日常にアンテナを張ろう!ありふれたものから想像を膨らませる方法論


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

「いい詞を書く方法」シリーズ
今回は、日常のありふれたものからの想像、というテーマです。

作詞をするとき、あるいは何かの創作をするとき。
どんなことをテーマにするか悩むこともあるかと。
そんな時に、日常の何気ないこと、ものを使ってみるのです。

なんでもないようなことか幸せだと思うものですよね。
なんでもない夜は二度とは戻れないのです。

・・・ということで。
さっそく参りましょう。



日常のありふれたものって?

そうは言っても、何気ないことって、例えばどんなだよ、って話ですけど。

本当に、なんでもいいんですよ。
ただ、なんでもいいと言われてしまうと、選択肢が広すぎて選べないもので。

そこで。
例えばちょっと感情が動いたことを使ってみるとどうでしょうか。

たとえば。
「雨か・・・めんどくせーな
「あーなんかポテチ食いたくなってきた
っしゃー!ボス倒した!!」
「あ、500円玉拾った。ラッキー♪
などなど。

赤字にしてるところが「感情が動いた瞬間」です。
これを、歌詞のテーマの「タネ」にできないでしょうか。

何を言ってるんだ、500円拾ったぐらいのことが歌詞になるのか、と思われるかもしれませんが。
こんな感じにしてみるとどうでしょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ひとつひとつ 拾い集めてる
僕らは ひとつ またひとつ

いったい 何を?
誰も答えを知らないけれど
「幸せ」ってものらしい

あんまり落ちてないからね
見つけたら 丁寧に拾い集めるんだ
そうやって 僕らは教わった

ひとつひとつ 拾い集めてる
僕らは ひとつ またひとつ

いったい いつまで?
誰も答えを知らないけれど
「死ぬまで」って言われてる

生きるって退屈なんだから
見つけた「幸せ」で心の隙間を埋めるんだ
そうやって 僕らは生きていく

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「500円」はどこにも出てきませんが、
「拾った」、「幸せ」ということをテーマに世界を広げると、こんな感じになりました。

日常の何気ないことは、「タネ」にすぎません。
でもそれをヒントにすることで、想像を膨らませることはできると思います。

なぜ「感情の動き」に注目するのか

なんで「感情の動き」に注目するのか、なのですが。

一番ぶっちゃけちゃう回答は
日常のなんでもいいと言われても範囲が広すぎるから、範囲を絞るために適当なルールがあった方がいい。
ということでしょうか。

もうちょい真面目に回答すると。
「詩」や「詞」の役目って、読んだ人の心を動かすことにあるのだと思うのです。

読んだ人が感動したり、共感したり、泣いたり。
時には怒ったり、不思議な気持ちになったり。

そんな風に、読み手の感情を動かすために歌詞を書くなら。
自分自身の感情の動きを捉えてそのまま読み手に提示するのも、ひとつの有効な手段になり得るはずです。

そんなわけで、日常のちょっとしたことでもいいので、「感情が動いたこと」をヒントにすればいいのではないか。
今回の提案は、そんな感じなわけです。

日常にアンテナをはっておく

とはいえ。
そうは言っても簡単にはできないでしょ、って話。

確かにそうかもしれません。
なんたって「何気ないこと」ですからね。
感情が動く、といっても、何も考えていなければ気づかないぐらいの出来事なわけですから。

なので、日常にアンテナを張っておこうという考え方がいいんじゃないでしょうか。

「感情が動いた」とき、というのは、どういう時なのか。
まずは自分の感情を考えてみてください。

何かを「したくなった」、「したくなくなった」とき。
あるいは怒ったり泣いたり、笑ったりしたとき。
嫌な気分や、嬉しい気分になったとき。

そんな時に「あ、いま・・・」と思うようにしてみるといいと思います。

案外、自分では気づかないうちに感情が動いていることもあります。
それに気づくことができれば、「アンテナの感度が強くなっている」証拠だと思います。

また、今回は「感情が動いた時」というルールを提案してみましたが、別のものでもいいかもしれません。

独り言がクセの人は、独り言を言った時に「あれ、いまなんて言ったかな?なんでこんなことを言ったのかな」と考えてみたり。
歯磨き前や寝る前に、今日の出来事を振り返ってみたり。
本や新聞、ニュースなどで「おっ」と思った言葉をメモするようにしてみたり。

自分なりのルールを決めてアンテナを張るようにしておけば、何かが引っかかってくるはずです。

まとめ

ということで、日常からテーマを探し出す方法でした。

歌詞のテーマを決めるって、本当になんでもいいので、
何かルールを決めて、アンテナをはっておくのが良いと思います。

今回は「感情が動いた時」というルールを提案しました。
読み手の感情を揺さぶるものは、書き手の感情の動きを元にして産まれるのかもしれないから、です。

それではまたー。

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