視点を切り替えることで考えを深めよう!多角的な見方の勧め


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

「いい詞を書く方法」シリーズ。
今回は、多角的な視点で見る、というテーマで。

何度か、歌詞の書き方の記事を書いていて思っているのですが、
言葉を考え出すための「考え方」って、
他の分野にもいろいろ応用できることあるよな、と思っています。

今回の「多角的な視点で見る」というのもその一つ。



突然のりんごクイズ

突然ですが、みなさん、
「りんご」って何色ですか?

シンキングたーいむ!

・・・♪ずんちゃ、ずんずんちゃ♪・・・

いかがでしょうか。

いや、考えるまでもないですよね。
「赤」です。当然ながら。

ほら。

ね。赤い。

・・・と思うでしょ?

ところがです。
このりんご。

こんな感じにしてみると、どうでしょうか。

・・・ん、白い。。

そう。りんごは実は「白かった」!

_人人人人人人人人人人人_
> りんごは白かった! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

衝撃の事実が判明しましたね。

でもね。
もうひとつあります。
りんごはりんごでも・・・?

別のりんごを出してくると、こんな感じ。

_人人人人人_
> 青い! <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄

そう、青りんご、という存在もありますね。

青りんごって、色の名前で言うと黄緑色ですけど、
まあ、昔のひとは「青」って表現したんだからそこはいいとして。

いずれにしても言いたいことは。
「りんごは赤い」という考え方自体は、間違ってはいません。
が、普段と違う「視点」を持つことで、違う側面が見えるということが大事なわけです。

では、最後にもうひとつ、これだと?

_人人人人_
> 梨! <
 ̄Y^Y^Y ̄

はい。梨です。
・・・りんご関係なくなっちゃったね。

多角的な視点

さて、「多角的な視点」って、今のりんごの例でお分かりいただけたかと思いますが。
もうちょっと具体的に言葉にしてみると。

「あるもの」を、見たままに表現する、だけでなく。
上から見たり、下から見たり、
裏にひっくり返したり、中をのぞいたり。
近くでじっくり見たり、遠くから眺めたり。
時には違う種類のものを思い浮かべたり。
要するに、いろんな見方をしましょう、ということなんですけどね。

「ひと」を例にしてみましょう。
よく「人を見た目で判断するな」と言いますが、まさにそういうことで。
周りからはいい感じに見えていても、
その裏では何を考えているかわからなかったり、
遠くから見たり近くから見たりすると印象が違ったりします。

たとえば、隣近所にやさしいお兄さんがいたとして。
こんな物語はどうでしょう。

~~~~~~~~~~

お兄さんは、近所の人から「優しい」と思われています。
地域の子供たちとよく遊んでくれるし、挨拶もしてくれる。
・・・これは、「近所の人」視点です

ところが、家に帰ると、部屋に引きこもって、
愛用のギターでガチ歪みのすごい音をかき鳴らします。
家のひとは迷惑極まりない存在と煙たがっている。
・・・これは、「家の人」視点です。

俺、最高にロックしてる・・・!
将来はミュージシャン間違いない。売れるっ!
・・・これは、「本人」視点です。

ところは東京は厳しい街で。
どのライブハウスもブッキングしてくれません。
路上ライブでも誰も見向きもしてくれない。うるさいし。
・・・これは、「東京という街」視点です。

なんという、ちっぽけな存在・・・
地球上にこの俺の存在価値はないのかっ!
・・・これは「地球規模」視点です。

俺が歩けば、スズメたちも逃げていく。。
そんなに俺がうるさいのか。
・・・これは「スズメ」視点です。

「ねぇお兄さん!こないだ路上ライブみたけど、
ギターはうるさいけど歌はうまいね!
こんどカラオケで歌ってよ!」
と近所の子供たちに声をかけられます。
・・・もう一度「近所の人」視点に戻ってきました。

そ、そうか、うるさい音を鳴らすのがロックじゃないんだ。
シンプルにいい音を聞かせるのが音楽!気づいたぞ!
・・・「本人」視点ですね。

~~~~~~~~~~

いやぁ、壮大な物語でしたね。
なにが壮大って、途中で地球規模の話が出てきたと思ったら
スズメの視点に戻ってくるわけですからね。

「近所の人」視点では優しい人だけど、
「本人視点」だと天才ロッカー、
「家族視点」で見ると音楽バカ。

でも「東京規模」や「地球規模」で見るとあまりに小さい。
ひるがえって「近所の人」視点に戻ってくると、そこそこの音楽屋さん、ということになります。

視点が違うだけで、天才にもちっぽけにもなる。

ときどき「スズメ視点」のように、人じゃない視点が出てきてもいいと思います。
「ペットの犬」や「電柱」、「公園の木」や「ベッド」の視点があってもいいかもしれません。

また、こんな感じで一つの物語の中でいろんな視点を次々に切り替えていくこともできます。
テレビ番組でいう、カメラのスイッチャーみたいな。

次々と視点が変わるとスピード感のある表現になりますし、いろんな表現が出てきて読み手を飽きさせない効果をもたらします。
逆に、視点を切り替えたのかどうか、いま誰の目線になっているのかがわかりにくくもなるので、注意も必要かと思います。

まとめ

ということで、多角的な視点を持とう、という話でした。

いろんな角度から、時には輪切りにでもして見ると
意外な一面が見える可能性もあります。

また、ほかの人の視点を使ってもいいです。
遠くから見たり近くから見たり。
時にはモノの視点になって。

壁に耳あり障子にメアリーと言いますでな。

それではまたー。

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