56.歌が上手くなるための継続力!繰り返し練習のポイントと続けるコツ
どうも、ボイストレーナーのでんすけです。
「継続は力なり」とは昔のエラい人は言ったものですが、
歌が上手くなるためにも言えることだと思います。
以前には、
歌が上手くなるたった一つのコツ
みたいな記事も書いて、ある程度即効性のある方法もあるよ、とお伝えもしました。
その記事の中でも書きましたが、そうは言っても根本的に上手くなりたい、というのであれば
やはりある程度繰り返して練習することが大切です。
それも、やみくもに繰り返すのではなく、ポイントを押さえて繰り返したいところですね。
今回は、わかっちゃいるけど続けられない繰り返し練習のコツと、
押さえるべきポイントをお伝えしていこうと思います。
56.1.繰り返す理由は何か
さて、繰り返し練習、と一言で言ってますが、なんのために繰り返すのでしょう。
色んな理由が思い浮かぶと思いますが、根本的な理由は歌うことを体に覚え込ませるということです。
ここってこんなリズムだっけ、こんなメロディだっけ、この高い音はこうやって出すんだっけ、など
毎回考えながらやってたらめんどくさくてやってられないので。。
頭で考えなくても、自然と体が覚えていて反応してくれる。
そんな状態になるために、繰り返して練習をする必要があるわけですね。
で、根本的にはそうなんですが、もう少し分類してみると、
- 特定の歌を覚えるために繰り返す
- ねらった声を出すために繰り返す
あたりになるかと思います。
特定の歌を覚える、というのは、何か自分の歌いたい歌を覚える、ということですね。
その歌のメロディ、リズム、歌詞、さらには抑揚のつけ方やブレス(息継ぎ)の位置など、
その歌を歌うために必要なものをすべて覚える、ということです。
ねらった声を出す、というのは、
自分が出せない高音、低音を出せるようにする、
あるいは、ビブラートやらエッジボイスやらのテクニックを習得するなど
こんな声が出したい!というのを繰り返して体に覚えさせる、ということです。
それぞれ必要な練習ではありますが、実際に歌の練習をする際に先ほどの2つがごっちゃになってしまう場合があります。
練習の際には、これを上手く切り分けて練習をしていきたいわけです。
56.2.歌を覚えるための繰り返し練習
多くの人が「歌を練習する」と言って練習するのは、
曲を決めて最初から最後まで通して歌う、という練習方法ではないかと思います。
これは「特定の歌を覚えるために繰り返す」やり方です。
「ねらった声を出すために繰り返す」練習方法ではありません。
もちろん、歌の中に「ねらった声」が含まれていることもあるので
まったく練習にならない、というわけではないのですが、
一曲を通して歌う、という練習方法には色んな目的が含まれてしまっているため、
効率が悪かったり、「ねらった声」の練習にならなかったりすることが多いです。
また、一曲を最初から最後まで通して歌うのは、練習の最終段階です。
まずは長くても1番だけ。ワンコーラスだけです。
そこでメロディ、リズム、歌詞を体に覚え込ませましょう。
なぜ通してはいけないかというと、自分がミスしたところを忘れてしまうからです。
そんなバカな、と思うかもしれませんが、5分も歌っていれば、最初のフレーズがどうだったかはかなりあいまいな記憶になっています。
そうならないためにも、まずはワンコーラスだけ、
場合によてはAメロ、Bメロ、サビと区切って練習するのもアリです。
1番を繰り返し練習して、メロディ、リズム、歌詞を覚えたら、
あとは2番はその応用です。
歌詞を覚え直して、1番と違うアレンジがある場合は覚え直せば歌えますね。
そして、Cメロがある場合はそこもCメロだけ区切って繰り返し練習です。
その後、ようやく全体を通して練習する段階です。
そのときに、全体を通しての抑揚のつけ方を考えてみましょう。
参考にこんな過去記事も。ブレス(息継ぎ)のことも書いてます。
1曲を歌いきる作戦を立ててワンランク上の歌を目指そう
56.3.ねらった声を出すための繰り返し練習
ねらった声を出すためには、曲を使って練習してもいいのですが、
さきほども書いた通り色んな目的が一緒になってしまうので、効率が良くないのです。
なので、まずは発声練習で声を出す練習を繰り返しましょう。
高音、低音であれば、こちらのボイトレ用音源等を使って声を出すところから始めてみてください。
しゃくったり、エッジボイスを入れたりなどのテクニック的な声も同様です。
まずは歌とは関係なく、その声だけ出すことから始めてみてください。
一曲歌っている途中でそのテクニックが出てきて、そんな声出せないなーと思ったときは、
曲を止めて、そのフレーズだけを繰り返し練習してみてください。
曲を止めずにそのまま流して歌ってしまうと、そのまま忘れてその声が練習できなくなってしまいます。
参考記事
高音に関しては
高音を出すコツ
ミックスボイスの練習方法
低音に関しては
低音の練習方法
テクニックに関しては
ビブラート
しゃくり、フォール、エッジボイス
などの過去記事も参考にどうぞ。
56.4.繰り返すのめんどくさいなーという時
繰り返し練習についてつらつらと書いてきましたが、
やっぱりめんどくさいよねー、という時がやってくるかもしれません。
そんなときは、以前にもこんな記事を書いているので参考にしてみてください。
モチベーションの維持について
まずは小声でもいいので「練習しよう」と思ったときにちょっとやってみる、そこから始めてみるのもいいかと思います。
また、このブログでは何度か書いているのですが、
歌うことは簡単だけど、「上手く」歌うことは難しいのです。
それを知っておけば上手くいかない場合でも「最初はそんなもん」「繰り返していればそのうち体得できる」
と割り切ることができるようになるのではないでしょうか。
まとめ
ということで、繰り返し練習について書いてみました。
一番のポイントは細かく区切って練習するです。
曲を通して歌ってしまうと苦手なポイントを流してしまいがちなのですが、
一度立ち止まって、そのフレーズだけを繰り返し練習することで
細かいポイントもどんどんレベルアップさせることができるはず!
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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