歌の基本は脱力。力むことなく歌いたい!喉の力みをとるコツを知ってカラオケ下手を治そう!

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こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

歌の基本は脱力だ!!
ということで、今回は力みを取る方法をお伝えしようと思います。

と、唐突に「脱力だ!」とか言い始めましたが、
歌を歌うときに無駄な力が入っていると思ったように声が出ないことがあります。
そんなわけで、脱力して歌うのが基本、という言われ方をすることがあります。

具体的に力むと何がダメなのか、なぜ力まないほうがいいのか。
そしてどうやったら力まずに歌えるのか、解説してみまーす。



目次

力んでしまうと何がダメか

歌を歌う際に力んでしまうのが、なぜダメなのか。
理由はいくつかあって。

・いわゆる「喉声」のようになって良くない印象の声になる
・そのままでは高音を出すのが難しい
・響きが使えず、声量が出しにくい
・喉にダメージがいきやすい

ということです。

歌っていて、印象の悪い声になっていると、
やはり歌が下手に聞こえてしまいます。

また、声の出し方の基本が崩れてしまっているので、
そのままでは高音も出しにくいし、うまく声量も出せません。
そして無理して声を出し続けることによって
喉にダメージがいきやすくなり、声がかれるなどの状態に。

いかがでしょう。
喉に無駄な力が入ってないか、チェックしてみましょう。

力みが入った歌い方の例

実際に「力んで歌っている」と、どんな感じになるのか。
実際にやってみるとこんな感じです。

以前、僕が歌ってみた動画で歌っていたMr.Childrenの「足音~Be Strong」という曲。
無駄な力みが出るように歌い直してみましたが、いかがでしょうか。
高音の部分が、かなり苦しそうに聞こえると思います。

そして、声が出ない→もっと頑張ろう→さらに力む
という悪循環に陥ります。
こういう歌い方は喉へのダメージが大きいので、
すぐに声がかれてしまう原因になります。

カラオケで歌っていたら、すぐに声がかれてしまう!
というお悩みの方、こういう歌い方になっていませんか?

力みが入ってない歌い方の例

逆に、力が入れていない場合はどうか。

無理なく自然に声が出ているように聞こえると思います。
目指したいのはこういう歌い方ですね。

聞いている人にとっても、歌い手が力んでいるかどうかは声を聞くとわかるものです。
無理に力んだ声を聞かせてしまうのは、なんだか申し訳ないですよね。

そんなわけで、力まずに歌おう、ということです。
ではここから、どうやったら力まずに歌えるのか、ということを解説していきます。

ちなみにですが、「足音~Be Strong」の歌ってみたフル版はこちら。

どれぐらい脱力をしたらいいのか

さて。一言で「力を抜く」とは言いますが、
実際のところ、声を出している時にまったく力が入っていないわけではないのです。

どんな声を出すにせよ、音程や音質をコントロールするために、
声帯や喉の周りの筋肉を必ず動かしています。
特に低音や高音など出しにくい音域の声を出すときは、筋肉の動きが顕著に出ます。
つまりは、声を出すにはある程度の力は必要になる、ということです。

ちょっと試してみましょう。
小声でいいので、「出しやすい音程の声」をなんとなく出してみてください。
言葉は何でもいいので、「あー」とかなんとか。
軽く出せる音で。

このとき、喉のあたりにはほとんど力んでいないように感じると思います。

では、同じく小声でいいので、無理しないぐらいの高い声をゆっくりと出してみて下さい。
喉の周りに、ほんとに少しだけですが、力が入っているのを感じませんか?

極端なことを言うと、高い声を出すのに必要な力は、
いま試してみたぐらいの力で十分です。

実際には声量を出して歌うため、もう少しバランスが変わってくるのですが、
そこでバランスを崩してしまうのを恐れるあまり、必要以上に喉に力を入れてしまうことになります。
これが思わず力を入れてしまう原因ですね。

どうやって力みを無くすのか、脱力の方法

じゃぁ具体的にどうやるのよ、ということなんですが。

まずは先ほどのように、小さな声から出してみる、というのは一つの方法です。
それほど力のかからない小声で高い声を出しながら、
それをバランスを崩さないようにしながら大きくしていく。
力みだしたなーと感じたら、そこから力を抜いても声が出るポイントを少し探ってみる。

地道に「いい具合の力加減」を探っていく感じですね。

もうちょっと手っ取り早い方法ないのかね?ということになると。

  • ハミングでウォーミングアップ
  • ストレッチで体をほぐす
  • 口を開けることを意識する
  • 声の当てる場所を意識する
  • 重心を下げるように意識する
  • 笑顔で歌う

