途中で調が変わると音を外しやすい!?転調する曲も音を探らずに歌おう
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、曲の途中で転調するのに注意だ!
という話です。
カラオケで歌ってたりするだけだと、
あんまり「転調してる」って気づかないもんですが。
歌を歌ううえで、知らず知らずのうちに
転調に惑わされている場合があるのです。
というお話。
転調って、ちょっと音程が上がる、あれでしょ?
そもそも「転調」とは。
曲の途中で「調」が変わることです。
調とはなにか、というのは
こちらの記事も参考にしていただくとして。
よく使われるのが、
一番最後のサビだけ、すこし音程が上がって高くなる、というもの。
あれも、確かに転調です。
例を挙げればたくさんありますが、
例えば、Superflyの「愛をこめて花束を」
転調は3:55あたり。
それまでのサビのフレーズより1音上がっています。
で、こういうパターンはわかりやすいので、
「あ、転調したな」と割と簡単に判断できます。
全く同じサビなのに、音程が上がっているから。
問題は、たとえばBメロからサビに入るときに
毎回転調するパターンはわかりにくいということです。
曲の途中で転調が使われている例 SHISHAMO「明日も」
どういうことか。
例を挙げてみますと。
最近勢いのあるガールズ3ピースバンド、SHISHAMOの「明日も」という曲。
これ、Bメロの調と、サビの調が違います。
・・・わかりますか?
ちょっと、なんとなく雰囲気が変わってる感じ。
いや、わかる人はわかるんですが。
あまり音楽に慣れ親しんでこなかった人は、
何も気づかずに流してしまいがちです。
具体的にいうと、
Aメロ、Bメロの調はC#、嬰ハ長調です。
サビの調はG、ト長調です。
べつに、歌を歌うときにどの調かを知っておく必要はないですが、
こんな風に、フレーズごとに調が変わることもあるよ、ということです。
転調すると音を外しやすくなる?
で、こういう「転調」を含む曲の何がポイントかというと。
調が変わったタイミングで音を外しやすくなるということです。
「調ってなんやねん」と思っているような人でも、
後ろでなっている楽器の音から、調の「感じ」は感じ取って歌っているものです。
無意識のうちに。
で、それが不意に変えられてしまうと、
いままでの「セオリー」では、この音程からはあの音程に行くのが普通だったのに、
調が変わって、「セオリー」がちょっと変わった、みたいになります。
たとえば、カラオケを歌っていて、
急にキーを1つ変えられた!と思うとわかりやすいかも。
その瞬間だけ、音程を探って歌ってしまう感じになります。
なので、
ここは雰囲気が変わるな!
と事前に思っておくだけでも心の準備ができますし、
とくにサビへの切り替えのタイミングは、音程をしっかりと覚えて歌おう!
と決めておくのが大事です。
ほかにもある転調の曲。嵐は転調の嵐?
ほかにも、転調は意外といろんな曲に使われています。
例えば、嵐。
嵐の曲には、割と転調が使われていることが多いです。
嵐「Love So Sweet」
嵐「One Love」
いずれの曲も、Bメロ→サビのタイミングで調が変わります。
「Love So Sweet」はB(ロ長調)からC(ハ長調)
「One Love」はG(ト長調)からB♭(変ロ長調)
です。
昔の名曲も転調。久保田早紀「異邦人」
もう一曲。
久保田早紀さんの名曲「異邦人」も転調してます。
サビが少し明るめの曲調に変わりますね。
Fm(ヘ短調)から、サビがF(ヘ長調)に変わります。
自分の曲も転調してました
そういえば、手前味噌ですが。
以前作ってみたボカロ曲も、転調するパターンでした。
Bメロからサビのタイミングで、
D(ニ長調)からA(イ長調)に変わってます。
こんな感じで、転調していると、少しだけ雰囲気が変わります。
いろんな転調の曲を聞いて、慣れておくのも良いかもしれません。
まとめ
ということで、転調に気を付けて歌おう!という話でした。
サビでちょっと雰囲気が変わる歌、
気づかずに転調していることも。
なんとなく歌ってると「あれ?」となって、音程を探ってしまうので、
まどわされず、音程をしっかりと覚えて歌いましょう。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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