【ボイトレ書評】ヴォイストレーニングがわかる! Q&A100
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
歌が上手くなるためのボイトレ本書評。
今回はこの本。
ヴォイストレーニングがわかる! Q&A100 (ON BOOKS 21)
著者:福島 英
出版:音楽之友社
ざっくりした説明
ボイストレーナーである著者が、よくあるボイストレーニングに対する質問100個に答える、というある意味わかりやすいコンセプトで書かれた本です。
ボイストレーニングとは何か、というざっくりした質問から、喉を締めてしまう、高い声が出ないといった具体的な質問まで。
100個もあるので、あなたが持っている疑問も解説されている可能性があるかも。
回答内容は概念的なもの
この本はいわゆるボイストレーニングの本とは違い、具体的な練習方法などを詳しく書いた本ではありません。
簡単な解説はあったりしますが、その説明を踏まえつつ、
- 最終的には自分で判断する
- 考えても仕方ないことは考えない
- 小難しい理論や特定の言葉に引きずられすぎない
というようなことを繰り返し強調されています。
一見無責任な回答にも見えますが。。
僕の思想としても、
歌を習いたい本人が本人の思う正解にたどりつくために、ボイストレーナーはヒントを与える存在にすぎない、と思っています。
そういう意味ではおそらく「最終的には自分で判断する」という点は、筆者と僕は同意見なのだろうと思います。
もちろんトレーナーは、本人が気づかない点や、まだ知らない知識を補足してあげることはやります。
でも最後の最後に「こんな声が出したい!出せた!」と判断するのは自分自身でないと、いつまでも卒業できないことになりますので。
また自分で判断する際に、情報過多になってしまって肝心なことが判断できないことは、往々にしてあり得ます。
そういう意味で、後半の2点の意見もわかる気がします。
情報が多すぎるとかえってどの情報を選べばいいのかわからなくなるということですね。
これも、ボイストレーナーが交通整理をしてあげる、というのは必要なことだと思ってます。
読み物としてさらっと読める
一問一答形式なので、さらっと読みたいところまで読んで、続きは明日、などという読み方がしやすいかと。
また、自分が疑問に思っていることだけつまんで読む、というのでもいいと思います。
順番に読んで順番にやってみないといけない教則本よりも、
読み物としてさらっと読めて、読み方も自分で決められる本かと思います。
そういう意味では、ボイトレってなんなの?と思っている方への入門編として読んでもらうのも良いかと。
どんな人におすすめ?
- ボイストレーナーになる人、目指している人
- これからボイストレーニングを始めてみたい人
- 色んなボイトレを受けすぎてわからなくなってしまった人
などに読んでいただけるといい本かと思います。
先ほども書いたように、具体的な練習方法などがまとめられているわけではないので、これを読んでガッツリ練習したい、というわけにはいきませんが、
ボイトレを受けるのにどういう心構えでいた方がいいのか、あの先生とこのインストラクターと違うこと言ってるけどどう捉えればいいのか、などの疑問が少し整理しやすくなる本かと思います。
気になった方はどうぞ。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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