレベルダウン!
九連符を十六分音符で書くと、二分音符と同じ長さになる、ということです。
「二拍九連」ということになるわけですね。
音を聞いてみましょう。
9文字になると、なんでしょうかね。
「タワー型マンション」「阪神タイガース」「トロピカルフルーツ」
などなど。。。
ここまでくると語呂合わせが覚えやすいのか何なのかよくわかりませんが。。
まとめ
ややこしい話が続いておりますが。
〇連符、と言えば、音符を〇等分したもの、ということです。
三連符は、ひとつ短い音符を使って書きます。
四~七までは、ふたつ短い音符を使います。
八以降は、みっつ短い音符を使います。
で、まず使わないと思いますが、16以降はよっつ短い音符になるはずです。仕組み的に。見たことないけど。。
三連符ぐらいはよく出てくるので、理解しておけるといいと思います。
それ以上の連符は、必要になったら覚える感じでいいのではないかと。
語呂合わせなんかも使って、感覚をつかめるように頑張りましょう!
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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