【歌声解説】中島美嘉さんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、中島美嘉さんを取り上げてみたいと思います。

中島美嘉さんと言えば。
女優としても、歌手としても活動されている方ですね。

映画の「NANA」が一番有名ですかね。
大崎ナナ役で主演。

また、バレーボール日本代表の清水邦広さんとご結婚されています。
ときどき、バレーボールの試合があると、
中島美嘉さんが応援で客席に来てるのがテレビに出てたりしました。

そんな中島美嘉さんの歌声解説。



雪の華

中島美嘉さんの曲で有名なのは何曲かありますが、
その中でこの曲をチョイスしてみました。
聞いてみましょう。
中島美嘉「雪の華」

中島美嘉さんの歌唱力1 鼻の奥の方にこもらせるような声

中島美嘉さんの歌い方の一番の特徴といえば、
歌声の「質感」です。

鼻の奥にこもらせるような声。

マネをするときは、鼻が詰まったようなイメージで歌うと
似たような声が出せるかと。

この声の質感のために、
はっきりと言葉が主張されるのではなく、
つぶやくようにじっくりと言葉を発しているような雰囲気になります。

上手く言葉に表せないけれど
絞り出すようにして歌を歌う。
自分の心情をかみしめるように。

こういう声の出し方、
ボイトレ的にはあまり「良し」とされないことが多いかと。
ただ、この曲の雰囲気と
中島美嘉さんの歌い方がうまくマッチして
独特の世界観を作り出していると言えるかと思います。

声質に関しては、こんな記事も参考にどうぞ。
声色を変えよう!歌が上手くなるための表現力のヒント

中島美嘉さんの歌唱力2 かすれ声

中島美嘉さんの声は、
かすれ具合も雰囲気を作り出しています。

例えば。
1:52あたりからのフレーズ
「ただ君を愛し『てる』」

完全にかすれていますね。

比較として、
このフレーズの前に出てくるサビのフレーズ
「今年最初の 雪のは『なを』」
などの裏声になるところを見てみると。

やや息が多めに抜けていく裏声で
しっかりとした芯のある声ではないですね。

この裏声の「息の抜け」が、より抜けたのが
「ただ君を愛し『てる』」
のフレーズです。

・・・おそらく、狙ってかすらせているわけではなく
芯のある裏声が苦手なのではないかと。

ナチュラルにかすれるので、
その声質が、この曲に合う、
ということだと思います。

裏声に関しては、こちらもどうぞ。
テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!裏声編

中島美嘉さんの歌唱力3 音程の持ち上がり

もう一曲聞いてみましょうか。
中島美嘉「恋をする」

 

僕の勝手な印象ですが。
「雪の華」のイメージが強いので、
こういう明るい曲を歌っていると
「なんか珍しい!」という印象です。

で、声の出し方として。
全体的に、狙った音程まで上がっていくのに時間がかかっている、
という感じになっています。

例えば、
0:09あたりの出だし、というかサビ
「見つめ合う 『こ』いをする」
この『こ』のしゃくり上げ、かなり重ため。

狙った音程まで上げるのに
ちょっと時間がかかっているため、
少し重たい印象になっています。

逆に言うと、
この雰囲気だからこそ「雪の華」のような曲に合う声になっているのですが、
あえて「恋をする」のような明るい歌を歌うと
ちょっと雰囲気が違うんじゃないかと思ってしまったりします。

ただ、全体的に明るめの声を出そうとしていることで
かわいらしい女性の印象も出ているので、
それがこの曲を華やかにしてくれているのだと思います。

自分の声質は声質として、
うまく曲に合わせて雰囲気を作る、
というのが、歌を歌うときに大事なポイントですね。

中島美嘉さんの歌声を例えると

中島美嘉さんの歌声を何かで例えてみようのコーナーです。

「おぼろ昆布」とか、どうでしょう。

おぼろ昆布のおぼろげな見た目が、
中島美嘉さんのかすれ具合を含んだ声に似てたりとか。

なんかでも、おぼろ昆布だと脇役になっちゃうなあ。

脇役ながらも、うどんやその他の食材に
うまく溶け込んで旨味を加える感じとか。
おぼろ昆布にしか出せない味わいとか食感があって。

中島美嘉さんの声も、ならではの声で
中島美嘉さんにしか出せない世界観がある。

・・・そんな、若干のこじつけでいかがでしょうか。

まとめ

ということで、中島美嘉さんの歌声解説でした。

正直なところ、
中島美嘉さん、そこまで歌が上手い、というわけでもないと、僕は思っています。

ただ、中島美嘉さんにしか出せない声の感じ、
独特の世界観は魅力的なものがありますし、
同じ曲を他の人が歌っても、同じような雰囲気には絶対にならないだろうなと。
そういう独自性は、歌手にとっての武器の一つだと思います。

2017年の3月22日に新しいアルバム「TOUGH」も出たことだし、
今後の活躍にも期待ですね。

それではまたー。


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