堀江さんの他動力を読んで時間感覚を見直してみる。ボイトレの時間って1時間でいいのか?


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

突然なんですが。
そういえばそこらへんのボーカルスクールでやってるボイストレーニングって、
だいたいどこも1時間という区切りでやってるよな、
それは、なぜなんだぜ?

ということが気になって、ちょっと考えてみました。



堀江貴文さんの多動力を読んだからです

なんで急にそんなことを考えたかというと、
この本を読んだからです。

で、書いてあったんです。
「時間感覚を見直せ」と。

時間感覚、とな?

時間感覚とは

いまの時代、スマホが急速に普及していますよね。
それはつまり、必要な情報にたどり着くまでの時間がすごく短縮されたということ。
何だってスマホですぐ調べられますしね。

ということはつまり。
・今までのスピードで考えていると遅すぎる
・ヒマな時間はスマホからの膨大な情報ですぐに埋められる
ということ。

あらゆる物事が、今までと同じ時間では実行されなくなっていって、
常識的には1時間だと思っていた作業は、
じつは15分で終わりますよ、ということだったり、
15分以上かかったら長すぎて待てない、ということになったりする可能性がある。

いまの時代の時間感覚というのは、そういうものなのではなかろうか。
という話。

時代の流れによって、時間の感覚って違う。
だから、それをうまく読み取るべきですよね、という話だと僕は理解してます。

「ボイトレは1時間授業」という時間感覚は正しい?

で、冒頭で言い始めた
ボイストレーニングってだいたい1回1時間よね、
という話になるのですが。

おそらく、
「授業してるとなにかと1時間はかかるよね」
ということと、
「1時間ってキリがいいじゃん」
ということで1時間がスタンダードになってるんだと思いますが。

さて、ほんとに「1時間」で良いんだろうか。
ということを考えてみます。

まあ細かいことを言うと、前後の生徒さんの入れ替えやら事務作業の関係もあって、
45分というレッスン時間を設定されている教室が多いのが実状です。

あと、30分に設定されている場合も、場所によってはありますが、
1時間が多数派、ということにしておいて。

1時間授業の内訳

実際のところ、1時間でなにしてるのか。
内訳を書いてみるとこんな感じ。

発声練習・・・15分程度
歌う・・・5分程度
歌へのフィードバック・・・10分程度
(※歌ってフィードバックを2回ループぐらい)
生徒さん入れ替え、次回予定や支払いなどの事務処理・・・15分程度

ということで、合計1時間。

もちろん、教室によって、あるいは状況によってもやり方が違うかと思います。
発声練習ばかりやることもあれば、
逆に発声練習は生徒さんに自分でやっといてもらうなど
いくつかパターンは考えられますが、
だいたい、「発声練習」と「歌ってフィードバック」のバランスの違いかと。

そうなると、まあ1時間という区切りも妥当なとこかな、という感じもしますが。

本当に必要な時間は?

でも、生徒さんが本当に必要としているニーズって、
「歌ってフィードバックをもらいたい」
ということだけかもしれない。

本当に必要とされている以外の時間は不要かもしれない

なぜなら、生徒さんは
「どうやれば歌が上手くなるのか?」
という情報さえ得られればいい、と思っているハズだから。

発声練習とかめんどくせーな、とか
予定なんか後で連絡するから今いいよ、とか
支払いめんどいから自動引き落としでよくね?とか
そう思っている人にとっては、
「歌って、フィードバック」だけがあればいいことになる。

となると。
あれ、ボイトレって15分で良くない?

必要な情報が抜け落ちる可能性はない?

いやいや待てと。
たった15分だと説明だけで終わるし、
発声練習は歌を上達させるのに必要な訓練だから削っちゃダメ!

