歌のビブラートって、結局なんなの?やり方は?効果は?どんなフレーズでかけたくなる?
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、ビブラートの話。
ビブラートと言えば、声を揺らすあれ、ですね。
ビブラートをやりたがる人は多いものですが、
あれって、結局、なんなの?という話。
ビブラートの種類とやり方
ビブラートって、いくつかの種類に分類できると思っています。
・長めの揺れ
・小刻みな揺れ
という分類と
・音量が揺れている
・音程が揺れている
という分類と。
絵で説明するとこんな感じ。
ビブラートの分類。音量を揺らすパターンと音程を揺らすパターンに分類できるけど、さらに細かく揺らすか、ゆったり揺らすかによって、使う場面と用途が違うので、別分類に分けてみました。#ボイトレ #カラオケ #ビブラート
それぞれのやり方、解説はこちらで。https://t.co/AA0m6xKQe6 pic.twitter.com/DzP0gThVdp
— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) February 18, 2018
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
ビブラートってどういう効果があるのか
ビブラートってよく聞くけど、
あれはどういう効果をもたらしてるものなの?
というのは、実際に聞き比べてみないとわかりにくいですよね。
そこで、ビブラート練習のための曲、として
「歌うだけボイトレ曲」と題して動画を作ってみましたので
参考に見てみて下さい。
こちら。
女声は初音ミク、男性は僕が歌ってます。
動画の途中で、参考として「ビブラートなしバージョン」が流れます。(1:07あたり)
初音ミクバージョンを聞いてみると、
ほんとに単純にビブラートがあるかどうかだけの違いが聴けます。
ビブラートの深さがそこまで深くないのですが、
ビブラートをなくすだけで、さっぱりした印象になるかと思います。
各フレーズの切れ際が、スーッと伸びていく、素直な歌い方、という感じ。
対して、ビブラートがあると、声の終わり際に印象を残して終わってくる感じ。
なんとなく耳に残ってくる感じです。
さらに、男声バージョンの方を聞いていただくと、
僕の歌い方そのものがだいぶ変わっています。
ビブラートありだと粘っこいような歌い方になっていて、
ビブラートなしだとストレートで飾らない歌い方です。
これは、ビブラートをかけることで、曲全体に粘っこさが出る、
その印象に合わせようとして、歌い方を変えているのと、
実際のテクニック的な面で、
粘っこい歌い方で統一した方がビブラートをかけやすいという側面もあります。
ビブラートはどんな時にやるのが自然なのか
さて、ビブラートはどんな時にやるのが自然なのか。
なんだか何でもかんでもビブラートをかける人もいるけど、
どういう判断で揺らそうと思っているのか。
揺らすべきなのか、そうでないのか。
ちょっと考えてみましょう。
ビブラートは伸ばす音で
まず、ビブラートをかける絶対条件は
音が伸びているところです。
まぁ当然と言えば当然ですが、
音が伸びていないと、揺らしようもないですので。
ただ、逆に言えば、
先ほどの練習曲動画の曲のように、
短めの伸ばしでも、ビブラートを入れられるということです。
ビブラートはフレーズの終わりに限る?
フレーズの終わりに限るのか、というと、そういうわけではなさそうです。
先ほどの練習動画の曲のように、
フレーズの途中でもビブラートをかける場合もあります
ただし、少し違うのは、
フレーズ途中で入れるのは、小刻みで素早いビブラートであるのに対し、
フレーズの終わり、長く伸ばすロングトーンなどでつける場合は
まずは揺らさずに伸ばして、後からゆったりと揺らすパターンが多いということです。
なので、
「どこで使わないといけない」
というルールがあるわけではないようですが、
使う場所によって、ある程度使われやすい種類がある、ということのようです。
ジャンルの違いはあるの?
音楽ジャンルとしては、
例えば声楽ではあまりビブラートさせないようにする、とか、
JAZZなんかでは、しっかりかける人はかける、とか、
おおまかな傾向のようなものはありますが、
このジャンルだから揺らさない、
このジャンルだから揺らす、というような
ジャンルによる明確なルールはなさそうです。
クラシックの声楽だと「揺らすな」とは言われることがあるそうですが。
でもそれも、ビブラートの「粘っこさ」の効果を嫌ったものと思われます。
結局のところ、
ビブラートの「粘っこさ」の効果が合うか、合わないか
で、揺らすかどうかを判断しているものと思われます。
ビブラートは個性が出る
身もふたもないですが、結局は「好み」という結論に。
同じ楽曲でも、歌う人が違うとビブラートをかけたり、かけなかったりするし。
逆に言うと、
シンガーの特徴、個性が出るテクニックだと言ってもいいと思います。
ここでビブラートかけてくるのはこの人らしいな、とか。
この人はあまり揺らさないんだな、とか。
純粋にテクニックとしてできる、できないということもありますが、
「できない」ということも個性のひとつです。
なので、できないからと言ってダメなわけではないです。
もちろん、できたほうが選択の幅が広がるので、
やりたい方はぜひ練習してみて下さい。
先ほどの練習曲の動画、
こちらのページにまとめていますので、
ブックマークなどして頂ければ便利かと。
まとめ
ということで、ビブラートについてでした。
声を揺らすテクニック。
曲の雰囲気に合わせて、使ったり使わなかったりということで
シンガーの個性によって使われる場面が違うテクニックと言えそうです。
練習曲なんかもありますので、
ぜひ練習して頂ければと思います。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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