歌を上手く聞かせたい人の、マイクの使い方!ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの使い分け

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前回、前々回と、マイクの種類と仕組みの話、そして性能の話を書きました。

マイクの種類とその仕組みの話はこちら

マイクの性能の解説(指向性とか周波数特性とか)の話はこちら

今回はそれを踏まえて、マイクの使い方の話をします。



歌う時にやってはいけない!マイクの使い方

まず、絶対にやってはいけないマイクの使い方を先に書きます。
こんな使い方はダメだ!というポイント。

  • ミキサーの電源を入れたりマイクを抜き差しするときは音量を必ず0にする!
  • マイクはスピーカーに近づけない!
  • マイクテストのために、息を吹きかけたり、たたいたりしない!
  • 風防(グリルと呼ばれるアミアミの部分)は持たない!

ということです。
いずれも、ハウリングさせたり、マイクに負荷をかけたり、すごい大音量の雑音を発生させたりする行為です。

グリル部分を持つのは、ダメ、ではないですが、
覆うようにがっつり持ってしまうのはやはりNGです。

グリル部分は、ノイズをキャンセルするように設計をされている部分です。
なので、手で覆われて音が入らないようにされてしまうと、
いらないノイズが乗りやすくなり、結果ハウリングにつながります。
お気を付けを。

たまにパフォーマンスとして持つ人もいますが、
念のため、PAさんと相談することをおススメします。

マイクの種類の話(おさらい)

マイクには大きく分けて2種類、
ダイナミックマイク」と
コンデンサーマイク」という種類があります。

それぞれがどんなものなのか、
詳しくはこちらの記事も参考に。

歌を上手く聞かせるためにマイクと友達になろう!マイクの仕組みの話

ここでは、
それぞれどんな用途で、どちらを選ぶといいのか、
ということをご説明しようと思います。

ライブやカラオケで歌うときは「ダイナミックマイク」

ライブするとき、あるいはカラオケなんかで歌うとき。
この場合は一般的には「ダイナミックマイク」を使います。

まぁ、カラオケの時はそれが用意されているので
選択の余地は他にはありませんが、
ライブなどでは、マイマイクを持参することもできますよね。

そんな時は、「ダイナミックマイク」を選んで持参してください。

理由はこちら。

  • ボーカルか振り回したり投げつけたり(!)するから丈夫な方がいい
  • コンデンサーマイクだと音を拾いすぎてしまう

ということです。

1点目は半分冗談ですが、
ステージに運び込んだりするために移動が多くなったり、
実際ライブパフォーマンスで動き回ったりするので、
丈夫な必要があるのは確かです。

2点目。
ライブ中はボーカルだけでなく、当然ながら他の楽器も大音量で鳴っています。
これらの音を全部拾い始めるとえらいことになります。
ハウリングが止まりません。ロマンティックも止まりません。

ダイナミックマイクは基本的に、近距離の音を、単一の指向性で拾います。
つまり、近くで歌っているボーカルの声だけを狙って拾ってくれるわけです。
これが、ライブでダイナミックマイクを使う理由です。

コンデンサーマイクは、遠くの音まで拾ってくれるものが多いため、
ライブなどのうるさい環境では必要のない音を拾ってしまい、
結果ハウリングする可能性が高くなる、
ということになります。

ただし、コンデンサーマイクでもライブで使えるように設計された機種が存在しますので、
その辺は各製品の説明書を読んで頂くとして。
ライブにはダイナミックマイクを選ぶのが基本、ということですね。

ダイナミックマイクは、例えばこんなものがあります。

ライブ、カラオケ時のマイクの使い方、マイクの指向性の話

マイクには、基本的に指向性があります。

「指向性」とは、つまり、
狙った方向からの音だけを拾うという性質です。

無指向性、全方位からの音をひろう、
というマイクもありますが、
「歌を歌う」という場合にはあまり用いられないので
ここでは考えないこととして。

で、
マイクには指向性がある、ということを踏まえると、
おのずとマイクの正面から声を出すということの重要性に気づいていただけるかと。

そうです。正面から歌ってください。
特に、超指向性という、音を拾う角度が狭くなっているタイプのマイクでは、なおさらです。
どれだけ動き回っても、マイクはまっすぐに自分の口元を狙っている。
それが大事。

