音符と休符の種類【わかりやすい音楽理論】【楽典】

こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、音符と休符の種類を解説します。

楽譜を読む際の基本中の基本ですので、しっかりと覚えてしまいましょう。



音符の種類

まずは、音符の種類です。
どれだけの長さ音を出すか、という印ですね。

四分音符の長さを「1」として各音符の長さをまとめると、こうなります。

なまえ 音符 長さ
全音符 onpu_1onpu 4
二分音符 onpu_2onpu 2
四分音符 onpu_4onpu 1
八分音符 onpu_8onpu 1/2
十六分音符 onpu_16onpu 1/4
三十二分音符 onpu_32onpu 1/8
六十四分音符 onpu_64onpu 1/16

全音符、二分音符あたりは、俗称として「白玉(しろたま)」と呼ばれたりします。
「そこは白玉で伸ばしとけばいいんじゃないっすか?」みたいな使い方です。

四分音符から下の音符たちは、ヒゲが一本ずつ増えている感じです。
正確には「はた」と呼ばれますが、これが増えると長さが半分になる、と覚えてもらえればと思います。

休符の種類

つづいては休符です。
どれだけの長さ音を止めておくか、という印ですね。

同じく、四分休符の長さを「1」として各休符の長さをまとめると、こうなります。

なまえ 音符 長さ
全休符 kyufu_1kyufu 4
二分休符 kyufu_2kyufu 2
四分休符 kyufu_4kyufu 1
八分休符 kyufu_8kyufu 1/2
十六分休符 kyufu_16kyufu 1/4
三十二分休符 kyufu_32kyufu 1/8
六十四分休符 kyufu_64kyufu 1/16

仕組みは音符とだいたい一緒です。
全休符と二分休符が形が似ていて覚えにくいですが。。
五線譜の下に出ているのが全休符、上に出っ張ってるのが二分休符です。
ちなみに、全休符は正確には4拍というわけではなく、1小節全部休む、という意味になります。

八分休符以下は、黒い丸(名前あるのかな・・・?)が増えると長さが半分になる、という感じですね。

実際の演奏例

実際に音符を使って演奏してみました。
メトロノームが鳴っていますが、その上でピアノが楽譜通りの演奏をします。
onpu_fumen

八分音符以降のヒゲがはえている音符は、上の譜面のようにヒゲをつなげて書くのが一般的です。

後半の六十四分が連発しているところは、何が何やら。。という感じかもしれませんが、
まあ、試しに演奏してみるとこんな感じになるということで。

前半の、全音符、二分、四分などの音符の長さ、休符の長さを体感してもらえればと思います。

実際の曲では、三十二分、六十四分の音符や休符が連発することは、あまりありません。
たまに見かけますけど、鬼のような楽譜だな・・・という印象を受けますね。

さて次に、先ほどの譜面に休符を加えてみました。
kyufu_fumen

先ほどの譜面の音符を一部休符にしただけなので、同じ長さを演奏するか止めるか、の違いだけです。
音符と休符が同じ長さ、というのを体感してみてもらえればと思います。

これも後半はわかりづらいですけどね。六十四分は休符が入ってるのかどうかも分からんぐらい。。

付点

付点とは、音符の横っちょについてるホクロみたいな点です。
こういうの。
futen

付点がつけられた四分音符なので、付点四分音符と呼びます。そのままですね。

この付点は、どの音符にも、そしてどの休符にもつけることができます。
そして、付点がつけられた音符、休符は、長さが1.5倍になります。
自分の長さの半分だけ長くなるということです。

ボーナスポイント獲得した感じですね!よくわかりませんね!

つまり、先ほどの音符のように、四分音符に付点を付けると、
その半分の長さの八分音符を足した長さと同じになります。

付点四分音符 = 四分音符 + 八分音符
ということですね。

複付点

これはおまけで知っておく程度でよいと思いますが、
付点を二つつけることもできます。

こんな感じで。
fukuten

四分音符に付点が二つついているので、複付点四分音符と呼びます。
そのほかの音符についても同じような呼び方になります。

付点が二つ付くと、半分の長さ + さらにもう半分の長さになります。
つまり。 1 + 0.5 + 0.25 で、1.75倍の長さになる、ということですね。

あまり使われませんが、理屈だけ知っておいてください。

タイ

タイというのは、同じ高さの音符をつなげて、長さを足し算してあげるためのものです。
同じ高さの音符でなければタイを付けることはできません。
こういうの。
tai

これを演奏する際は、音をつなげて伸ばさないといけません。
四分音符 + 八分音符の長さになるということです。

演奏するとこんな感じ。

これ、先ほど出てきた付点を使って書くとこうなります。
まったく同じ音の長さになります。
tai_futen

スラー

タイが同じ音同士をつないで音を伸ばすために使われるのに対して、
スラーは、別の音同士をつないで、なめらかに弾いてください、という指示をするものです。
こういうの。
slur

ピアノでは表現しずらいので、ギターで弾いてみます。
いわゆる、スライド奏法、というやつになります。

どれぐらいゆったり伸ばすか、素早くつなぐかは曲の雰囲気によって変わるかと思いますが、
いずれにしても、違う音を滑らかにつなぐ、というのがスラーです。

付点なのかタイなのか

先ほど、タイでつないだ四分音符と八分音符、
付点で書いても同じ長さですよ、と書きました。

では、どっちの書き方が正しいのか。

正解は、どっちでもいい、です。

例えば、この譜面。
tai_slur

T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」の一節。「こごえそうな」の部分ですが。
上の段が付点音符で書いた譜面、下の段がタイで書いた譜面です。

どちらも間違ってないし、最終的には好みによるようですが、
僕個人的な好みでいうと、タイで書いた方がわかりやすい気がします。
八分音符が書いてあるため、裏拍がどこに入るかがわかりやすい気がするためです。
タイで八分音符がつながっている方が、八分の長さだけ待って、次の音に行くんだな、というのが視覚的にわかりやすいかと思います。

まあ、付点で慣れている人はそれでもいいですし、
どちらの書き方でも慣れてしまえばいいという話なんですけどね。

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