【歌声解説】華原朋美さんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、華原朋美さんを取り上げてみたいと思います。

小室ファミリーですね。
一時期、長期の休養をしていたものの
復活して今に至っています。

ファンからは「朋ちゃん」と呼ばれることが多いですが。

最近は馬術の腕も話題になってるらしいですよ。
すげーな。

 

そんな華原朋美さんの歌声解説。



I BELIEVE

では、聞いてみましょう。

「I BELIEVE」という曲。
昔の華原朋美さんと、最近のを並べてみたいと思います。

まずは昔の。1995年です。

 

つづいて最近の。2013年です。

 

華原朋美さんの歌唱力1 上手くなった!

いや、もうこれに尽きると思うんですよね。
上手くなった。

わざわざ昔のと最近のを並べたのは、
そこを比較してみたかったからです。

昔のを聞くと、明らかに音程がちょこちょこ外れる。
口の奥にこもらせるような声が時々まざる。
声質が安定していない、などなど。
まぁ、アラを探すといろいろありますが。

聞いた感じが良い、悪いは置いといて、
歌の上手さ(歌唱の技術)だけを見ていると
うーん、、、という感じになる。

で、最近の方を聞いてみると。
だいぶ、良くなってる感じ。

まだ不安定な部分はあるものの、
昔のと比べるとかなりいい感じになっている、
と僕は思っています。

・・・以前、なんの番組だったか忘れてしまいましたが、
華原朋美さんが「I’m proud」を歌ってて、
「あ、なんかすげー上手くなってる!」って思った覚えがあります。
活動休止などもいろいろあっただけに、
なんかいろいろ頑張ったんだなーとしみじみ考えさせられました。

この、だんだん良くなってきている感じ。
これも華原朋美さんの魅力のひとつなんだと思うので、
あえて「評価すべき歌唱力」として書いてみました。

華原朋美さんの歌唱力2 不安定さ

で、もうちょっとその話を引っ張りますけど。

いまだに不安定さは残る歌い方なんですよね。

最近の方の「I BELIEVE」でいうと。
0:18からの出だし「かが『や』く白い」
『や』の発音が詰まってしまってる。
『や』の母音は「あ」なのですが、
「あ」って前にはっきり響きやすい音なんです。
なので、前に出てきてほしいんですが、
すぐに下に落ちてしまっている感じ。

その後の「『こ』いのはじまりは」
ここのしゃくりが深いのも気になる。

他にもいろいろ気になるー・・・

と、なんか酷評しているようですが、
そういうわけではなくて。

この不安定さがいいのではないかと。

すべてのシンガーに許されることではないと思いますが、
「朋ちゃん」だからこそ許される不安定さ。

なによりも、この歌い方。
「あ、華原朋美だ」となる、特徴的な歌い方です。

また、少し外してしまうことによって、
「必死で頑張って歌っている感」も出てきます。

例えば2:48あたりの「幼い思い出をたどってる」
「思い出を」のあたりで一瞬くずれかけるんですが、
それを何とか持ちこたえて必死で歌っている、
その感じが聴いている人に伝わると、
「あ、なんか朋ちゃん頑張ってる!」となるのではないかと。

なので、不安定さは、ある意味、
華原朋美さんの歌声の武器になっているようにも思えます。

華原朋美さんの歌唱力3 声のきらびやかさ

で、不安定でも許される理由のひとつとして、
声のきらびやかさが挙げられるかと。

華原朋美さんの歌声を聞いていると、
なんだかビリビリと響いてくるものがある気がします。

いわゆる、高域が強い声、なのではないかと。
音程が高いということではなく、
音の周波数の高い成分が強い、ということ。

ここまでビリビリと響いてくる歌声は、なかなか無い気がしています。

また、
1:31あたりからのAメロのフレーズ
「これからの未来へ向かう戦い」
あたりのような、低域を膨らませるような歌い方をした時も、
音がこもりきらずに、響いて聞こえてきます。

おそらくこれも、高域の音の成分が入っているから。

なので、声質として、いわゆる「『鳴る』楽器」という捉え方もできるのかと思います。

これにプラスして、先ほどの「不安定さ」が混ざって、
何とも言えない、ほかにまねができない歌声が作られている感じがします。

小室さんが好んで起用したのも、
この歌声があったからこそ、なの、かな?
いや、分かりませんけど、
でも小室さん自身も、華原朋美さんの歌声を評価していたそうなので、
「素材として良い」ということを見抜いていたのではないかと思います。

華原朋美さんの歌声を例えると

華原朋美さんの歌声を何かに例えてみようのコーナーです。

「手作りのガラスの彫刻」みたいな感じでしょうか。

手作りなので、ところどころ形がいびつだったりするけれど
全体を見るときらきらと輝いていて美しい形。

扱いを慎重にしないとキズが付いたり割れたりするけど、
ガラスという生活になじみやすい素材なので
皆に受け入れられやすい。

そんな感じでどうでしょうか。

まとめ

ということで、華原朋美さんの歌声解説でした。

歌、上手くなっていってるよなー。

いい声をしている、良い素材、
あと、キャラクターとしても親しみがわきやすいのも
多くのファンがいる理由のひとつなんだと思います。

今回の記事を書こうと思って初めて
乗馬をやっていることを知ったので、
それはそれで興味がわきますね。

それではまたー。

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