などなどの意見もあるかと思います。
僕もわざと極端に書いてるところもありますけど。

ただ、発声練習に関しては
「こういう発声練習するといいよ」
とフィードバックのなかで伝えてあげれば
あとは生徒さんが自主的にやるかもしれません。

フィードバック後すぐに歌い直すのも必要ないかもしれません。
ポイントさえ押さえれば、
あとは自主練習してもらってある程度固めたあと、
次回の授業で歌い直し→フィードバックだけでもいいかもしれません。

ほんとにポイントだけ絞れば、
ボイトレは15分で済んじゃう可能性があるわけです。

ポイントも押さえられつつ、
15分で済んじゃうとか、すごく楽じゃん!

15分で済んじゃうボイトレなんてあるの?

そんな、ポイントを押さえて15分でできちゃうボイトレなんかあるの?
とお思いのあなた。

あるんです!

こちら。

あなたの歌を聴いて、より上手くなるためのアドバイスをします

はい、僕のサービスもちゃっかり宣伝してみましたw

まあ、宣伝の意味もあるんですが、
わかりやすい例でもあるかなと。

歌を録音してネット経由で依頼すれば、
歌を上手く歌うポイントを教えてもらえる。

スマホがあれば、録音ボタンを押しておくだけで録音ができるので
録音してネットに上げるだけの時間でボイトレができちゃう。
あとは返ってきた解説を読んで実践するだけ。

従来の「時間感覚」であれば、
予定を合わせて、電車で教室まで行って、
1時間授業を受けて、支払いや次回予定の調整をして
また電車で家に帰って、
という流れだったわけですが。

いまの時代の「時間感覚」は、
好きな時間に歌ってネットにアップ
待ってればアドバイス返ってくる
という「時間感覚」です。

余った時間を他の活動に使える、というわけですね。

逆に長い時間のニーズは?

逆に、長い時間をかけてもいい、
というニーズも、可能性としてはありますよね。

いますぐにフィードバックが欲しくて、
短期間で上手くなりたいから全部説明して欲しくて
質問もバンバンしたいんだ!
という人には、
もしかすると2、3時間ぐらい取ってじっくりやる方がニーズに合うのかもしれません。

また、最近は高齢者の方がカラオケグループを作るのが流行っているらしく、
公民館や、老人ホームの施設内にカラオケ機器を設置して、
適当な時間に適当に集まって、長い時間歌ったり喋ったりする場を作られていたりするケースがあるらしいんですが。

そういう場に、もしボイトレという要素が入り込むとすれば、
雑談まじりで、ある程度ダラっと説明しながら、
時におだてて機嫌よくなってもらうようなことを
・・・あ、いや、良かったポイントを指摘してあげるようなことを
4、5時間張り付いてやるのがニーズに合うのかもしれません。

これも、その場その場に合わせた時間感覚と呼べるのかもしれません。
堀江さんが書いていた意味とはちょっと違ってくるかもしれませんが。

ボイトレ以外でも「時間感覚」を疑える

僕がボイストレーナーやってるもんで、
今回の記事はボイトレで例えて話を展開しましたが、
似たようなことは他のいろんなことに当てはまるのだと思います。

今やっている作業、提供しているサービスは、
何にどれだけの時間がかかっているのか。
まずは内訳を出してみて、
これは本当に必要なのか、ニーズに合うのか、という視点で見てみるのは大事なのかもしれません。

まして、スマホで情報がすぐ取れる時代、
本当はいらない作業、もっと短縮できる作業があるかもしれません。

逆に、今の時代だからこそ、
余裕をもって時間を長くとりたい、というニーズも存在するかもしれません。

定期的に常識を疑ってみるというのは大事なことではないかと思います。

まとめ

ということで、ボイトレの「時間感覚」を疑ってみた、という話でした。

キモは、常識を疑うこと。
これに尽きるのかも。
ボイトレにかぎらず、色んな分野で言えることですね。

その他、金言がたくさんある本「多動力」、良かったです。
読みやすく、サクッと読み終わるのもオススメ。
気になった方は読んで見てください。

それではまたー。

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