74.なれない歌はゆっくりやろう。テンポを落としての練習
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、ゆっくり落ち着いて練習しましょうよ、というまったりしたテーマでお伝えします。
いや、ごめん、そんなまったりした感じじゃないけど。
テンポを落としてゆっくり練習しようね、という話です。
いやいや元の曲の早さでやらないと意味ないんじゃない?という人も。
ゆっくりやると何がいいの?という人も。
テンポって、なに?という人も。
ぜひ練習の参考にしてみてください。
74.1.そもそも、テンポとは?
いきなりですが、「テンポ」ってなんでしょうか?
シンキングタイム、スタート!
はい。まあ、わかりますかね。
曲の早さのことですね。
テンポを数字で表すと、120BPMなどと言ったりします。
ではこのBPMって、何かわかりますか?
シンキングタイム・・・
もういいか。
BPMとは、Beats Per Minuteの略。
つまり、1分間に何拍うちますか、ということです。
120BPMだと、1分間に120拍です。つまり1拍の間隔が0.5秒です。
60BPMだと、1秒に1拍ですね。
時計の秒針は60BPMで鳴っていることになります。
74.2.テンポを遅くするメリット
で、テンポを遅くして練習するって、どういうこと?
だいたい、曲のテンポというのは、いきなり歌うには早すぎることが多いのです。
みなさん、そんなことないと思って歌っているかと思いますが、音程やリズムのずれがあったときに、まあいいやとスルーしていることは意外と多いはずです。
それ、テンポが早すぎてついていけてないだけ、ということではないでしょうか。
リズム音痴について書いた記事や
音程の変化に対応しよう、という記事
などでも似たようなことをチラッと書きましたが、まずゆっくりのテンポで、それも驚くぐらいゆっくりのテンポでやってみてください。
なんなら、BPMを半分ぐらいにしてみてください。
実際にやってみると、すごく難しいです。
それと同時に、今までなんとなく合わせていた音程やリズムが、実はずれていたことに気づけるはずです。
これがポイント。
ゆっくりやると、実は出来てなかった!ということに気づけるのです。
そこで直してやるわけですね。
音程やリズムのズレを直すのも、同じくゆっくりのテンポでやった方が一音一音を確認しながら直しやすいのです。
これももう一つのポイントです。
テンポの早さに流してしまわないよう、丁寧にやっていきましょう。
直せたら、だんだん元の早さに戻していきましょう。
いきなりではなく、段階的に元のテンポに戻すのがいいと思います。
ここではリズムや音程の話をしていましたが、発音の崩れ、英語の発音などの確認にも有効です。
何事もあわてずゆっくりやろうぜ。ってことですな。
74.3.便利なツール、メトロノーム
テンポを落としてやりたいけど、アカペラでなんとなく遅くしとけばいいか、と思われるかもしれません。
まあそれでも悪くはないですが、リズムのずれなんかは、それでは発見しづらいかも。
できればメトロノームを使って練習してもらうことをお勧めします。
設定したBPMを正確に鳴らしてくれる機械ですね。
さっきも出しましたが、こんなの。
針が左右にコチコチするやつでもいいですが、デジタルのやつのほうが持ち運びに便利かと。
音楽やるなら、1個ぐらいは持ってていいアイテムです。
最近はいい時代で、スマホ用の無料アプリもあったりします。
メトロノームアプリを紹介した記事もありますので、参考にどうぞ。
主にiPhoneアプリですが。
まとめ
ということで、ゆっくり練習しよう、という話でした。
テンポを落としてやってみることで、適当に流してた音程やリズム、日本語や英語の発音などの崩れに気づいて、ゆっくり修正することができます。
なんとなく勢いに任せてやってるなあ、という場合は、一度テンポを落として歌ってみることをお勧めします。
ちゃんとメトロノームを使ってやるのがお勧め。
1個ぐらいは持っておきたいですね。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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