94.状況に応じた歌唱力を。バンドの形式による表現の違い
こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。
今回は、バンド形式の違いによる表現の違い、というテーマでお伝えしようと思います。
バンド、と一言で言ってしまうと、皆さんはどういう構成を想像されるでしょうか。
ドラム、ベース、ギター、ボーカル、という感じですかね。
一番オーソドックスな「バンド」というとそうかもしれません。
今回は、そうではない形式のバンドの形式ってどんなのがあるの?
ということから、それに合わせてボーカルはどういう歌い方をしたらええの?
ということを書いてみようかと思います。
94.1.バンドの構成は、バンドの数だけある
一言で「バンド」と言っていますが、バンドという言葉自体に、何か定義があるわけでもないです。
何人か集まって、音楽を演奏してれば、それすなわちバンドです。
極端にいうと、一人で弾き語りをして、一人バンドと名乗ってもいいわけです。
音楽って自由だっ!
まあ、とはいえ。
音楽を奏でるのに、やっぱりやりやすい構成というものがあります。
大体みなさんが想像する「バンド」のイメージが似通っていて、大体こんな人数で、構成で、というようになるのはそのためですね。
94.2.やりやすいバンド形式
音楽には、だいたい大きく分けて3つの役割を担う楽器が必要とされます。
リズムを刻む「リズム隊」と
メロディを奏でる「メロディ隊」
その間をつなぐ「コード隊」です。
〇〇隊っていう言い方は僕が勝手にそう呼んでるだけなので正式名称でもなんでもないですが。
いわゆる、音楽の三要素「リズム、メロディ、ハーモニー」
これがそろっていればいいということですね。
この3つに明確に区別できる時と、一つの楽器で複数の役割を持ってる場合とがありますが、
だいたいこの3つの役割の人が集まれば、音楽として形になるかと思われます。
やりやすいバンドの構成、というのは、この3つの役割がバランスよく存在している構成、と言ってもいいかと。
たとえばよくあるロックバンドの構成は
ドラム、ベース・・・リズム隊
バッキングギター・・・コード隊
リードギター、ボーカル・・・メロディ隊
という感じで役割分担されているわけですね。
94.3.様々なバンド構成の形
ということで、音楽でになう役割というものを踏まえつつ、バンド構成の種類をいくつかご紹介します。
これ、いわゆる「ジャンル」というものにも影響されるものです。
このジャンルの音楽はこういう構成がお好き、みたいな。
94.3.1.ロックバンド
いわゆる「バンド」としてイメージされるのがコレ。
ロックのなかでも細かくジャンル分けされてたり、メタルだパンクだ、ポップス寄りだ、色々ありますが、えいやっ、とまとめてしまいます。
というか、だいたい出てくる楽器は一緒。
ドラム、ベース・・・リズム隊
バッキングギター・・・コード隊
リードギター、ボーカル・・・メロディ隊
はい。さっき挙げてた例の通りです。
あとはここにピアノやシンセサイザーが加わったりして豪華になるパターンや、
ボーカルがギターを持ってバッキングなどを兼任し、ドラム、ベース、ギターボーカルの3人でやるスリーピースという形式など、
多少のアレンジはありますが、基本構成は上記の通りです。
で、こういう構成だとボーカルが何を考えて歌うべきかというと。
とにかくボーカルが目立つということ。
もちろんバンドの方向性にもよりますが、やはり歌がメインとなることが多いです。
ボーカルの声が通ってこないと、物足りなくなります。
なので、しっかりした歌声、通る歌声を目指して歌う、というのが良いと思います。
バラード曲でも同じです。
多少は優しく歌うのですが、他の楽器にかき消されて聞こえない、というのはもったいないので。
こういう形式だと、ボーカルが埋もれる、という状況がよく起きがちです。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
94.3.2.ジャズバンド
ジャズというジャンルの性質上、やる曲によってバンドの構成が違ったりしてなかなか統一されるものではないですが、
ドラム、ベース・・・リズム隊
ギター、ピアノ・・・コード隊
ギター、ピアノ、ブラス、ボーカル・・・メロディ隊
というのが大体の登場人物で、曲によって、いたりいなかったりする、という感じでしょうか。
リズム隊は大体いますけどね。
ジャズは、スウィングして、ブルージーな雰囲気で、ときにアドリブやスキャットを入れて歌う、
というある種の型のあるジャンルです。
いわゆる「ジャズっぽい歌い方」に自分をはめて歌うようにするのが良いと思います。
94.3.3.アコースティックバンド
アコースティックバンドとは、できるだけ電気楽器に頼らないような構成にしたバンド、という感じになるでしょうか。
ドラム、ベース・・・リズム隊
アコギ、ピアノ・・・コード隊
アコギ、ピアノ、ブラス、ボーカル・・・メロディ隊
ドラムがカホンに代わったり、ベースがウッドベースになったりすることもあるかも。
電気楽器ではなく生音で優しい音を出す音楽を目指すような構成です。
ボーカルは、変わらず通る声を出す必要はあるのですが、ロックバンドのように大音響で音を出したりしないので、あまり必死になって大声を出したりすると雰囲気に合わなくなります。
少し軽めの声といいますか、優しめの声にして、周りの楽器となじむようにしてあげたいですね。
94.3.4.伴奏のみ
ピアノ、あるいはギターで伴奏のみの形式。
一人で弾き語り、というパターンもそうですし、
たとえばKiroroや花*花などのように、一人がピアノ、一人がメインボーカル、とような構成もあります。
これも先程のアコースティックバンドと同じように、少し優しめの声がなじむかと思います。
楽器がひとつだけなのでね。
まとめ
ということで、いろんなバンド形式と、ボーカルの歌い方について書いてみました。
色々書いたはいいものの、今回はあまり上手くまとまらなかった気がする。。
結局のところ、演奏する曲の雰囲気によるんじゃないかという気もしている。
バンド形式と題していくつか例を挙げましたが、前述の通りどんな構成でやろうと自由なので、人数構成はいろんなパターンが考えられます。
あくまで、ざっくりこう考えておいたらだいたいあってるよ、という感じで読んでいただければと思います。
まあ、すごくまとめてみると、
人数が多かったり大音量を出すバンドの場合は、通る声でパワフルに歌うと馴染みやすい、
少人数だったり優しめに音を出すバンドの場合は、楽器に合わせて優しい気持ちで歌うといいよ、ということです。
それではまたー。
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— でんすけᔦꙬᔨボイストレーナー (@densuke_snail) March 9, 2018
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