どれだけ教えても20%ぐらいしか伝わってない。インフルエンサーを参考に情報を深く伝えよう


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、トレーナーとして
教える側の立場の人間として、
考えることを書いてみたいと思います。

「教えるひとがどれだけ優れてても2割ぐらいしか伝わってない」
という話。



結局、20%程度しか伝わらない

教える側が100%の知識を教えている、と思っていても
結局のところ、20%程度しか伝わっていないのだろうと思います。
きっと、大体そんなもん。

例えば。
僕がボイストレーナーとして、歌が上手くなるには?
という質問にお答えするとなると。

  • 腹式呼吸で歌いましょう
  • 腹式呼吸の仕組みとやり方
  • 声を出すというのはどういう仕組み?
  • 音程を外さないようにするには
  • 高い声を出すには
  • 表現力をつけるには
  • テクニックの身に付け方
  • 歌詞を覚えるには

などなど、いろんな要素があるわけですが。

当ブログをお読みいただければ、いろいろ書いてあるつもりですが、
ブログだけでは、おそらく5%ぐらいしか伝わらないのではないかと思いますし、
実際にレッスンをしても20%ぐらいじゃないかと。

教えるべき知識はすごく多い

なぜ、20%ぐらいしか伝わっていないかというと。

まず、教えないといけない知識がたくさんあります。
先ほど挙げた要素以外にもまだ多くの要素があるし、
全てを教えるには時間と根気が必要です。

もちろん、僕が歌のすべてを知っているわけではないのですが、
そんな若輩者の知識量にしても、知識の100%を伝えるのは難しいです。
教え方の問題もあるかもしれませんが、
どれだけ上手くても、100%は伝えきれないと思います。

実際のところ、僕の生徒さんでも
一年以上継続で、毎週のように教えている人もいるのですが、
まだまだ教えられる知識はあるし
時間が足りないと思っていたり。

あと、情報量が多いために、
生徒さんの側が忘れたり、消化できないこともありますが。

実は教えないといけない隠れ知識がある

あと、あんまり一般的に教えたりしないけど、
実は大事なんだよな、という知識があったり。

サビの高音が出せない!
と悩んでいたりする生徒さんがいるけど、
出せない高音だけに注目するのではなく、
曲の入りや、サビの入りを失敗したりすると
そのまま引きずられて高音も出ないよ、とかね。

やってる人でしかわからない、実感を伴う知識というか。

こういう知識とか考え方というのは、
じつは教える側は自然にできちゃってることが多いわけです。

教える側がよく考えたら「あ、そうか」と気づいたり、
生徒さんから質問があるから思い出したり、
そういう知識は、初めからカリキュラムに組み込まれにくいのですが
教えるべき知識のひとつなわけです。

陰で努力していることがある

陰でしている努力、というのも
教えるカリキュラムに乗りにくい知識のひとつ。

例えば、高音を歌いたい!という場合。
流行り言葉でいうと「ミックスボイス」出すといいよ、とか
裏声で練習するといいよ、とか。
声帯の仕組みを教えてくれて
意識の持ち方をこうしたらいいんだよ、と伝えてくれる場合も。

で、その知識を教えてくれるのはいいんですが。
それを体得するのに、どのくらいの努力量が必要なんだろうというところは、
わりと語られなかったりします。

教える側が簡単にできちゃうもんだから、
「簡単にできますよ!」と言ってみたり
営業トークとしてお客さんが来るように
「簡単にできますよ!」と言ってみたり。
あるいは何も言わなかったり。

実は、できるようになるまでは相応の時間がかかって
毎日歌い続けてようやく出せるようになったりするのに、
そういう情報は抜け落ちてしまう。

陰の努力なんか無いと思い込む

先ほどの、陰の努力を教えてない、という点、
逆に、生徒さんの側が「簡単だと思いこむ」という側面もある気がします。

最近はネットがあるので、知識を得ることが簡単です。
で、簡単に知識を得たから、これでできるようになる!!
というわけにはいかないです。

また、ネット上では同じような知識を教えてくれる人がたくさんいるので、
なんとなく簡単にできるような錯覚を覚えるのかもしれません。

結局のところ、実際にやってみないと知識は身につかないですし、
ことボイトレに関して言うと、得た知識を元に実際に身体を動かさないと
歌の歌い方、体の使い方は体得できません。

だからこそ、教える側としては
陰の努力、あるよ!と伝えてあげないといけないかと思います。
あんまり言いすぎるのも野暮な気持ちになりますが、
それぐらいがちょうどいいのかも。

最近のインフルエンサーが広める知識

最近は、ここまでで書いてきた
・実は教えないといけない隠れ知識
・陰で努力していること
あたりを掘り下げて伝えようとする、
ということが盛んにおこなわれている気がしています。

主にブロガーと呼ばれるような方、
あるいはインフルエンサーと呼ばれるような方
そういう方々が、深くの知識まで伝えてくれようとしています。

音楽関連で例えると、
こおろぎさんとか、星川さんとか。
さらに影響力の強い方でいうと、
堀江さんとか、イケハヤさんとか。

深い知識というか、実感を伴った知識というか
そのあたりを教えていかないといけない。

インフルエンサー、ブロガーの人数はどんどん増えていて、
知識の幅はどんどん広げられてしまうのです。

ということは、自分が持っている知識量が20%しか伝わっていないとしても
ネットが代わりに80%を伝えてくれている可能性があります。

ただ、その80%を、
わざわざ別のブログを見に行ったり
時間をかけて調べたり、
それはすごくめんどくさい。
一度に多くの情報を教えて欲しい。
それが人というもの。

なので、自分自身の実感も伴ったような知識、
こうした方が上手くいったよ、という経験など
その人でしか知り得ない情報を教えることで、
情報の深さを深くすることが大事だったり。

ちょっとしたこと、当たり前だと思うことが、
意外と教えてもらう側にすると新鮮だったりします。

インフルエンサーじゃなくても、
何かを人に教える、ということをする人にとっては
自分の経験、実感、体感を盛り込むのは大事かと思います。

まとめ

ということで、20%ぐらいしか伝わってないよ、という話でした。

100%は伝えきれてないよ、ということを意識するだけでも
考え方を変えて伝えることができるんだと思います。
情報の深さを深くすることとか。

また、100%伝えきれるものではないので、
例え生徒さん側が理解しきれていなくても
そんなもんだし、伝え方を見直すのが良いのだと思います。
生徒さんがダメなんじゃないです。

いや、そういう場合もありますが・・・
それでも粘り強さが大事かと思います。

それではまたー。

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