カラオケで1曲歌いきるポイント!抑揚、ブレスに注意してワンランク上の歌の練習を!
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
歌を歌うとき、1曲を通して「なんとなく」歌いきる、
という人は多いと思います。
カラオケで歌うときなど、割とそうなりがち。
しかーし。
歌をうまく歌いたい、レベルを上げたい、というとき。
どういう作戦で1曲を歌いきるのか、
これを考えて、組み立てて、練習するのは、とても大事。
どんなところを気を付けて作戦を立てるのか、今回はそんなお話です。
ポイントは3つ、抑揚、ブレス、キワ
ポイントを絵にしてみると、こんな感じ。
1曲を「ちゃんと」歌いきるためのチェックポイント。
全体の抑揚、ブレスの位置、キワを意識する。
基本的なことだけど、結構「てきとう」に流されることが多いので、注意しとくだけでも完成度が違ってくるはず。#ボイトレ #カラオケ詳しい解説はこちら。https://t.co/FhlQboimSD pic.twitter.com/V8YLrT0Irg
— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 2, 2018
詳しく解説してみます。
曲全体を俯瞰してメリハリ、抑揚のつけ方を考える
新しい曲を覚えたりするとき、まずは全体を聴いて、
どんな曲なのかのイメージをつかむ、ことが多いかと思います。
その際、まずは大まかな構成をつかむのが大事。
どこで落ち着いた歌い方をするのか、どこで盛り上がるのか。
そういうメリハリをどこでつけるのか、それを把握しましょう。
1曲の構成として、一般的には。
Aメロ → Bメロ → サビ
の繰り返しになっている曲が多いです。
2番以降、途中でCメロが入ったり、
ちょっと構成が変わったりする曲もあるかと思うので
曲をよく聴いてみましょう。
それぞれのパートで、どんな雰囲気で歌えばいいかというと。
Aメロ・・・落ち着いた感じで始まる
Bメロ・・・ちょっと盛り上がる。曲によってはAメロより落ち着く場合も。
サビ・・・盛り上がる!
Cメロ・・・他の部分とはちょっと違う雰囲気になることが多い。
といった感じです。
どんな構成にしてもサビで一番盛り上がるための前フリとして他のパートがあることが多いです。
曲によっては、どこがサビだかわからない曲もあったりはしますが、
ほとんどの曲がサビに向けて盛り上がっていく、という構成になっていると思ってまず間違いないです。
また、AメロからBメロへの移り変わり、Bメロからサビへの移り変わりなど、
変わり目にどう盛り上げているかも、注目して聴いてみるといいでしょう。
1曲だけ例を挙げておきます。
Superfly「愛をこめて花束を」
出だしのAメロは落ち着いた感じで。
1:03からのBメロでは、少し落ち着いてから、サビに向けて盛り上げ、
「何が愛かわからないほど」でBメロ最大にテンションを上げ、
それを保ったまま、あるいはさらに上げる感じで1:28あたりのサビに入ります。
そしてサビの最後、「照れていないで」がここ一番の盛り上がり。
という、右肩上がりの盛り上がりですね。
Aメロ、Bメロがそれぞれ次のパートに向けた「振り」だと思ってください。
息継ぎ、ブレスをする場所を決めよう
息継ぎも大事な要素です。
別名ブレスとも言います。
ときどき、どこで息継ぎをするのか決めていない人、
あるいは決めてるけど、そこまで息が持たなかったりする人がいます。
歌を練習する際、
- どこで息が足りなくなるか
- 歌の切れ目はどこにあるのか
を意識してみましょう。
ここでいつも息が足りなくなるんだよなー、というところがあれば、
その直前の切れ目を探して、そこで息を吸う!と決めましょう。
あるいは、いつも息を吸っているところで、いつも以上に息を吸うように意識しましょう。
肺活量を増やす!という選択肢もないわけではないですが、
そう簡単に増やせるものではないですのでね。。
息継ぎが難しい曲を挙げてみます。
RADWIMPS「おしゃかしゃま」
はっきり言って、こんな歌、そのまま歌うのは無理です。。
ごくわずかなスキマで、瞬時に息を吸って歌っています。
しっかりと腹式呼吸で、一瞬で息を吸う練習をしてみてください。
サビなんか、一息で歌っていますが。。
これ、ライブとかでも一息で歌ってるんだろうか。
間に息継ぎ入れちゃっていいと思います。
また、二番に入った1:23あたりからは、
重ね録りしてるせいもあり、どこにも息継ぎポイントが無いように聞こえます。
僕が歌うなら、1:36あたりから
「作ったせいで」吸う!「きってはってつくってこわして」
という感じでしょうか。
またその後、別録りで重ねた声で「だから」とか「だって」が入りますが、
ここは無視して息継ぎしてしまいましょう。
うまいことアレンジ、複数人で分担しているのが、
Goosehouseがカバーしたバージョンです。
そりゃそうだよねー。そこで息吸うよねー。
出だしと終わりを確認する
出だしと終わりも重要ポイント。
よく、間奏明けて歌いだすのに失敗する人がいます。
また、終わり方が良くわからなくて、もごもごなっちゃう人もいます。
そういうところ。気をつけましょう。
だいたいボーカルが歌ってないところといえば、
- 一番初めの歌いだし
- 1番から2番に移るとき
- 2番からCメロ(あるいは最後のサビ)に移るとき
あたり、歌ってないことが多いですが。
いいですか?ここは、休んでていい箇所ではありません。
次の歌いだしに向けて準備をしておく箇所だと思ってください。
何小節の休符があるのか、その間ほかの楽器がどういうことをやっているのか、
歌いだす前どのタイミングで息を吸うのか、第一声どんな声を出したいのか。
そのあたりをきちんと確認しておいてください。
また、終わり方も重要です。
- テンポを落としてゆっくりにするのか
- 声を伸ばすのか、スパッと切って終わるのか
- ウーとかイェイとかウーイェイとか言うのか
なんでもいいんですが、
決めておくことが重要です。
ちなみにですが、テンポを落としてゆっくりにすることを、
音楽用語でリタルダンドと言います。
リタルダンドする、とか、略してリットする(ritする)と言ったりします。
割とよく出てくるので、覚えておくといいと思います。
曲で練習してみる
「歌うだけボイトレ曲」と題しまして、
いくつか短い曲を作っているのですが。
たとえば、そういう新しい曲を聞いてみて、
・どこで抑揚をつけるのか
・ブレスの位置はどこなのか
・入り方、終わり方はどうなっているのか
を確認する練習をしてみても良いかと思います。
まとめ
歌を歌うには、
音程を合わせて、リズムに合わせて、声を出して、
ということはだいたいみんな意識するのですが。
全体を通しての盛り上げ方、息継ぎの仕方、出だしと終わりなど、
細かいところはあまり意識されない傾向があります。
こういうところをきっちり詰めて行けると、
一段階レベルアップできるはず!
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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