ということころでしょうか。

ハミングのウォーミングアップで脱力

ハミング、ご存知でしょうか。
「んー」とやる、あれです。

「んー」をきれいに響かせるようにすると、
力まなくても、響く声が出しやすくなる、というもの。

ハミングのウォーミングアップ動画を作ってみましたので、
こちらで発声練習してみてください。
「女声用」「男声用」別れてます。

 

 

何度か繰り返してみて、
力まずに響かせているという感覚を感じてみてください。
その声で歌いたい、というわけですね。

実際に歌う前に、
このウォーミングアップで慣らす、
というのも良いと思います。

ストレッチで脱力

ストレッチは、こちらの記事でも取り上げましたが、
特別なストレッチが必要、というわけでもなく、
全身を動かして、体をほぐしておきましょう、ということです。

2.ボイトレの前に準備運動から始めよう

また、こういう本も参考にしてストレッチしてみるとよいかと。

口の開け方で脱力

口の開け方もこちらの記事などで取り上げました。

31.カラオケなんて怖くない!歌が上手くなるたった1つのコツ

口を開けることで、声を響かせるための空洞が開きます。
特に、口の奥を開けるというのを意識すると
声の響きが変わってくるのが実感できるかと思います。

声がきちんと響けば、おのずと声量が出せる、ということになります。
すると、必要以上に力む必要がなくなり、結果的に脱力につながるわけです。

声の当てる場所を意識して脱力

声の当てる場所というのは、こちらの記事でもやりました。

44.声が響いて高い声がでる?「声を当てる」発声法

例えば、声を頭のてっぺんに当てる、という意識をすると、
そのために必要な筋肉だけが動きやすくなります。

どうすればいい声が出るのかわからないまま、やみくもに力を振り絞っていると、
必要のない筋肉まで動いてしまい、結果、力みにつながります。
そうなるのを防ぐために、
必要な筋肉だけを動かしやすくする「イメージ」をヒントにしましょう、ということです。

まずは
高い声の時はどこに当てればいいか、
低い声の時はどこに当てればいいか、
などを先ほどの記事を参考にしながらイメージしてみて下さい。

専門的には、こちらの本が詳しかったり。

重心を下げるよう意識して脱力

つづいては「重心」を意識する話です。

高音になると力んでしまう、なんて場合は、
だいたい、喉の周りが力んでいることが多いわけです。

これを、喉の周りは意識しないで、おなかのあたりに力をいれるようにイメージすると、
少し力み方が変わってくるのではないでしょうか。

高音になってくると、どうしても
喉の方に力を入れよう、入れよう、としてしまいます。
この状態を「重心が上がってきている」と表現したりします。
「力を入れている場所」を「重心」と呼んで、
「喉のあたり」=「体の上の方」と表現しているわけですね。

これを、
「重心」を「下げる」つまり
「力を入れるところを、おなかのあたりに下げる」とイメージしてやると、
喉の周りで力まずに声を出しやすい、というわけです。

さきほど、小声で高い声を出してみて・・・というお試し方法を書きましたが、
「小声で高い声」をだんだん大きくしていくと、
体のどこかに力が入っていくのが実感できるかと思います。

このとき、喉の周りに力が入っていくと失敗。
おなかのあたりに力が入っていくといい感じです。
実際に試してみて、自分の体の力の入り具合を感じてみてください。

笑顔で歌って脱力

笑顔で歌う。
要するに口角を上げて歌いましょうということなのですが。
先ほどの口を開けるということにもつながりますし、つらくても笑っていよう!という精神論もあります。

さらに、笑顔というよりも、くしゃくしゃの顔になるぐらいに口角を上げて歌ってみるのもアリです。
これは、無駄な力を口角に逃がしているイメージでしょうか。

例えば、なにか踏ん張ったり力んだりするとき、無意識に歯を食いしばったり、握りこぶしを作ったりすること、あると思います。
そこに力を入れても直接は関係ないように思えますが、そのほうがなぜだか力が入る。
それと同じようなことがこの「笑顔で歌う」です。

全てが笑顔で解決する!
という言われ方をすることもありますが・・・
そこまで万能ではないと思います。

が、どうも無駄な力みが取れない、
のどを締めている感じがする、
という場合は、笑顔になる、というのを意識してみるとよいかもしれません。

まとめ

歌の基本は脱力だ!
ということでいかがでしたでしょうか。

無駄な力みは歌声に現れてしまいますし、喉を傷める原因にもなります。
ちょうどいい力加減を探って、ポイントを見つけておきたいものですね。

また、声を充てる、口を開ける、重心を下げる、笑顔で歌うなど、どれも「イメージ」ではありますが
力まずに歌うための手がかりにはなると思いますので、やってみてください。

それではまたー。

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