【歌声解説】Aimerさんの歌い方、歌唱力を解説


こんにちは。ボイストレーナーのでんすけ(@densuke_snail)です。

今回はAimerさんの歌い方を解説してみようと思います。

Aimerさん。「エメ」と読みます。

野田洋次郎さん、ONE OK ROCKのtakaさん、凛として時雨のTKさんらが楽曲を提供したことで話題になりました。
こちらのアルバム。

 

野田洋次郎さん提供「蝶々結び」、
takaさん提供「insane dream」
TKさん提供「us」という曲です。

若手歌手として、歌唱力を大きく評価されている、
そんなAimerさんの歌声解説。



蝶々結び

では聞いてみます。
Aimer「蝶々結び」

Aimerさんの歌唱力1 アンニュイな雰囲気

歌い始めからそうですが、
アンニュイな雰囲気というか、悪く言えば暗い、泣くようにcry。
暗いcry。
そんな歌い方です(?

なんというか、もうすぐ泣きだすんじゃないかこの人、ぐらいの歌い方。
Aimerさんの歌い方の特徴です。

なんでしょう、ボイストレーナーとしてこんな言い方もどうかと思いますけど、
実際に泣きそうな顔をして、泣きそうな気持で歌えば、こんな声になります。

そのままやないか!という感じですが。
実際にやってみて頂くと、なんとなく分かって頂けるかと。

ボイトレでは大体、声を響かせるんだ、声を前に飛ばすように、と言われたりしますが、
この手の歌い方は、少し奥の方でこもらせておいてから声を前に出します。
この声の出し方が、泣いている時の声の出し方に似ている。
なので、泣きそうな顔で歌うと、同じような声になります。

Aimerさんの歌唱力2 独特なフォール

先ほどのアンニュイな雰囲気の、泣きそうな声、というのにつながるのですが。
そういう声の出し方をすると、特徴的なフォールが自然発生的に出てきます。

わかりやすいのは、0:56あたりからのサビの部分。
「羽は大きく⤵」
「なるようにきつく⤵」
です。

羽は大きく、と歌った直後に、一瞬、急激に脱力するような
その次の音に向かってじっくりと落ちていくような、
そんなフォールです。

ここまでねっとりとフォールするには、
アンニュイな雰囲気が出せていないとできません。
テクニックとしても出しにくいし、表現としても合わない。

なので、先ほどのアンニュイな歌い方と密接な関係にあります。

フォールに関してはこちらの記事もどうぞ。
テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!フォール編

Aimerさんの歌唱力3 エッジボイス

もうひとつ、Aimerさんの歌声でスパイスが効いているのが
エッジボイス」です。

先ほど同様、0:56あたりからのサビの部分を聞いてみると。
「は『あ゛』ねは大きく」
「『ん゛』なるようにきつく」
という感じ。

ガラガラっとした音。
これが「エッジボイス」と呼ばれるものです。

聞かせる歌、心に響かせる歌を歌う中で、
感情の高まりをにおわせるために不意に入れる音、
前のフレーズからの余韻を残しながら次のフレーズを始めるために入れる音、
と言ってもいいかもしれません。

特に出だしのフレーズに付けられることが多いですが、
決まっているわけではありません。
入れやすいところに、上手くニュアンスを合わせて入れてあげると
それだけで聞かせる度が増します。

・・・ただし、入れ過ぎには注意。

エッジボイスについては、こちらの記事もどうぞ。
歌唱テクニック向上!しゃくりとフォール応用編

Aimerさんの歌唱力4 震えるような余韻

1:17あたりからのサビの最後のフレーズ。
「置いておいてほしい ほしいの」の終わり際。
「ほしいのぅおーー・・・」のところです。

いわゆる、ビブラートですが。
わざと無理やりに出しているビブラート、ではないかと。

ビブラート、息が切れる最後の方になると、
声を揺らしていると息不足で不自然で不安定になりがちです。
なので、苦しくなる前に、すっとリリースすることが多いです。

が、Aimerさんのビブラートは、
最後の苦しくなったところでもしつこく揺らし続ける。
すると、不安定になるまいと、必死のビブラートになります。

この必死感が大事。
泣きそうな雰囲気で歌っているここまでの流れがあるからこそ
必死のビブラートが活きます。

ビブラートに関してはこんな記事もどうぞ。
テクニックを身につけて歌唱力を上げよう!ビブラート編

まとめ

ということで、Aimerさんの歌声解説でした。

いやぁ、いいですね。
この歌があと3秒ぐらい長かったら、泣いてますよこの人。

泣くように歌う歌い方も、ベースの歌唱力がしっかりしているからできることです。
こもってしまって聞こえづらい、ということにならないように。

そして、そのベースがあるからこその
エッジボイスとビブラートです。
うまく組み合わせて、素敵な表現をAimerさんから学んでみてはいかがでしょう。

それではまたー。


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