いい発想はいいボケから!?大喜利から学ぶ視点の切り替え
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
「いい詞を書く方法」シリーズ。
今回は、大喜利、というテーマで。
おおぎりです。
お題が出て、それに対してボケる、あれです。
歌詞を考えるのって、大喜利に似てるな。
そんなお話。
大喜利とは
そもそも大喜利ってどんなんやねん、って話ですけど。
例えば、
「アンパンマンが弱くなっちゃった!その理由は?」
みたいなお題があったとして。
「カビルンルンに顔をやられたから」
というのが普通の回答です。
これが大喜利だと、ボケた回答で笑いを取りに行きます。
たとえば。
「顔の中身にあんこではなく磯じまんが入れられてたから」
「顔を投げるバタコさんのコントロールが高めに浮いた」
「顔を作ったのがジャムおじさんではなくシャムおじさんだった」
「話を盛り上げたいというスタッフサイドの意向」
「やなせたかし先生の次回作にご期待ください!」
などなど。
いろいろな角度からボケていく。
それが大喜利です。
アンパンマンは、顔にアンパンがついてるから強い、という設定なので、
それを崩しにいくという「ボケ」になりますね。
色々な角度から考えるのがポイント
色々な角度からボケる、という話でしたが、
歌詞を書くときも同じです。
色々な角度から歌詞を考えるわけです。
以前、こんな記事も書きましたが、
考え方としては似ています。
それを「大喜利」としてやってしまおう、というのが今回の記事です。
先ほどの大喜利の回答を見て頂くとわかると思いますが、
いろんな視点から物事を考えています。
アンパンマンの顔の中身の話から、
バタコさんやジャムおじさんなど周りの人の話、
さらには作者やスタッフなどの現実目線も。
他にも広げればもっとあるとは思いますが、
いずれにしても、あるシチュエーションに対して
ひとつの見方にこだわらずに考えられるか、が大事です。
実際に大喜利っぽく歌詞を書いてみる
では、たとえば、恋愛の歌詞を書きたいとしましょうよ。
こんなお題を考えてみます。
「あなたは恋をしています。絶対オトせる告白をして下さい」
・・・ここでは「ボケる」のではなく、「キュンとくる」回答を。
さて、あなたならどう答えますか?
手紙を渡す、あるいは直接伝える、というやり方の話から、
具体的な告白のセリフの話もあります。
校庭や体育館裏、公園、という場所の問題もありますね。
回答例を色々挙げておくと、
「何も言わずに壁ドン、からのキス」
「100本のバラを手渡す」
「1万回以上好きと言う」
「何億光年はなれてても、きみを見ている」
「君の心のそばに、いつもいるよ」
「・・・・・・・好き。」
「きみを夕日に連れていく」
「南を甲子園に連れてって」
いろいろ挙げてみましたが、どうでしょうか。
刺さるのありました?
なんとなくこれは刺さりそうだな、とか、
どこかのフレーズで使えそうだな、とか。
そんな言葉が、きっと出てくる、はず。
なにか場面を想像して、
そのなかで手当たり次第に色んな角度から考えてみる。
いまいちなフレーズも出てくるかもしれませんが、
その中から使えそうなフレーズを選んで使えばいいのです。
先ほど挙げた回答のうち、いくつかを使って書いてみました。
~~~~~~~~~~
教室の片隅 窓辺の風
君の髪が揺れる
僕がこっそり 向ける視線
僕の瞳が君をとらえて離さない
この鼓動を何と呼べばいいんだろう
はやる気持ち 抑えきれずに
もう心から 何か飛び出してきそう
僕が君に告白するのなら
1万回以上好きと言うのになあ
僕の気持ちを伝えられるなら
君のそばで、いつも見守っているよ
地球の片隅 通学路
君の足が進む
僕がこっそり 並ぶ君の横
道幅さえも僕の味方をする
この恋の伝え方は誰も知らない
未知の世界 歩き始めてる
もうさっきから 景色はすべて変わってる
僕が君に告白するのなら
100万本のバラを渡すのになあ
君を奪い去ってしまえるなら
見たこともない、夕日に連れていく
~~~~~~~~~~
実際に大喜利を見て練習
実際に大喜利を見て練習する、というか、
考え方を参考にするのもいいんじゃないでしょうか。
大喜利と言えば、大御所番組「笑点」でしょうか。
ベテラン落語家の素早い回答と
作り上げられたキャラでの回答によって
引き込まれるように見てしまう番組ですね。
ベテランならではの視点の切り替えが見事です。
もうひとつ。
特番でたまにやってる番組ですが、「IPPONグランプリ」
ダウンタウンの松本さんが「チェアマン」という立場で、
そのほか千原ジュニアさんやバカリズムさん、有吉さんなど
中堅芸人さんが大喜利で戦うという番組です。
人気芸人の大喜利ということもあって
なかなか斬新な回答も見られるので、かなり面白いです。
まとめ
ということで、大喜利から学ぶ、という話でした。
まとめると、多角的な視点で見る、ということなんですが、
それを大喜利形式で「お題」を出してやってみると、
自分でも驚くような答えをひらめくこともあるかもしれません。
実際に大喜利をみて、いろんな視点からの回答を見るのも
考え方の参考になっていいのではないかと思います。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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