メジャースケール、マイナースケール【わかりやすい音楽理論】【楽典】
スケールです。
スケールのデカい話、ではないです。
音の並びの話です。
スケールとは?
スケールとは。
日本語では、音階と呼ばれますが、
音をどういう並びにするかを決めたもの、です。
この後すぐに出てきますが、「ドレミファソラシド」というのもスケールの一種です。
とりあえず、音を順番に並べていますね。
並べれば何でもいいのか、というと、そうではありません。
例えば、「ドレミファソラシド」の並びを一つずらして
「レミファソラシドレ」としてもいいかもしれませんが、
それだけで印象が変わります。
試しに聞いてみて下さい。
前半が「ドレミファソラシド」、「レミファソラシドレ」です。
なんとなく、「ドレミファソラシド」とはちがう印象になったのではないかと。
これはどういうことかしら。
メジャースケール
最も一般的な「ドレミファソラシド」という音の並び。
あれを、メジャースケールといいます。
これ、どういう仕組みかというと、
「全音離れている音」と、
「半音離れている音」が
組み合わさってできています。
図を見てもらうとわかりやすいかと。
スマホの方は拡大表示などしてみて下さい。
画像クリックで画像を開くこともできます。
ピアノで言う、黒鍵が挟まっているところは、全音離れているところです。
黒鍵がないところは、半音だけ離れているところ。
「ミ」と「ファ」の間、「シ」と「ド」の間は半音、それ以外は全音離れています。
この「全全半全全全半」という並びが大事。「前前前世」みたいですけど、それはRADWINPSです。
ということは、「レミファソラシドレ」という音の並びも、
「全全半全全全半」に直せば、
「ドレミファソラシド」と印象が同じになるということか?
やってみましょう。
前半が「ドレミファソラシド」、後半は「レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ」になります。
なんか同じ感じになりましたね!ね!
続けて聞くとわかりづらい方は、後半だけ再生してみて下さい。
「ドレミファソラシド」っぽく聞こえるはずです。
スケールの何が大事か
理屈はわかったけど、何がそんなに大事なの?
ということなんですが。
音楽を構成するためのルールとして。
ものすごく乱暴に言うと、スケール内に出てくる音だけを使っていればOKだよ!というルールがあります。
同じ曲の中では、スケール内の音だけを使って、曲を構成しましょう、ということ。
逆に言うと、スケール内に出てくる音からずれた音を使うと、変な感じになるということです。
メジャースケールは明るい響きが特徴と言われます。
その中に出てくる音「ドレミファソラシド」だけを使っていれば、明るい響きで自然な曲が構成できる、というわけです。
例えば、こんな感じ。
適当に作ってみましたが、なんとなくメロディになってますね。
では、わざと適当なフラットとかシャープとかをつけてみましょう。
キモいぜ!大失敗ですね。
ということで、こんな風に迷子にならないために、スケールに沿ってメロディを作るといいよ、というルールがあるわけですね。
マイナースケール
さて、もう一つ。
マイナースケールというのも見ておきたいと思います。
先ほどのメジャースケールと同様、全音と半音の並びのルールがあるので、当てはめればいいだけです。
ただ、ややこしいのが、マイナースケールの中にも3つの種類がありまして。
以下のようになっております。
スマホの方は拡大表示などしてみて下さい。
画像クリックで画像を開くこともできます。
なまえ | 譜面 |
---|---|
ナチュラル・マイナースケール | 「全半全全半全全」 |
ハーモニック・マイナースケール | 「全半全全半 1音半 半」 |
メロディック・マイナースケール |
行き「全半全全全全半」 |
はい、そんな感じです。
すべて「ラ」から始めていますが、なるべくシャープが付かないように音を選んでいるからです。
メロディックだけ、行きと帰りが違います。
ここでは、そういうルールだ、と思ってください。
とりあえず、音を聞いてみましょう。
ナチュラル・マイナースケール → ハーモニック・マイナースケール → メロディック・マイナースケール(行き) → メロディック・マイナースケール(帰り)
という順番で鳴ります。
いずれも、先ほどのメジャースケールより、なんとなく物悲しいイメージがあるかと思います。
マイナースケールの印象を感じてもらえれば、ここでは十分かと。
丸覚えする必要はないかもしれませんが、メジャースケールとマイナースケールがあって、マイナーの方が悲しい感じ、と思ってもらえればいいかと思います。
忘れたら、またこのページに戻ってきてもらえればいいだけのことですのでね!
ちなみに、マイナースケールを使ってメロディを作ってみるとこんな感じ。
何となく悲しい雰囲気ですね。
大失敗のパターンはこちら。
もう何が何やら。
まとめ
ということで、
メジャースケール、
マイナースケール
をご紹介しました。
スケールとは、「音の並びのルール」です。
そのルールに則った音だけを使って曲を作れば
違和感のない曲を作れますよ、ということです。
どういうルールだったか、
「全全半全全全半」だったかな・・・?
と不安になったら、
上で紹介した図を参照頂ければと思います。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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