ライブ、カラオケ時のマイクの使い方、口との距離の取り方

マイクには、近接効果とよばれる効果が発生する
ということも知っておいてください。

これは、マイクと口の距離が近いほど、低域の周波数帯を拾いやすくなる、という効果です。
つまり、低音が強調されるということです。

ですので、あまりマイクと口が付いてしまうぐらい近づけると、
こもった音になったり、破裂音(バ行)などが妙に大きく聞こえてきたりします。

よくボイスパーカッションの人が、マイクに口をつけて「ブンブンチッ」みたいにしているの、見たことないですかね?
あれは、近接効果をわざと使っているパターンです。
「バスドラム」の音を強調するために、
あえてマイクの近くで音を出しています。

そんな風にわざとやるならいいのですが、知らずにやるとカッコ悪いので、
マイクからは気持ちだけ離れておいてください。

よく、握りこぶし分ぐらい離れるべし、とか言われたりしますが、まあ目安です。
実際に声を出してみて、納得する音を見つけてください。

ちなみに、マイクを離すことをオフマイク、近づけることをオンマイクと言います。
俗に「マイクをオフったほうがいいよ」みたいなことを言うと、もっと離せ!という意味になります。
オフりすぎると、今度は遠くのほうから声が聞こえるような弱々しい感じになるので、それはそれで注意です。

間違っても、マイクのスイッチを探してOFFにするようなことはしないように・・・
こういうマイクは、スイッチが付いてるので、注意です。

レコーディングするときは「コンデンサーマイク」

スタジオに入って、静かな場所でレコーディングする場合。
この場合は一般的には「コンデンサーマイク」を使います。

理由はこちら。

  • 周りが静かなので雑音が入りにくく、繊細な声をしっかりと拾うのに最適

ということです。

ただし、ダイナミックマイクを使っても、別に構いません。
一般的には感度は落ちるのですが、
ものすごく極論を言ってしまえば、後で音量を上げちゃえばいい、というのと、
曲によってはそのほうが音質的に合っている、という場合もあるからです。

とはいえ、細かいニュアンスなどをきちんと拾ってくれるという意味では
コンデンサーマイクの方が有利です。

コンデンサーマイク、例えばこんなの。

レコーディング時のマイクの使い方

ライブの時のマイクの使い方と、気を付けるべき点は、それほど変わりません。
あとは、レコーディングならではの気を付けるべき点、というか、コツとして。

  • 口元よりも少しだけ上にマイクを配置する
  • ポップガードを活用する

口元よりも上に配置することで、ちょっと上向きに声を出したくなり、声の響きがよくなりやすい、です。
・・・まぁ、この手に乗ってくれない人もいるとは思いますので、必ずしも必須ではないですけどね。

あと、ポップガードというのが出てきましたね。
こんなやつです。

マイクとボーカルの間に、黒い幕みたいなのをおいてるやつ。見たことないですか?
あれです。

これ、何のために存在しているかというと、
ボーカルが歌っている際に息を吹きすぎてしまい、マイクに息がかかるのを防ぐためです。

破裂音(バ行)とか、サ行を発音した時など、
無意識に息を吹きかけてしまいがち。

そのとき、一瞬ですが「ザッ」という雑音が入ります。
目立つ人は、結構うるさいです。
ということで、そういう雑音を抑えるために、ポップガードが便利です。

あと、先ほど出てきたマイクの距離を適切に、という話にも絡みますが、
ポップガードをちょうどいい距離に置いておくと、
ボーカルがその距離で歌えばいいというのがわかりやすい

そんな利点もあったりするので、ぜひご活用ください。

まとめ

今回は、マイクの使い方について解説しました。

まずは、絶対にやってはいけないマイクの使い方、
これは基礎教養として頭に入れておいてください。

で、ライブやカラオケの時、レコーディングの時に分けて解説してみました。
基本は、マイクの正面から(一番音を拾いやすい角度で)歌うこと。
口との距離は適切に離すこと。

いろいろマイクを使ってみて、こんな音が出てるなー、というのを感じ取ってみてください。

それではまたー。

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