全く違う情報が実は役に立つ?音楽理論の勉強で歌がうまくなった話


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回は、とある生徒さんの話です。
音楽理論を勉強してたら、歌が上手くなった、という話。

それって、関係あるのか?



休み明けに上手くなってる生徒さん

年末年始の休みを挟んで、
その「ある生徒」さんと1か月ぶりぐらいに会ったんですが。

休み中に何をしていたかを聞くと、
音楽理論の勉強とかしてました、とのこと。

4月から音楽の専門学校に通う予定のその生徒さんは
休み中に勉強をしていたらしいのです。
えらいね。

んで、いざ歌ってみると。

あれ、こんなにうまかったか?

なにが良くなっていたか

何がよかったかと言うと。
一言でいうと「表現をしようとしていた」ということ。

それまでは、ただ何となく歌っていて、
音程が外れないように、リズムを崩さないように、
慎重になって歌っているだけ、という感じ。
いわゆる「歌に、歌わされている」感じ。

なんですが、休み明けの歌を聞くと、
自分から「歌を乗りこなそうとしている」感じ。
単調に声を出すのではなく、その場にあった声を出そうとして、
リズムにも「乗って」いく感じ。

音程が多少ぶれていたり、声が出しきれていないところがあったり、
まだまだ粗削りな部分があるのは、休み前とそれほど変わらないけれど、
でも明らかに「良くなっている」。

なんだろう、すごく練習したんだろうか。

音楽理論の勉強と歌

そこで、休み中に何をしていたかを聞きました。
先ほど書いた通り、「音楽理論の勉強とかやってました」とのこと。

・・・1か月も空いたので、音楽理論の勉強だけが歌に影響を与えたかどうかは、正直何とも言えないところです。
が、別に必死になって歌を練習しまくった、という感じでもなかったので、
歌の練習以外の何かが影響したのは間違いないだろうと思います。

そういえば、こんな記事を書いたこともあったなと。

練習を頑張りすぎると逆効果?歌った後にしばらく寝かす練習法

要するに、
練習を必死にやった後、脳をいったん休ませてあげると、
なんだかすんなりできるようになってることもある、そんな現象があるよ。
ということを書いたんですけど。

ひとつは、その「いったん休ませる」効果かなと思うのです。
で、そこに「音楽理論の勉強」も重なってくる。
そんな気がしています。

新しい情報を入れることで「整理」される

うまくできない段階、というのは、
「どうやったらいい声が出せるんだろう」とか
「どう表現したらかっこよくなるんだろう」とか
わからないなりに試行錯誤しているもので。

それは必ずしも「歌ってみればわかる」ことばかりではないかもしれません。
わからないのに、やみくもに歌っていても、
数を打っても正解に当たらないこともあるからです。

で、そこでいったん遠回りをしてみると。
例えば、ほかの人の歌を聞いたりライブを見たりするとか。
例えば歌ではなく、映画や舞台など他のものを見たりとか。
例えば、「音楽理論を勉強してみたり」とか。

「あ、あの時できなかった、あの感覚だ」と
その時は直接感じないかもしれません。
というか、一生感じないかもしれない。
でも、どこかで繋がってる何かがあるとすると。

できなかったことに対する、新しい情報、新しいヒントが
一見関係のないモノの中に隠されているかもしれない。
それがふとしたはずみで繋がるかもしれない。

音楽理論の話でいうと、
音楽ってこういうふうに成り立っていて、
メロディは音符と休符があるからリズムが生まれて
それをボーカルが歌っている。

べつに教科書にはそんなふうには書いてないだろうし
勉強してる途中でも直接そうは思わないかもしれないけど、
間接的に、なんとなく感覚で理解できてることもあり得る。

それが、実際に歌ったときに、無意識に発揮された。
そう考えられないだろうか。

遠回りが近道になる

まあ、ぜんぶ僕の想像なんですけどね。
でも間違ってはないと思うんですよね。

一見、遠回りに見える情報収集も、
何か一つのことを追い求めているときには、
間接的なヒントになっている可能性がある。

遠回りが近道になることもある。

やみくもに遠回りすればいいってもんじゃないかもしれないけれど、
「多少は関係あるけど別のもの」ぐらいの距離にあるものならば、
思わぬヒントを内包しているかもしれない。
そんなことを思いました。

このブログはもともとボイトレブログですが、
最近は音楽理論や、歌詞の書き方をやっていたりします。
それは、「音楽を作ること」もブログのテーマとして手を広げていった方が
いろんなことができて面白いかな、と思ったからなのと、
それらの知識が巡り巡って、上手く歌うために役に立つ可能性もあるよな、と思ったからです。

遠回りが近道になることもある。

そう思って、うちのブログを読んでいただければありがたい。そう思っております。

まとめ

ということで、音楽理論の勉強で歌が上手くなる?という話でした。

一見、離れた場所にある知識でも、それが思わぬヒントになることは、あり得るのだと思います。
直接的な知識や練習方法だけでは上手くいかないとき、
目線を変えて別のことをやってみると、案外上手くいくこともあるかもしれません。

それではまたー。

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